頑張るナースに捧ぐ
今、「医師の働き方改革」といって、全国のお医者さんの勤務状況とかを調べて、過重労働を社会問題として取り扱って、国を上げて色んなシステムを変えていこうとしている。
確かに、世界的に見ても日本の病床数に対しての医師の数は明らかに少なすぎるし、IT化も遅れに遅れて、医師がしなくていい仕事を医師がしまくっているし、一緒に働いてても、
え?いつ寝てるの?
いつ食べてるの?
いつ家に帰ってるの?
いつ笑ってるの?
という医師は本当に多い。
この改革は絶対に進めるべきだし、手を緩めてはいけないと思う。
ただ、どうしても言いたいことがある。
働く「看護師」がずっと抱えている問題も、
日本医療労働組合のアンケートでも明らかで
「慢性疲労」は、71.7%
「健康に不安」は 67.5%
「強いストレス」は 62.5%
「健康不調」は32.8%
「常用している薬がある」は68.5%
「切迫流産」が30.5%
「流産」が10%
いやいやいやいや、切迫流産と流産が合わせて「40%超え」って。
切迫「早産」も合わせたらもう、半分超えてしまうんじゃないだろうか。
別に妊婦さんにフォーカスしたいわけじゃない。
でも、同じ病棟とか隣の病棟で妊娠してるナースが、夜勤免除もされずにいつまでも働いてたり、
「〇〇さん、切迫で休職だってさ〜」
みたいな話は、もはやナースのあるあると言っても過言ではない。
ちなみにナースの数は、30万人の医師に対して「120万人」いる。
この人達が、日々疲弊して、ストレスを感じて、どこか痛いところがあって、自分たちが薬を飲みながら、患者さんに直接接している。
そりゃあ治療をするのも医師で、手術や処置をするのは医師だけど、患者さんと一番近い距離にいる、色んな薬を投薬する、注射もする、日々の血圧や呼吸状態も見ている看護師が、こんなに疲れてていいはずがない。
こんなにしんどくて、いいはずがない。
私は看護師を15年続けながら、何人も精神を病んで仕事を辞めていく人たちを見てきたし、何人も切迫早産や流産を見てきたし、それ以外にも山程問題を抱える職場環境を、肌で感じてきた。
それでも、どれだけ仕事がキツくても、どれだけ人間関係のストレスにさらされても、どれだけ毎日疲弊しても、お医者さんよりも患者さんに接する時間は、看護師の方がはるかに長い。
仕事する上で、「笑顔」でいなきゃいけない時間も長い。
どれだけキツくても、目の前で誰かが苦しんでいたり困っていたら、すぐに駆け寄って手を差し伸べて「仕事」をするのが、プロのナースたちだと、私はよく知ってる。
この人たちの笑顔を作るために、
自分のここから後の人生を使いたいと、結構本気で思っている。
YouTubeで10分くらい喋るだけじゃ全然足りない。
疲れ切った医療業界に笑顔を
閉鎖的な看護業界に風穴を
そのためにいっぱい勉強して
仲間も集めて
大きくなろうと思う。
「頑張るナースに捧ぐ。」
Nバク