フロリダフルーツに魅せられて
こんにちは。
『デザインTシャツ通販【Tシャツトリニティ】』で『nostalgia for someday』というショップを運営している河中伊織といいます。
前回も書いたように、私は好きなイラストやデザインを使ってTシャツを作っているわけですが、Tシャツのイラストやデザインの素材としては「パブリックドメイン」のものを使っています。
学生時代には美術を選択していたこともあるのですが、やっぱり友だちはみんな自分よりすごく上手だったので、自分で作品を作るよりは友だちの作品を見るのが好きでしたね。
そういう経験もあって、ステキな作品を「これ、すごくいい!みんなも見て!」と思うことがよくあります。
『nostalgia for someday』で展開しているコレクションで「Florida Crate Labels, 1920s-1950s」というものがるのですが、実はこの「Florida Crate Labels, 1920s-1950s」をネットで見つけたことが、『デザインTシャツ通販【Tシャツトリニティ】』でTシャツを作り始めたきっかけになっています。
「Florida Crate Labels, 1920s-1950s」はフロリダ産の柑橘類などの果物や野菜を輸送するための木箱に貼られていた紙製ラベルのコレクションです。
柑橘類は1500年代にスペインの探検家によってフロリダに持ち込まれ、1894年と1895年の大寒波で甚大な被害を受けたものの、1910年代までには産業として回復し、生産量が急増しました。
1800年代後半には鉄道や蒸気船による輸送が可能になったことで、フロリダ産の柑橘類などの果物や野菜をアメリカ東部全域に販売するようになり、生産者は、より注目を集めるために木箱にカラフルなイメージやブランド名の紙製ラベルを付けるようになったのですね。
しかし、第二次世界大戦が始まると、収穫の多くが直接軍に送られることになり、カラフルなラベルが不要になってしまったこと、そして戦争が終わる頃には木箱に代わって段ボール箱が使われるようになったことで、段ボール箱表面に直接印刷することができるようになったため、紙製ラベルは時代遅れになり、1950年代半ばまでには不要になったそうです。
いかがでしょうか。それぞれカラフルで個性的なラベルに込められた生産者の自信が伝わってきて、皆さんにも見てほしいなと思います。
「Florida Crate Labels, 1920s-1950s」では、もっとたくさんのラベルデザインのTシャツを用意しています。
まだまだ猛暑続きの夏、カラフルなデザインのTシャツを着て乗り越えていきましょう!
サポートありがとうございます! よろしければTシャツを買っていただけるとうれしいです!