殺文句
僕から離れた女の子はみんな多分、今幸せだと思う。
AちゃんもBちゃんもCちゃんも
皆彼氏ができたり結婚したり、夢を追いかけたり、仕事に打ち込んでいたり、趣味があったり、
みんな僕の目を見て
「好き」
「ずっと一緒」
「今までもこれからも一番好き」
「絶対忘れられない」
そんなドラマや小説で出てきそうな言葉を言っていた。
僕は信じられなかった。
『どうせ、そう言っても離れられるし、一番なんてことないんだ』
そう思ってた。
実際そうなった。
多分、僕のことは忘れたり、どうでもよくなったりしていると思う。
好きと言われたことに対して、
勝手に疑心暗鬼になって試すようなことをして呆れさせて、
悪いのは全部自分なのに、
分かっているけど、
でも、「あんな好きって言ってたのに離れるんだ」って思ってしまう。
あんなに「好き」「大好き」「絶対離さない」「他の人を好きになれない」って言ってたくせに、もう僕のことは忘れて他の男でいっぱいになってると思ったら、『嘘つき』としか思えなかった。
たまたま、良いタイミングで僕がいて、
たまたま、好きになったのが僕だっただけだと思う。
信じてあげられなくてごめんね。
多分、僕じゃなくてよかったんだと思う。
僕を好きな自分が好きだったんだよ。
なんでそんなこと言うの?
って思うかな。
じゃあ離すなよ。
欲張りだから、捻くれてるから、並みの好きじゃ足りないんだよ。
もっと愛されたかった。
「ずっと一緒」なんて、
「今まででもこれからも含めて一番好き」なんてセリフ
『やっぱりその時の思いつきじゃん』って思わせないでよ。
でも、もう全部遅いからさ。
だから、新しい男に使うそのセリフ。
嘘にしないでね。
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