羊と鋼の森
2016年本屋大賞受賞の宮下奈都さんの「羊と鋼の森」、早速購入して読み始めています😊🎵
羊とはピアノの弦を叩くハンマーのフェルトが羊から出来ている所から、鋼はピアノ線のこと、森は木で出来たピアノ🎹そのものを指しています。
ピアノの調律について、先輩調律師が語ります。
「ホームランを狙ってはだめなんです」
「こつこつ守って、こつこつとヒット・エンド・ランです」
「大丈夫だって。堂々としてればいいんだ。っていうか、堂々としていた方がいいんだ。不安そうな調律師なんて誰も信じないからさ」
「この世界には、ありとあらゆるところに音楽が溶けていて、個々のピアノがそれを形にする。ピアノが出来るだけ美しく音楽を形に出来るよう、僕たちはいる」
「柔らかい音にして欲しいって言われた時も、疑わなきゃいけない。どの柔らかさを想像しているのか。必要なのは本当に柔らかさなのか。技術は勿論大事だけど、まず意識の疎通だ。出来るだけ具体的にどんな音が欲しいのか、イメージをよく確かめた方がいい」
先輩調律師に教わりながら、主人公は少しづつ成長していきます。まるでお医者さんですね。調律師さんはピアノのお医者さんですものね😊
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