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【読書記録】『笑える革命』【普通の人の生きる道】

がん・認知症・LGBTQへの理解――。社会の課題も、笑いながら考えてきた。笑えるように考えてきた。明るく世界を変えられるのは、「普通」で「にわか」な人だと信じて。

本書の帯より

本書を著したのは元NHKプロデューサーの小国士朗さん。
Amazonの著者の情報によると、現在は株式会社小国士朗事務所代表取締役/プロデューサー

NHK在籍時は、『プロフェッショナル 仕事の流儀』『クローズアップ現代』などのドキュメンタリー番組を中心に制作し、病気を期に、ディレクターなのに番組を作らないプロデューサーとしての働き方を始めたそうです。

本書には、「笑えない『社会課題』の見え方が、ぐるりと変わるプロジェクト全解説」と副題がついており、世の中の課題に対して著者がどのように関わり続けているのかがエピソードを交えて書かれています。

社会課題は当事者であればあるほど重く、そしてシリアスな現場があります。その課題をその現場でどう向き合うか、真面目に考えれば考えるほどくらくらしてくることが多いのが実情ではないでしょうか。
小国さんがふざけているという意味ではありません。十分に真面目な方だと文章を読めば伝わってきます。

社会課題ではありませんが、真面目に考えると(真面目に考えても)うまくいかないという経験は、私自身もそして多くの人が、自分の仕事などで何度も経験することではないでしょうか。
そしてたいていそんな時、私たちの考え方は真面目に考えるがゆえに、硬直化し、狭窄した視野の中で堂々巡りしていることがしばしばです。

図書館の新刊コーナーで目についた本書。
大きなスマイルマークの表紙に誘われて手にしたのですが、小国さんの経験をもとに、重く、暗い社会課題にどうアプローチしてきたかが書かれてあります。
読後は、「普通」で「にわか」な1人分の力で、自分にもできそうな小さな社会貢献がまだまだあるのではないかと非常に前向きな気持ちになりました。

さっそくカバー写真には、小国さんの思いが詰まった企画で、本書でも取り上げられていた#deleteCにまつわる画像をみんなのフォトギャラリーからお借りしました(のだかおりさんありがとございます)。

公式noteもあったので載せておきます。


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