圧倒的にイメージが悪い「OP室」vol.2
勝手に「踊る救急医さん(@houseloveryuki)」さんの真似をして
タイトル画像的なやつを作ってみました。
オペはスポーツに似ている
という話をします。
※前回の写真はバスケなのに今回はホッケー
※どっちかにしろ
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スポーツって
特に団体競技って
それぞれのポジションでそれぞれが最適な動きをする
誰か一人がフェイントにかかったり足がもつれたりした時
即座に誰かがカバーする
一糸乱れぬパスワークやリズムを共有し
攻守の切り替えも
全員が同時に同じイメージを持っていないと成立しない
そして
めざすゴールは1つだけ
※スポーツの種類を統一しろ
個人技を磨き、チームワークを磨く
スポーツで個人技を磨く時
シュート練習やドリブルの練習
フットワーク練習や走り込み
技術も練習するしスタミナも鍛えます
そして戦略が理解できるように敵を研究し
そのイメージを個人個人がしっかり持っておく
さらにチーム競技は
試合で最高のパフォーマンスが発揮できるように
チームメンバーの特徴を理解して呼吸とリズムを合わせ
戦力を最大化・最適化するために
チームワークを鍛える
試合には負けられない
厳しいけども
個人の力量不足でチームの足を引っ張ることは許されない
そしてチームの前進や戦力アップは常に全員が意識する
ここは部活ではなく趣味でもない
プロの仕事が求められる
ね?
手術室に流れている空気はスポーツに似てるんです
というか
もはやオペはスポーツそのものです
要は
同じ「看護師」という資格で働いているだけで
手術室だけ競技やフィールドが全く違うということ
商売が違うと言っても言いかもしれない
なにでご飯食べてるのか
どんなスキルを磨くのか
このベクトルと尺度とチャンネルが全部違うんです
だからこそ
同期とかで集まった時は
びっくりするくらい話が伝わらなかったり
びっくりするくらい話についていけなかったり
他部署のナースに仕事内容が理解されないんです
「オペ室って何してるの?」
「患者さんと喋れなくて楽しくなさそう。」
「やりがいあるの?」
って言われるんです
いやでも
そんなの当たり前です
全然知らないから
極めるべき技術が違う
見える景色が違う
目指す場所が違う
どのタイミングでどこに手を伸ばし何を手に持つのか
いつ誰からのパスをどんな所作で受けるのか
右をみながら左側の声を如何に聞くのか
他のスタッフの些細な動きの変化をどう察知して如何にカバーするのか
そして今目標や終着地点までの距離はどのくらいなのか
これらの感覚・技術・能力を求められる手術室という場所は
ICUで求められる動きや
一般病棟と求められる思考回路とはかけ離れてるんです
「競技が違う」
ということを最初から知っていれば
悩んだり違和感を覚えたりすることもないのに
そんなことは誰も教えてくれない
病棟看護をベースに組まれたカリキュラムや研修の中で
モヤモヤが膨らむ新人もきっと多い
でも
この「スポーツ脳」で鍛えられた能力は
何処に行ってもものすごく価値がある
誰よりも身体が動いて声が出て
誰よりも鼻が利く
誰よりも耳がよく聞こえる
もしこの空気感やアドレナリン放出具合にハマれば
「手術」という競技を極めればいいし
別の景色が見たいと思えば
この競技で培った「スポーツ脳」をふんだんに使って
別の場所で活躍すればいい
負けないで
私もあなたも一緒に
今居る場所で全力投球していきましょう
※投球だけに
※最後は野球かい
※おあとが宜しいようで
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