デイヴィッド・リンチ監督作品と私
デイヴィッド・リンチ監督が亡くなった。
巷ではデビッド・リンチと表記されているようだが、確か「マルホランド・ドライブ」のDVDリリースか、「ツイン・ピークス」 ドラマシリーズのDVDボックス発売の時に、デイヴィッド・リンチ表記に統一するという話を何かの誌面で読んだ気がする。
以来私はデイヴィッド・リンチ と書くことにしているので、今後もそれは 貫く。
私が初めて見たデヴィッド・リンチ監督作品は「ツイン・ピークス」のドラマシリーズだ。
この作品がどれほど沼なのかは、以前もノートに書いた通りだ。
その後、「ツイン・ピークス」の映画版、「マルホランド・ドライブ」「 ストレイト・ストーリー」といった映画を見たり、リンチ監督のインタビュー本も読んで、「ツイン・ピークス」沼がデイヴィッド・リンチ沼に拡大した。
デイヴィッド・リンチ監督は、【ないはずのものが見える感覚】を視覚化し映像作品として成立させることができる、稀有な才覚の持ち主だと思う。
訃報を知って寂しいけれど、「ツイン・ピークス」のあの赤いカーテンの向こうに行ってしまっただけとも思う。デヴィッド・ボウイに会えただろうか。そんな思いが浮かぶ。
月のない真夜中のようなブラックコーヒーとドーナツ(あるいはチェリーパイ)と共に、デイヴィッド・リンチ監督の冥福を祈ります。