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追憶


今年最後の登校日。
授業は無いけれど、勉強のために向かう。

その車内で、1年を振り返ろうと思う。

今年はとにかく忙しかった。
前期は課題・アルバイト・試験勉強に追われる日々。
後期は実習の毎日。

慣れない環境や面接に、苦しくなることもあった。
1人になりたい時間も多かった。

けれど、振り返ってみると、毎日が充実していた。
関わらせていただいた方々にも恵まれていた。


振り返れば3月、春休みだった私は、
アルバイトを増やし、遊ぶ場面でも今まであまり関わって
こなかった人と、会うことが増えていた。
毎日、外にいたと思う。


「窮屈さに満たされた気になってた」

これは、大学生になってから出会った曲の中にある言葉。


私は大学生らしいことができていないという、
漠然とした思いに駆られていたのかもしれない。

常に何かを頑張っていないと、
周りから置いていかれているような感覚に
なっていたようにも思う。


ひとりでゆっくりと、本を読んで、珈琲を入れて
家族とお出かけをして
たまに友人と遊んで
勉強に勤しむ。

これで十分だったのに。
勿論、「大学生らしい」と言われる時間を過ごした人にしか、得られないものはあると思う。それもかけがえのないものであると、私は思う。

けれど、無理をして、
自分に嘘をついてまでやらなくていい。
周囲に危害を与えないのであれば、
周りからの「普通」に従わなくてもいい。



自分にとって何が大切なのか、
考えさせられる年だったように思う。


20歳を過ぎてから、
人生に、無駄なことは何ひとつ無いのかもしれないと、
思う機会が増えた。

2022年も。

そして、2023年の終わりにも、そう思っていたい。

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