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ショートショート_エピゴーネン

爽やかな風が今朝は吹いていた、ような気がする。

だが。またもや横浜FCは2-4と大敗し。J1昇格はまたもや手の内から逃した。

今日はホームゲームだった。今年はじめてのホームゲーム観戦同行を長男に申し入れると、珍しく快く引き受けたので、観戦に赴いたのである。

だが、結果は思うようにはいかなかった。

そして、残り2ゲーム。自動昇格には、どうしても1勝が必要だ。

長男が言った。

「勝てるの?もしかして…」

悪い想像をすると、それが現実になってしまうという。待て待て待て。自分の脳に、待ったをかけた。


そんな日曜日の夜に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「爽やかな」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【この中にお殿様はいらっしゃいますか?】で。裏のお題が【お姫様ラッコ】|д゚)チラッ、ということだ。


そしてそして、山根あきらさんのお題は、ちょっと早めに出る。

「エピゴーネン」という言葉をタイトルまたは作品中に用いる。ということで。

今回は、お題を記事のお題そのものにさせてもらおう。


また、今回も、シロクマ文芸部作品を読んでみた。ねこっちさんの記事である。ちょっとその感想を述べてみる。

シロクマ感想文を書こうと、「シロクマ文芸部」・「爽やかな」で、検索して飛んでいった。

私は空が好きで。ボーッと眺めるのが好きだ。何も考えずに。夕方も好きだが、やはり希望を感じるのは、朝の空だ。

朝焼けの空の下。希望に包まれて歩く。空と一体になって、歩く。

今日は、また、どんな愉快なことが起こるのか。楽しみになってきた。

カバー画像の写真が、また、綺麗だ。希望に色があるとすれば、こんな空の色をしているのだろうといつも思うのである。

54文字の世界に、すごく励まされた。


生きていることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。




小牧幸助さん、たらはかにさん、山根あきらさん。3人とも、私は、大好きである。3人の企画は、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃる。だが、お題を出すだけでも大変だと思うのである。

毎週。ほんとうにありがたい。そして毎週の日曜日の、私の励みである。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉と、たらはかにさんの裏表のお題、山根あきらさんのお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで加えると5重の荒技。

あまりにもやりすぎじゃないかな。



うむ。まあ、私にも事情があって。本当は、ひとつひとつ丁寧に書きたいのだが、まだ、それがどうしてもできない。

これで何週間いや、何年と何ヶ月だろうか…。まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。

なんだか、きかん坊の悪ガキだな。


まあな。申し訳ないな。みなさんに。

そしてもう一度、心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟つぶやいた。

家族からのお題は、バックアップで書いたの?


うむ。少しずつね。でも、それを投稿する機会がなくなってしまったかも知れない。どうしようか。


私は、この荒技シリーズを、ハードボイルド風に書き上げたいと思っている。だが、そうそううまくはいかず。いつも、反省している。少しばかり。


なんのはなしですか。


またまたぁ




さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「エピゴーネン」約410字を、どうぞ。


☆         ☆         ☆

爽やかな秋の風が吹く頃。涼に、過去にタイムリープするという特殊ミッションが発令された。

敵の目的は、関ヶ原の合戦の結果をひっくり返す歴史クーデターらしい。


煙立つ東軍陣地で。


「家康は、いるか!」工作員が叫ぶ。

東の兵はなぜか、動けず座り込んでいる。

工作員が走り回っていたとき、涼が現場に降り立った。

制御弾を炸裂。一瞬のうちに全工作員を確保。制圧した。

そして最後に、帰還弾を炸裂させ、現代人を元の時代に送り返した。



涼が帰還したのは、なぜか鳥羽水族館のラッコケージの中で。今や珍しいラッコをお姫様抱っこしていた。


翌日。

本部の食堂で財前に会うと、彼は言い訳をした。工作員は全て本部の留置所に収監できたが、涼が帰還する場所の設定だけミスったらしい。

敵の最終兵器は、戦意喪失弾だったようだが、何故涼には及ばなかったのかを財前に問うと。

「教授の技術の模倣は所詮模倣で。俺は、その先を行っている」

と、言い放った。


ともあれ、一件落着となった。


☆         ☆         ☆


荒技も、もう、やり始めて1年以上になる。何回目だろうか。今度、いつか、本気で数えてみよう。

振り向くと、ソファーのさっちゃん(注1)が言った。

noteよりもさぁ、マッサー頼むわ。ここは、荒技は、いらんよ。


マッサージをすると、家内は上機嫌になる。

家内が上機嫌だと、我が家は平和である。


だから。


これで、いいのだ。


一件落着なのだ



(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。











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