言葉を口にする
国語の先生だった父は、言葉に対してとても厳しかった。言葉の使い方以上に、言葉がもたらす現実への影響については、何より厳しかった。
「お前の口から出た言葉なら、言葉に対して責任を持て。それができないなら、初めから言うな」と。
そんな風に育てられているので、なかなか簡単に言葉にするというのが難しくもあるのだが、よかったことといえば、人の言葉を丁寧に感じ取るところだろう。
言葉が溢れている毎日だし、そんなに言葉には思い入れのない人だっているなかで、わたしはやっぱり、誰かの話は、どんな些細な言葉でも、大切にしたいなぁと感じた。
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