心の膜
今週は、2年生の息子が学童に行きたがらなくなってバタバタした。
予兆は少し前からあった。
「ざーこ。ざーこって言われるんだよ」
「みんな、僕のことなんかいないと思ってるんだ」
そんなことを私に話してくれた。
元々息子は自己肯定感低めで、家でも気に入らないことがあるとすぐに「僕なんていらないんでしょ」とむくれる。
今回も仲間はずれとか深刻なことではなく、息子が自分で自分から仲間に入っていない。仲間に入れないんじゃないかなぁと予測していた。
学童お休み2日間
とはいえ、今回は落ち込みが激しい。
「また、言われるかもしれないし、学童行きたくない」
と言われると、心配になる。
結局その日は、学童をお休みした。
次の日は、放課後遊び場教室を初利用してみた。
うちの地域の公立小学校には、学童以外にももう一つ放課後の居場所がある。学校内の空き教室を拠点とし、教室や校庭で遊べる。親が働いているかどうかは問われない。開設時間が17時までと学童より短いが、うちはいつも17時には帰宅だから利用に問題はない。
いいようい思えるが、子供たちの出入り自由な場であるために、いつ行っても友達がいるとは限らない。所属感はもちにくく、友達と約束して行ったり、知らない子とも遊べたり、バイタリティがある子の方が過ごしやすい印象だ。
うちの息子は、そのバイタリティがないので1人で漫画でも読んで帰ってくるかなと思っていたら、思いの外「楽しかったー」と帰ってきた。
放課後遊び場教室に行っていても、校庭で遊べる。同じ学童の子も含めて怖い話をして盛り上がったそう。ひとまずほっとした。
結局何があったのか
学童をお休みした初日の夜。
ポツポツ話してくれた。
すごくヤンチャな下の学年の子が暴言を言ってきて大変なこと。同じ学年の子たちで、人狼ゲームを真似た鬼ごっこをしていて、新しい役職を提案したけど、受け入れられなかったこと。同じ学年の子も暴言がスゴイしツライこと。
話を聞くまでは、上の学年の子たちとの関係性を心配していた。でも、そうじゃなかった。
おそらくは、今までも仲良くしていて、心の中ではこれからも仲良くしたい学校でも同じクラスの男子たち。人狼ゲーム鬼ごっこで自分の提案が却下されたため、ないがしろにされたように感じてつらくなったのだろう。
本当に仲間はずれにされているとか深刻な事態なら、学童お休みしたりその場から離れることも必要。でも、おそらくはその仲間は息子が本当は一番遊びたいメンバーに違いない。そんなことがわかったので、学童に行ってみるよう勧めることにした。
心の膜
放課後遊び場教室に参加して、楽しく帰ってきた日の夜。気持ちがリラックスしたのか、息子がいつも友達とどう接しているのか教えてくれた。
自分の本当の心は、すみっコぐらしみたいな…あたたかい感じなんだけど。そのままの自分では皆と仲良くできない。合わせられないから、心の膜を貼ってるんだ。
色んな人に合わせられるよう、毎回リセットしたり、2人と対応する時は調整したりしてる。
どう友達と対応するか。本当の自分と皆に受け入れられる自分との違いを認識して、自分で使いわけている。まだ8歳なのに!自分が小さかった時はそんなこと考えたこともなかったなぁと驚愕。
すぐにむくれたり、自分勝手だったりはする。でも、息子は一生懸命に考えて楽しく過ごそうとしているのだ。
2日ぶりの学童。
「疲れたー」と言って帰宅。ブツブツ言っていたのであまり楽しくは過ごせなかったみたい。でも、たぶん心の膜を使って乗り切ったのだろう。
来週はどうなるだろう。
私にできることは、少ない。
「家では心の膜はつくらなくていいんだよ」と伝えている。リラックスして本当の心でいられる環境で休んで充電する。そんなことをサポートしたらいいかな。