我が子に、多様性をどう伝えるか

前回の投稿で生物多様性について考えた流れで、人間にとっての多様性についてなんとなく考えていた。今後もテーマとしてかかえていくことになりそうな予感。このnoteは一旦の暫定的な今の私の気持ちです。

--------------------------------------------------------------------------------------

2019年現在。昔に比べると「多様性」は大事だ、「多様性」は善である。ということは、もう一般的な常識と言ってもいいくらいまで浸透してきた感じがする。

1人の人が自分らしくいられるのは本当に大事だと思う。でも、多くの人の心の奥底までその「多様性」が価値観として入り込んでいるかというと、実感としてはまだまだな気がする。自分自身も含めて。

二人の子を持つ親として、我が子には「多様な人が世の中にはいる。皆自分らしく生きていいんだよ」ということを伝えていきたいと思う。このことを、しっかり子供に伝えていくには、どうすればいいのだろうか――。

子供が大人になったころには、あらゆる職場に多様な人が存在するようになっているだろう。多様性を前提として「違う」ヒトとコミュニケーションし、仕事して暮らしていく。これはなかなか実はとても難しいことだ。

似た属性の人と一緒にいるのはラクだ。あまり言葉を駆使してしゃべらなくてもなんとなく気持ちは通じるし、興味関心も似ていたりするから話も盛り上がる。でも、その似ていると思っている人の中にも実は「自分だけ違う」と感じている人がいたりするものだ。

しかも、似ていると思っている人同士も、たとえ親やきょうだい、夫婦や親友であっても他の誰かと「自分」とは決定的に違う存在なのだ。多様な人がいるということと、自分自身は唯一無二の存在であるということは、ほとんどイコールかもしれない。

我が子には「自分自身を大切に、他の人も大切に」と伝えていけばいいのかな。多様性を大事にする心も、自分自身を大切にすることから始まるかもしれない。(今のところの暫定的な気持ちだけど)

▼このnoteに影響を与えたもの
・NPO法人ちょうふ子育てネットワーク・ちょこネット主催の勉強会「LGBTを知る、考える」
・梨木香歩作「僕は、そして僕たちはどう生きるか」

#エッセイ #本を読んで #梨木香歩 #子育て



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?