遡り
例年、箱根駅伝を、サッポロビールの箱根駅伝缶を朝からグビグビいきながら見る。
ところがこの正月は、さっちゃん(注1)が何十年か振りのインフルエンザに罹り。いつもと違う箱根駅伝観戦となった。
いつも、決めていることがある。
箱根駅伝缶を、昨年、一昨年、その前の分を並べて記念撮影して、古いものから飲んでいく。
一番古いのは、丸3年冷蔵庫に入っていることになる。
確かに新鮮さは落ちるが。そんなに味が落ちることは無い。サッポロビールは優秀である。
さっちゃんの様子だが。元旦に吸引したり飲んだりした薬が急激に効いてきて。一気に37度台前半まで解熱したのである。
これに味をしめて、調子づいてグビグビいっていた。すると、ふと、気付いたのだ。
飲んでいる缶の色合いが違うことに……。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、飲んじゃダメなの飲んでるよ……。
3年前からそろえるということは、それ相応の本数をストックせねばならない。
3年前のは1本。2年前のは2本。1年前のは3本。箱根駅伝が終わったときに、冷蔵庫にきちんと置いておくのである。
それが……。
手元に、1年前のが2本。後は今年のものしか残っていない……。
やってしまった……。終わった……。もう、正月を迎えられない……。
なんのはなしですか。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、何事も計画的にやらなきゃ。
……。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
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