結婚して田舎に帰るということ

弟が数年同棲していた彼女とようやく結婚するらしい。社員寮を出てうちの両親に無断でアパートを契約してのスタートで、特に私の母の第一印象は最悪だった。

だが、そうは言ってももう何年も一緒に暮らし、デキ婚でもなく結婚へ向かおうとしている。今更反対する理由はないし、反対するには遅すぎる。時折愚痴る母に釘を刺し、ついつい向こうの両親贔屓になる弟をたしなめた。

姉という立場から口を出しすぎとは思うが、あまりに不安で双方の話を聞きつつ今に至っている。母に至っては身近に相談できる友人もいないのでほぼ全ての相談が私に来る。


そして両家への結婚の挨拶をそろそろ…という最近になって、ポロッと母が「弟くんは結婚しても5~10年は帰る気ないみたいや」と言った。

最初は何言ってんの、そんな風には考えてないと思うよ。まだまだ父さん母さん若い(父65、母57)んやし、弟にどう思ってるか聞いてるん?と軽く言って話を終わらせたが、今日また同じことを言われた。


私は絶句した後、怒りが込み上げてきた。


弟がいつ、そう言った??私たちの地元はド田舎で電車も走ってないから移動手段は車のみで、学校も廃校になりつつある。わざわざ車で隣県に働きに行く人も多い。

高校卒業又は都会にでてリタイア→地元で数年で結婚か、進学して就職・結婚してそのまま帰らないのが大半。

当たり前の話だが、弟は家庭を持とうとしている。奥さんになる人も働いている。その上で数年後(どちらもその頃まだ30代だろう)仕事を辞めてあの田舎に移り住むのがどんなに大変か。

弟やうちの親の意向だけで決められる話ではないし、そうしようものなら下手すりゃ弟は離婚される可能性もある。子供ができてたら子供の進路も限られてくる。

ここまで淡々と説明(情けない…)しても、「田舎でも生活できてる」「あんたがやいやい言うな」としか言わない母に呆れ、嫌気がさした。自分だって若い頃から舅姑と同居して嫌な目にあってきただろうに。


この会話の流れでもう1つ驚いたのが、母はいずれ祖母(姑)が亡くなり、あの家に父と2人きりになる未来をイメージしていないことだった。祖母、もう80後半ですが……

あまりに自己中心的な言葉に腹が立って、「そんなに父さんと2人でおるのが嫌ならパートでも行けば?」と言ってLINE画面を閉じた。


私も地元を離れて独り身、戻る気が毛頭ない親不孝者ではあるけど…あんまりにも一方的な思い込み…しばらく距離を置こうと思うけど、その間に少しは冷静になってほしい

#親子関係   #田舎   #跡取り   #愚痴   #帰郷

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