見出し画像

ちょっぴり反省(物書きのサガ)

 昨日SNSのコメントへのリプライで、「失敗したなー」と思うことがあって、考えてみると、二、三日前にも上司から、似たようなことを指摘されていた。
「言葉とは難しいものです。私と〇〇部長とのやり取りを転送するので、よく考えてください」
 転送されたメールを見ると、私が〇〇部長に送ったメールの「計画達成するよう、よろしくお願いします」という一言に、「計画とは何のことだろうか? 何をどうして欲しいのか?」と〇〇部長が悩んでいた。

 まあ、そういうことを考えて欲しくて、ぶっこんだ言葉ではあったのだけど、上役を試すようなことをしてはいけなかった。反省ペコリ。
 私にはつい、こういう文を書いてしまうクセがあるんだ、と昨日のSNSで実感した。なぜだろう?

 根本的に、私N2は、小説とか物を書く人、物書きだからだ。だから、自分の書いたものを人に読んでもらいたい。「え、なになに?」と食いついてもらいたい、という欲求を常に持っている。
 自分が書いた文章に注目してもらいたい時、どうすればいいのか?

 「引き」=フックを作る、というテクニックがある。
 日常的な普通のことを書いている文に、何か深い事情がありそうな言葉をぶっこむと、読者が「これ、なに?」と考えさせられ、次は? その答えは? と文章の先が気になって、ページをめくってしまう。
 「引き」を作るのは、小説とかマンガとかストーリーもののテクニックだ。仕事のメールや日常会話のSNSを、いきなり小説にしちゃダメじゃん。読者に考えさせるのは、読者の頭に負担をかけることなので、その意味でも親切じゃない。
 やっぱり反省。反省だけならサルでもできる。再発防止策は? 普通の文と、作品の文とを区別して考えて、仕事や知人との、ありきたりの定型文だけを使うようにすればいいのか。

 でも、それはつまらない。私の本当の思いを聞いて欲しいよ。だから、小説とかエッセイとかの作品で、本当に言いたいことを書くよ。
 ああ、これが私の性(さが)、物書きの性かしら。
《FIN》


 

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集