異国情緒と歴史を感じる長崎旅 (4)
前回のあらすじ
2日目は長崎市内を観光。午後は軍艦島に無事上陸。グラバー園を回り、長崎市内に宿泊しました。長崎旅もあと1日。トルコライスを食べそこねたので帰る前に食べたい。
3日目
この2日間、1日2万歩ペースで歩いたので、今日はあまり無理しないようにしようと思います。
駅前の日本二十六聖人殉教地
と言いながら、まずは長崎駅前から坂道を上がって日本二十六聖人殉教地を訪問。「日本二十六聖人」とは1597年に豊臣秀吉により処刑された26名のキリスト教徒や宣教師のこと。彼らに祈りを捧げるカトリックの祝日が定められている他、このように銅像や記念館にもその存在をとどめています。前日の大浦天主堂には、処刑される彼らを描いた絵が展示されていました。イエス・キリストが十字架につけられたように、彼らも十字架につけられた姿でした。
それにしてもこのあたりの坂道は恐ろしいもので、坂の上の方まで建物が並んでいます。
路面電車にひたすら乗ってみる
さて、今日はちょっと違った長崎市街の楽しみ方をしてみます。1日乗車券を使って路面電車を乗りつぶす乗り鉄旅です。
「長崎くんち」の諏訪神社
蛍茶屋からの折り返しを途中で降りて、諏訪神社を訪問します。
鳥居から先、延々と階段が続いていきます。こんぴらさん(金刀比羅宮)を思い出しました。そちらにはかないませんが、200段近くあったようです。
しかし神社からの眺めは良く、上がってきた甲斐がありました。
長崎グルメ「トルコライス」
11時に長崎駅前に戻ってきました。早いですが混雑する前に昼食を。昨日食べられなかったトルコライスをいただきます。
平和公園で鎮魂の祈り
ここからは長崎駅を離れ、ぼちぼち空港に向かって北上していきます。まずはさっきの乗り鉄の続き。
折り返しの電車に乗って、平和公園で下車しました。
階段・エスカレーターを上がると、水を求めてうめきながら亡くなっていった被爆者たちの鎮魂のために建造された「平和の泉」があり、その奥には「平和祈念像」があります。わずか80年近く前に、原爆が投下されたという歴史が確かにあるわけです。現代になっても、常に世界のどこかで争いが起きています。「平和祈念」とは、日本のみならず、世界全体の平和を願うものであるのでしょう。
路面電車に乗って浦上駅(長崎駅の隣駅)で乗り換え、途中で海沿いを走る旧線に乗って空港方面に行こうとしたのですが、乗ろうとした列車が目の前で行ってしまいました。次の列車は2時間後という痛恨のミス。平和公園でゆっくりしすぎました。
2時間も駅のホームでじっとするのはもったいないので、10分後に来た逆方向の長崎行きにとりあえず乗ってしまいます。長崎駅、何回目でしょうか。
もう疲れてしまったのでお茶して時間をつぶします。長崎に来たのにスタバ。今思えば、名物の長崎ミルクセーキのお店でも探せばよかったですね…。
海沿いを走る列車で空港方面へ
2時間待って、ようやくJR長崎本線の旧線経由の列車に乗ることができました。
そして列車から路線バスに乗り換えて、長崎空港に向かいます。
空港でも長崎グルメ
飛行機の出発まで1時間半ほどあるので、空港のレストランで夕食を食べます。まだ食べていなかった長崎グルメ、皿うどんです。
「皿うどん」といえばパリパリに揚げた細麺を思い浮かべる方も多いと思うのですが、長崎の皿うどんには太麺タイプがあるらしく、どんなものかと食べてみました。
ちゃんぽんのような太麺が使われています。麺は炒めてあるようで、焦げたところが香ばしくて良かったです。太麺でも野菜たっぷりなのは変わらず。ちなみに太麺の方が元祖なのだそうです。ボリュームがあって大満足でした!
最後の最後に大混雑
さて保安検査場に向かったところ、なんと長蛇の列!出発1時間前に並び始めたのに、こんなに焦ることになるとは…。保安検査を通るまでに30分くらいは掛かったと思います。出発20分前には保安検査を通るようにと言われているので、ギリギリでした。
航空需要の激減から保安検査の職員さんが減ってしまったのですが、昨今の需要回復の状況でも人手が戻っていないために、待ち時間が長くなっているという事情があるようです。
これからは国内線でも1時間半くらい前に着いておいたほうが安全なのでしょうか…?
ともあれ搭乗手続きには間に合い、無事に自宅まで帰ることができました。初めて訪れた土地で、色々な物を見たり食べたりしました。刺激がない日々を過ごすと時間が早く感じると言いますが、この旅に関しては真逆でした。ハウステンボスに行った2日前のことが、もう1週間くらい経ったかのように感じられました。本当に充実した時間を過ごすことができました。また行きたい!(完)