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PDCAサイクルがしっくりこない理由が分かった_4Dサイクルを基盤に考えよう
教育現場や企業などの活動でよく言われるのがPDCAサイクルだ。
就職してから何度も、このPDCAサイクルという言葉を耳にしてきた。
しかし、その度にどうもしっくりこない。
なぜ?と聞かれても、
むむむ…
と答えられないのである。
なぜ、PDCAサイクルの考え方がしっくりこないのか?
自分なりの答えを見つけることができたかもしれないので、書き留めておきたい。
あくまで、個人的な見解ですが笑
PDCAサイクルは弱みに向き合うツールだ
これだった。
私がもやもやしていたのは、これだったのである。
PDCAサイクルは、P(計画)、D(実行)、C(検証)、(もう一度実行)のプロセスだ。
これをあたらめて1つずつ説明するまでもないだろう。
誰もが一度は聞いたことのある考え方だ。
「そんなの誰でも知ってるよ」
と思うかもしれないが、このサイクルを実際に回そうとするとかなり大変だ。
自己と向き合い、常に振り返りをしてサイクルを回す必要があるからだ。
それには時間もかかるし、労力もいる。
自分との闘いを繰り広げなければPDCAサイクルを本当に回したとは言えない。
だから、実際にPDCAサイクルを回している人を見ると、ただ単純にすごいなぁと思ってしまう。
それだけ続けることが難しいプロセスと言える。
なぜ続けることが難しいのか?
それは、PDCAサイクルが自分の課題(弱み)解決のために向き合うツールだからである。
「自分との闘い」と表現したが、まさに死闘だ。普通なら向き合いたくない弱みに、堂々と真正面からぶつかるというのは「言うは易し行うは難し」だ。
そんなの自発的にしたい!って思う人なんて、一部の人を除いてほとんどいないだろう。
それに今の時代、自分の弱みばかりにスポットライトを当てていては、前進するどころか時代の流れにおいてかれてしまうだろう。
PDCAサイクルが、しっくり来ない原因はここにあったのだ。
土台とするのは4Dサイクル?
そんな私が、PDCAサイクルとは異なる視点から自己実現をする考え方に出会ったのは最近だ。(考え方に出会ったというよりは、これまで考えてたことを上手く言語化したものに出会ったというほうが正しいか…?)
それが4Dサイクルと呼ばれるものだ!
4Dは、Dから始まる4つの単語の頭文字を数えたものだ。
①Discovery(発見)
過去に起こった出来事や、普段の行動や思いから、自分がやりたい!好きだ!と思えるものを発見する過程である。
つまり、あなたにはどんな強みがありますか?ということだろう。
②Dream(夢)
自分の強みを発見したら、それを夢や理想にのせる。
ここで注意してもらいたいのは、決して壮大で長期の夢が必ずしも良いというわけではない。
今まさにこの瞬間、叶えたい夢(どんなに小さなことでも)を思い浮かべよう。
③Design(設計)
自分の原動力となる夢や理想を思い描けたら、今度は行動に移るための設計に入る。
夢を叶えるためには何が必要か?
何を今したいのか?
を考えるのである。
後述するが、ここにPDCAサイクルを使うべきなのであると考える。
④Destiny(運命)
①〜③の結果、その人らしさというものが形成されていく。
つまり、自己の実現である。
最も自分らしい理想の姿に少しでも近づいていられれば良い。
Designの中にPDCAサイクルを!
決して、PDCAサイクルを否定しているわけではない。
むしろ重要な考え方であると思う。
仮説からの検証は、よりよく生産活動を行なうためには必要なことである。成果を積み上げるためにPDCAサイクルは欠かせない。
私が違和感を持ったのは、4Dサイクルなしで、PDCAサイクルを教えられたからである。
PDCAサイクルは、4Dサイクルの中で回して、初めて真価を発揮するプロセスだと考える。
では、どこで回すか?
それはDesignの部分である。
自分の理想像に近づくために、どうしたらいいのかを必死に考える。
ここにPDCAサイクルを使うのだ。
このプロセスはみんなまだ子どもだったときに、嫌というほど経験しているはずである。
赤ちゃんはPDCAサイクルを回すプロだ
たとえば、赤ちゃんが初めて立つとき。
手を使って歩くと不便だなぁと、
ある時思った赤ちゃんはより生産的になろうとやりたいことを発見する。
「そうだ!二本の足で立っちゃえばよくね?」
そこから、赤ちゃんが理想の自分に近づくための1つの夢を見始めるようになる。
立つためにはどうすれば良いのか?
無意識のうちに考えるようになる。寝ても覚めても、二本の足で立つことばかり。
物を掴んで支えにしてはどうか?
と考え、いろいろな高さのものを掴んでみる。
時には、計画した通りにならなかったこともあっただろう。計画→実行→検証→再実行を繰り返し、ついにやっと立つことができる自己の実現を達成するのである。
たしかに、これらの思いが赤ちゃんにあるかどうかは不明であるが、少なくとも赤ちゃんは自発的にPDCAサイクルを回している。
そもそも、PDCAサイクルはネガティブな感情からではなく、ポジティブな感情のときに使われるべきものなのである。
PDCAサイクルの中のツールだけが1人歩き
ポジティブ感情から生まれるPDCAサイクルは、誰もが無意識のうちに回している。
自分の好きなこと(ゲームなどは分かりやすい)をやり遂げるために、みんなポジティブにPDCAサイクルを繰り返しているのだ。
しかし、特に教育現場などでは、PDCAサイクルの方法論だけが1人歩きし、子どもたちに単にPDCAサイクルを回しておけばいいというような指導がなされることが往々としてある。
本当にそれでいいのだろうか?
やりたくもない課題のために、自発的にPDCAサイクルを回すはずがない。
あなたなら、やりたくない課題のために、毎日時間を費やしたいと思うだろうか?
思うわけがない。
だからこそ、4Dサイクルの考え方が重要なのだと思う。
あなたがワクワクすることを大切に
人が自発的に動くためには、ワクワクが重要だ。
これに尽きる。
それ以外の不安や恐怖で、人を自発的に動かしたとしても、その後、絶対に動かなくなってしまうだろう。
我々大人には、子どもたちがワクワクすることを大切にして(と、同時に自分のワクワクも大切にする)、そのプロセスを言語化してあげることが求められるのだろう。
「今、あなたは夢を持っているのだね?」
「やりたいことの前に解決しなければならない課題があるね、さぁどうしようか?」
このような声かけが、子どもたちが自由に自己実現していくためには必要なのだと思う。
PDCAサイクルと4Dサイクル。
セットで考えていくべき考え方なのである。
つづく。
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