問題発見能力

問題解決能力の次は「問題発見能力」を鍛えよう

問題解決能力というのは社会人にとって必要不可欠な能力です。ですが目の前に転がっている問題を手当たり次第解決して満足しているうちは、私的には二流三流なわけですよ。すいません調子乗りました。

問題解決能力は、実のところ後手のスキルです。今回はそれよりも高次な先手のスキル「問題発見能力」について、備忘録がてら説明しましょう。

目次

1. 問題発見能力とは
2. 恋愛に例えると分かりやすい

1.問題発見能力とは

問題発見能力とはその名のとおり問題を発見する能力なわけですが、なぜ問題解決能力よりも高次なスキルだと私が言い切るのか。

それは難しさもさることながら、この能力を身につけることで問題解決の質とスピードが段違いに上がるからです。

問題発見能力とは一言で表すならば、問題を問題化させないスキルだと言えます

ここからは各フェーズに分け、問題が発生してから解決にいたるまでの複雑なフローを図解し、問題発見能力の重要性を説明していきます。

【問題の発生から解決までのフェーズ】

さてさて、問題というのは発生してから解決されるまで、どのようなフェーズをたどっていくのでしょう。

『潜在的な問題の発生』

潜在的な問題の発生は、ほぼ気づかれずにスルーされてしまうことほとんど。潜在してるので当たり前っちゃ当たり前ですよね。

ですが、実のところは非常に微細な変化が見え隠れしている場合が多いです。

そいうった微細な変化に気づけるかどうかが問題発見能力のキーになってくるわけですが、ここについては後述します。

『問題の分岐化』

潜在的な問題というのは時間の経過とともに複雑化、変質化し、徐々に別の問題へと進化していきます。

そこがいわゆる「潜在的な問題の分岐点」であり、この分岐点に到達するまでに問題を解決するのが最も望ましい問題解決です。

ですが実際はこのタイミングでは問題に気づけていないことがほとんど。

ここを逃すと、問題がより解決難易度の高い問題にアップデートされてしまう可能性が生じます。

『問題の顕在化(アップデート)』

このフェーズでようやく、小さかった潜在的な問題は誰が見ても判別がつく大きな問題として顕在化します。

ごく稀に問題が時間の経過とともに極小化することもありますが、時間が解決してくれる問題というのは決して多くはありません。

そもそも、そんな博打のような解決を期待しているようでは一流のビジネスマンからは程遠いと言えるでしょう。

『問題の解決へ』

ここからがようやく、みなさんが頻繁に耳にする「問題解決能力」の出番です。

が、膨れ上がり変質した問題は解決難易度が高いものが多く、必要以上に多くのリソースを割かなければなりません。

そしてリソースを割いたところで解決できるという保証はどこにもなく、問題が未解決のまま最悪の結末を迎えてしまう可能性もあるわけです。

【早期の問題発見でより少ない労力での解決が可能に】

さて、問題の発生から解決までのフェーズを解説したところで本題に。

発生した問題は分岐し、変質し、顕在化し、初期のフェーズでは小さかった問題がより凶悪なモンスターへと進化を遂げていくわけです。

例えるならば病気のようなもの。初期は小さかった虫歯がドンドン成長し、最悪の場合歯を抜かなければならなくなるといった感じでしょうか。

とどのつまり、顕在化したタイミングで対処するのは後手後手の手段だということです。

逆に言ってしまえば、早期に発見すれば発見するほどかんたんに問題が解決できてしまいます。先手必勝というわけですね。

2.恋愛に例えると分かりやすい

この問題発見能力についてですが、恋愛に例えると分かりやすく説明できます。

【恋愛の問題の発生から解決までのフェーズ】

先ほどと同様、各フェーズごとに見ていきましょう。

『会う回数が減る』

こちらは「潜在的な問題の発生」のフェーズ

付き合いたての当初は週に2〜3回は会っていた2人ですが、次第に会う回数が減っていき、月に1回会えればいいような状態になってしまいました。

『彼女がそのことを不満に感じだす』

自分の中では「こんなもんだろ」と思っていたことも、相手にとっては大きなことだったりします。

これが先ほどの「問題の分岐化」のフェーズ。会えない寂しさを埋めるため、彼女がさまざまな行動をし始めるわけです。ひぇーっ。

『問題の顕在化(アップデート)』

さてさて、いよいよ問題が顕在化します。あなたに会えなくて寂しい彼女はどういった手段でそれをまぎらわそうとするのでしょう。

[Aの分岐の顕在化]
Aの分岐はとても健気です。「会う回数が減ってしまい寂しい」とLINEをしてきた彼女。

あなたはそれに対応しなければなりませんが、それほど大変なことでもないでしょう。

[Bの分岐の顕在化]
Bの分岐が普通でしょうね。会えないことを不満に思う彼女の脳内に「別れ」という選択肢が浮上します。

この選択肢は徐々に、あなたに対しての気持ちを希薄化させていくわけです。

そして顕在化のタイミングではあなたに別れを切り出します。さぁ大変だ、どうしましょう。

[Cの分岐の顕在化]
オワコンです。友達との飲み会を終えた帰り道、あなたは彼女が他の男とホテルに入っていく姿を目撃してしまいます。

もういろいろ衝撃的ですよね。どう解決すればいいのか検討もつきません。

『問題の解決へ』

さぁ、あなたは顕在化した問題を解決しなければなりません。どのような方法で解決していくのでしょう。

[Aの分岐の解決へ]
LINEで寂しさを伝えてきた彼女に対し、あなたは「それなら月1回の旅行に行くようにしよう。今は仕事が忙しくて中々会えないけれど、会える時間を大切にしていこう。」と提案し、彼女もその提案に満足します。

この分岐では大した労力も使わず、かつ「会う回数を増やす」という行為をせずに問題を解決できるため、問題が潜在的だったタイミングよりもかんたんに解決できたことになります。

まぁ稀なケースですよね。世の中の女性はこんな健気でないことを私は知っています。該当する方は連絡してきてください、確かめます。

[Bの分岐の解決へ]
別れを切り出してきた彼女に対しては、なぜ別れたくなったのかを聞き出すのが常套手段と言えるでしょう。

そこでようやくあなたは、彼女が中々あなたに会えなくて寂しかったということを知るわけです。時既に遅いわけですが。

そうなってしまえば最後、普通に会う回数を増やすと口約束するだけでは彼女は納得してくれません。

仕方ないので彼女の言うことを聞くと約束すると、彼女から「同棲したい」という言葉が。

パチパチパチ。あなたは彼女と同棲することで彼女と別れずにすみました。中々大変ですよね同棲って。

[Cの分岐の解決へ]
ブチギレたあなたはホテルに入ろうとする彼女に一本背負いを食らわした後、浮気相手の男にも自慢の右ストレートをお見舞いします。

そうなれば最後、復縁どころか裁判沙汰でしょう。

浮気していた彼女が全部悪いかって?問題が顕在化するまで放っておいたあなたにも、責任は少なからずあるのではないでしょうか

どうかこの記事を書くことで、一本背負いされる女性と右ストレートを食らう男性がいなくなりますように。

【反響があれば修得法を書きます】

問題発見能力の鍛え方については確立されたものが多分無いんですが、私の中で「これかな?」というものはあります。

この記事の反響が大きければ続編として書こうと思いますが、無いので多分書きません。

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