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著作権の基本知っていますか_著作権帰属確認/フリー素材利用規約の重要性_業務委託 事例 武信稲荷神社 

[解説]


1) 事例概要 武信稲荷神社 業務委託のイラスト・ロゴ

武信稲荷神社から清水宏積 自称デザイナーに業務委託
イラスト・ロゴ、それらを使用した同神社御朱印帳の権利侵害

2019年10月に狐シルエットの著作権者が差し止め。 武信稲荷神社が清水宏積自称デザイナーひだちデザイン(当時)に制作委託、実際にそれを利用したイラスト関連の一覧図。

水色ことりが「人間に畏怖を抱かせる霊的な獣」イメージを緊張感あるフォルムを吟味して実現したと思える自信作のひとつです。
結果的に円と三角形との相性の良い、安定した構図のとりやすいデザインになりました。

描線を厳しく吟味してコンセプト通りに実現したと思える自信作のひとつです。
これのトレース同然の武信稲荷神社の御朱印帳が好評を博した理由でもあるでしょう。

御朱印帳は稲穂図を配布のイラストACもまた利用規約違反を理由に差止め。
結果的に同神社「オリジナル御朱印帳」は、2重の権利侵害物品でした。

2017年10月「オリジナル御朱印帳」と武信稲荷神社が告知と同時に大好評、
「スタイリッシュ」「狐のイラストがかわいい/かっこいい」と人気になり
各種ランキングに選出、メディアにも取り上げられる。
同年12月には「好評につき色違いも増刷」3色展開でオンライン販売も。

しかし、2019年10月に狐シルエットの著作者がこれを把握し盗用疑義を提起。
同神社と業務委託の自称デザイナーは著作権侵害を認め差止合意。
武信稲荷神社は狐部分を差し替えて作り直すが、2020年1月、
稲穂図の配布元であるイラストACが利用規約違反を把握し、頒布差止。

(注1)仲尾宗泰宮司とは
同氏の名前で検索すると複数のインタビュー記事がヒットしますが(朱雀人PLUS 等)、これはインタビュー体裁の自己発信PR記事です。(アストレア企画中小企業様・個人事業主様のための文章作成
 文中、仲尾氏が宮司を務めるようになって”知名度が一気に上昇”とありますが、ここで自認するように自己宣伝に注力する方であることだけは確かです。本件に関する限り、その露出傾向が裏目に出て神社のひとつの黒歴史を作ってしまわれた形です。

(注2)清水宏積 自称デザイナーとは:
2017年5月に会社員としてコーディング等をしながら個人事業主の開業届を出し、デザイナーを自称して営業活動を始める。デザイナーとしての実績も経験もない当時、武信稲荷神社から受注した当時案がほぼ初仕事。
 標榜の”デザイン事務所”ひだちデザインHPで「素材は一から作ることが多い」と宣伝も実態は使用アイコン全てフリー素材icooon-mono.comを転用。イラストの実績もなく実力の程度も怪しく明らかなトレースと思われる事例複数。

 武信稲荷神社 御朱印帳 の2つの権利侵害は、管理責任者にあたりまえの著作権法の認識があれば起こり得なかったことでしょう。つまり、

  • 素材の利用に際し利用規約を読む、

  • イラストを業者発注するならば著作権に問題のないことの保証と責任の所在を明確にしておく、等

 にもかかわらず、稲穂図、狐シルエットの2つとも著作権侵害と発覚、両者から相次いて差し止められた武信稲荷神社には、ごく常識的な判断が皆無であった らしいと思うしかないでしょう。

以下のカテゴリをご参照ください。裁判令の前例と解説をしています。

図左は水色ことりの稲荷狐イラストにイラストACの稲穂図を合わせた画像です。
狐イラストの著作者はこの狐画像の利用は一切禁止、神社の利用も認めません。
複製・翻案・模写・機械学習への利用等、一切の2次利用も禁止です。
洗練された秀逸なデザインの稲穂図はイラストACわびさび様の作品ですが、もともと製品化ライセンス付与はされておらず御朱印帳制作は違反です。
武信稲荷神社 御朱印帳_表紙イラストの主要なモチーフは2つとも著作権侵害。
オリジナルを謳いながら、その正体は不正利用を正せば文字しか残りません。

2) 自作自称デザイナーの「オリジナル自作」宣伝

 2017年10月に頒布告知と同時に話題となり人気御朱印帳としてまとめサイトにもランキングされ、印刷媒体の雑誌に掲載までされたにも関わらず、その真の著作権の帰属は伝えられることなく、別人のオリジナルとして広められ称賛もそこに集まっていたという理不尽な結果となりました。

清水宏積自称「和風デザイン専門店ひだちデザイン代表」(事業者1名の個人事業主)
がHPで成功した制作事例として掲げ、集客をした宣伝記事。
清水宏積自称デザイナー、ひだちデザイン代表を名乗る個人事業主。
SNSで武信稲荷神社のイラスト・ロゴを制作したと報告し賞賛を集める
後に水色ことり作品のほぼトレースと見えることが発覚する狐シルエットの
武信稲荷神社御朱印帳の反響に「かわいいやろ、我が子」とまで自慢する清水宏積氏。

2019年10月に盗用疑惑が発覚すると、同氏はこれを
「水色ことり作品は存じ上げません。意図して模倣したのではない。
実際の稲荷狐像を自分で撮影した写真を参考に独自に制作」と主張。

しかしその「実在の狐像」の特定も説明は二転三転し信憑性と蓋然性を欠いており、
さらに証明を要請すると連絡途絶。その後一方的に自身HPでのみ廃業告知で消息不明に。

3) 不見識な発注:著作権概念欠如の神社宮司

(注)記事中、仲尾宗泰宮司リンクはは同氏への外部サイト取材記事。引用理由は以下の記述が本事案と無関係ではないと感じるためです。

同神社に仲尾氏が宮司となってからパソコンスキルを駆使して早くからインターネットを活用(中略)知名度が一気に上昇(略)仲尾さんが宮司を務めるようになってから、武信稲荷神社の参拝者は2~3倍に増加した

朱雀人PLUS

仲尾宗泰宮司はパソコンスキルやご自身の本出版にご関心はあっても著作権のご理解は十分であったとは思えない結果の私の被害の甚大さなのです。

清水宏積 自称デザイナーは、フリーランスとして開業届を出した2017年5月に、武信稲荷神社から「20年ぶりのHPリニューアル」に際して御朱印帳にも利用予定のイラストとロゴの発注を受けます。

清水宏積ひだちデザインHP(2017年当時)のブログより
同年4月ごろから会社員の傍ら個人営業をはじめ、5月に開業届を出した、とあります。

 経験も実績もない清水宏積という独立営業したての個人に、武信稲荷神社 仲尾宗泰宮司がなぜこのような業務委託をしたのか、常識では考えられぬところですが、神社HP公開の同年8月の同神社お知らせには、「ほぼ奉仕で制作してくださったひだちデザイン」への感謝の言葉が見られます。

「ほぼ奉仕でイラストを書いてくださった」
本当にひだちデザインのオリジナルであればよかったのでしょうが、
後に他人の権利侵害と発覚します。

 これに関しては、清水宏積 自称デザイナー本人が当時の知人との会話で「営業取れたときはビビりました!」と言っており、受注した当人からしても常識的な業務委託でなかったことは確かです。

受けた当人の清水宏積自称デザイナー自身が「ビビった」という衝撃?の
武信稲荷神社からの業務委託。

 「タダほど高いものはない」と昔から言われますが、安価だからという理由でやってもらうのは危険だということでしょうか…
 清水宏積氏は、会社員としてもwebの仕事をしており、画像検索の知識も有しているにも関わらず著作権帰属の認識が甘かったようです。他者の権利を侵害してはならずストックフォトのロゴ使用も禁じられている事実は知っておかねばなりませんでした。
 そして著作権概念もイラストを有償で世に出すことの責任の自覚もないまま、それに抵触した所謂「チートなビギナーズラック」が、清水宏積自称デザイナーのその後の自我形成に良い結果を及ぼしたとも考え難い、皮肉な結果が待っていそうではあります。

 実際に、両者ともに著作権概念の理解が欠如しており、契約というほどの約束事もなく、著作権帰属の保証・画像の利用許諾範囲などの取り決めも、一切なかったそうです。 この両者の不見識と責任意識の欠如のために被害は拡大し、後に著作権者=私 水色ことりですが、大変理不尽な負担を強いられることになります。

4) 複製権、翻案権ないし公衆送信権の侵害

著作権侵害の発覚以前に、高評価で拡散された武信稲荷神社 御朱印帳

 武信稲荷神社が御朱印頒布を告知した2017年10月3日。
「ひだち清水さんがロゴと狐を作成し、宮司がレイアウト」と共作を自慢。これが異例の大反響で好評を得てしまいました。

武信稲荷神社が御朱印頒布を告知した2017年10月3日。
「ひだち清水さんがロゴと狐をデザイン、宮司がレイアウト」
武信稲荷神社の御朱印帳は頒布告知と同時に1200超のRT,1800超のいいねがつく。
武信稲荷神社自称「オリジナル」御朱印帳は人気となりSNSに投稿多数、
ある意味、狐好きの方に「刺さる」シルエットだったようです。
人気御朱印帳ランキングにも選出、雑誌にも掲載。その理由は
「狐のシルエットがかわいい/かっこいい」でした。

その御朱印帳の正体は、他人の権利画像を取り除けば文字しか残らない代物だったのです。

武信稲荷神社の御朱印帳 権利侵害解説図 権利侵害だった画像要素を取り除くと文字しか残らぬ武信稲荷神社「オリジナル」御朱印帳 他者の権利を踏みじったデザインで利益を得ていたことになります。 更に発覚・差止後も誠実な対応がありません。

 武信稲荷神社は御朱印帳だけでなく、神社HPの「メインビジュアル」「ブランドロゴ」と称してこの狐の別バージョンイラストも公開、地下鉄二条城前駅の大型広告看板・京都新聞への広告、NAVITIMEなど幅広く自社の利益のために活用していました。

この武信稲荷神社のPR画像を検索からご覧になった方も多いのではないでしょうか?
同神社はこれを著作権侵害が発覚し差し止められた後も掲載し続けており、
狐シルエットの著作権者が個別に削除要請をする手間が生じました。
武信稲荷神社が京都新聞への広告掲出に利用した画像。
武信稲荷神社が地下鉄二条城前駅に掲出していた広告看板。
この広告が著作権侵害の民事和解交渉が決裂した決定的要因となります。
同神社は、京都在住ではない著作権者にこの画像利用を隠蔽し、
画像利用は全て停止済みと偽って和解工作をしたことが発覚したのです。
実際には継続掲出しており、和解交渉破綻後の2020年7月末まで掲出の事実は
京都市交通局が確認してくださっています。

 同年12月には「好評のため」色違いも増刷。3色展開に。
御朱印帳は神社HPでも頒布。御朱印は押さずに1500円。
             (社務所では御朱印初穂料も込みで1500円)

 さらに、武信稲荷神社は、業者にこのデザインのぽち袋の製造販売を許可し、それを社務所で販売する際の手数料まで受け取っていました。

武信稲荷神社が業者に版を渡して制作を許可したと思われるぽち袋。
同神社はこれを社務所で販売し、販売手数料を受け取っていました。
そのような著作権の濫用は認められようがなく、著作権者は民事の和解交渉時に賠償を要請しましたが同神社は手数料を受け取っていた「だけ」だからと責任を否認。

 そのような権利は本来の著作権者のみが有するものであり、それは知的財産権に関する法により保護されているのです。 
 著作権法を遵守し製品化を諦めたイラストの顧客様もあることでしょう。その一方で、抜けがけの如く規約や法を無視した者が利益を得るようなことがあってはなりません。
 それを看過し放置することは、著作権を有する者と正規の顧客様の信頼関係に関わる問題でもあるのです。ゆえに、差止の対象とするのです。

 しかし同神社仲尾宗泰宮司は不見識ゆえにその事実すら知らなかったようです。知らなかったでは済まされない責任問題であることは明白ですが、同神社は著作者から説明を受け適正な対処を要請後も理解せず責任を否認し続けています。

2019年10月盗用疑義提起。武信稲荷神社 仲尾宗泰宮司の著作権意識の程度と
(失礼ながら有り体に申せば)自己本位な人格が伺えるメールの内容。

表向きには「似ていることも事実なので水色ことり作品を
今からストックフォトで購入して辻褄を合わせておくのが合理的
=世間から盗用を指摘されると神社にとって無用のトラブルなので、
水色ことり作品をストックフォトから購入しておいて、
両方持っているから問題ない、と盗用指摘を黙らせる、と言う意でしょう。

 これを私本人に言う。著作者本人が、もう盗用疑惑を指摘しているのにです。もはや狂気、いや、それほどに無知、といずれにしてもショックを受けました。

5) 武信稲荷神社と自称デザイナーの不誠実な事後対応の実態

  1. 御朱印帳イラスト訴求力を全面否定、矮小評価で賠償責任回避、

  2. 虚偽申告で利用継続

  3. 著作権注意確認義務も否認、業務委託デザイナーへの取次拒否

  4. 第三者から追及され、著作者を誹謗中傷する虚偽捏造を投稿

  5. 自称デザイナー清水宏積氏は連絡を断って責任放棄逃亡

 武信稲荷神社は頒布差止には応じたものの、公表や説明は拒否、現在もSNSに投稿した画像やPR目的で他サイトに提供した写真もそのままにしています。
 また、同神社は民事の和解交渉に応じた著作者を欺いた回答書の虚偽が発覚して和解不能となりましたが、その交渉時には、同神社の御朱印帳の頒布における狐イラストの訴求力を全面否定し、御朱印帳の頒布実績の実際に反して「イラストの寄与はない」と主張しています。

武信稲荷神社は御朱印帳頒布当時の自慢ぶりから一点、盗用疑義が提示され
著作権侵害で御朱印帳が差し止められた後には、狐イラストを貶めるような発言で
御朱印帳の訴求力への寄与を否定します。

 しかし、実際には同神社はイベント出展時の広報では、自ら御朱印ではなく御朱印帳を推しているのです。販促効果のあった体験に基づく選択ではなかったのでしょうか…

京都駅ビルでの「京都 御朱印めぐりと御朱印帳」展示の際には、
御朱印ではなく告知は御朱印帳写真を使用した武信稲荷神社
気に入って全色揃えた、という方の投稿も複数。武信稲荷神社の御朱印だけが目的でなく、コレクション的購買動機の証ではないでしょうか。

 問題の狐イラストを制作した、元ひだちデザイン(既に廃業、屋号変更の示唆あり)盗用疑義も提起されている清水宏積 自称ひだちデザイン(当時)”和風デザインのプロフェッショナル” webデザイナーは、現在も責任放棄のまま足跡を絶っており、同氏に発注委託した武信稲荷神社は、第三者から追及されれば虚偽捏造で応答するという、両者ともに不実極まりない有様です。

2021年3月16日 当事案に関心を持った方がXで武信稲荷神社@takenobuinariに質問を投げかけます(この投稿は1年以上公開後に非表示になりその後、ご本人が削除されました。)
巫女さんの暢気な?いや所謂「匂わせ」的な宮司自慢を見かねられたのかもしれません。(この巫女さんの宮司絡みの投稿には以前からそういうニュアンスのが多い印象も…)
以下に返信の形で投稿されました。

 水色ことりと清水宏積が特定された状態で武信稲荷神社は以下のような虚偽捏造の回答をし、その投稿は同神社公式HPブログに連動して掲載されています。
 武信稲荷神社が宮司が巫女さんに代わって回答したと思われる2021年4月5日の一連の同神社の投稿は、あたかも水色ことりが問題のある人物で神社に言いがかりをつけているかのような印象操作を感じさせる文脈ですが、全くの創作・妄言が大半で、もはや名誉毀損のデマです。
 私、水色ことりはこれを引用する形で真相の証明資料を添付し続けなくてはなりません。大変に迷惑です。
https://twitter.com/mizuirokotori_/with_replies

2021年4月、当時案が明らかになると関心を持った方が武信稲荷神社に詰問。
これに対し同神社は責任回避を意図したらしい虚偽捏造の内容を投稿。
このXの投稿は同神社HPにもブログとして連動して掲載されており、
神社が公式に虚偽捏造で著作者を誹謗中傷する内容に相当する、と見ています。
質問された方はこの後1年余り掲載の後にアカウントを非公開に、さらに経年、一連の投稿を削除されたようですが、武信稲荷神社は投稿をそのままにしています。

 しかし、2019年10月に著作権者が権利侵害に気づくまでの2年の間に、御朱印巡り愛好者の間で良デザインの御朱印帳と評判となり、上のように、多数の写真がtwitterやblogに投稿され、さらには投稿参加型の御朱印情報まとめサイトや京都関連のwebニュース記事にもSNS投稿がインラインリンク表示される事態となりました。  

 このため、2022年6月、狐シルエットイラストの著作権者である水色ことり(Mizuirokotori M_K)が、御朱印帳写真掲載の各情報サイトやニュースサイト諸所に、個別にご説明し写真削除のご対応を打診いたしました。

6) ご報告 武信稲荷神社 御朱印帳写真 主要掲載サイトから全て削除

 その結果、ご連絡した全ての御朱印情報サイト、ニュースサイト様から武信稲荷神社御朱印帳の写真削除のご対応を得ることができました。

 著作者人格権へのご理解とご協力に御礼申し上げます。

 他のカテゴリーではNavitimeの武信稲荷神社のPRページに当該御朱印帳が掲載されていましたが、問い合わせフォームよりご連絡し、このほど写真が削除されたことを確認いたしました。当方の提示した客観的資料に基づき、削除が妥当と判断されたものと受け止めております。

 なお2つの運営サイトからは、ご丁寧な返信がありましたが、形式通りの書類提出後に調査する過程が必要とのことでした。 運営サイドにしてみればユーザーがお客様ですから、その立場もわからぬでもありません。そして、被害者の当方が多方面に個人情報開示のリスクと手間を負わずとも、清水宏積 ひだちデザイン と武信稲荷神社に法的措置をとれば、残る画像の削除も容易になる、というだけのことです。それまでは両者の権利侵害事実の証拠として残存し続けることも無意味でもないでしょう。

  本件のように、客観的事実から明らかと見えるのに、当事者が認めないばかりに不正利用が故意かどうかを敢えて裁判で決めるような低次元の著作権トラブルは、本当に在ってはならぬものと言えましょう。

 個別に弁護士を雇用して裁判所を通すまでもなく、各サイトが客観的事実から私の主張と依頼の妥当性をお認めになりご対応くださった事実をひとつの成果と評価しております。

 発覚からすでに2年半が経ちましたが、その間、世間一般のイラストやロゴデザインの著作権認識も大きく変わりました。インターネットの普及に伴い、またオリンピックのロゴや有名イラストレーターの盗用疑惑、写真の無断掲載や誹謗中傷を巡り発信者情報開示請求裁判が話題となり、といくつかの転機となる出来事もありました。

 個人の創作者の権利がよりよく保護される社会であるように、また、個人の情報発信が容易である分、創作物を享受する側にも自称デザイナーの真贋を見抜く目が鍛えられる社会であるように、と願わずにはいられません。 

[注意喚起] 

武信稲荷神社 2者の権利侵害で差止の御朱印のSNS写真投稿は削除をお願いします。

稲荷狐シルエット著作権者水色ことりはいかなる授与品にもイラスト利用を許可しません。したがってこの狐シルエットにご利益は一切ありませんし酷似画像の授与品は差止めます。

2017年10月〜12月に頒布開始、一躍人気御朱印帳となった武信稲荷神社
「オリジナル」御朱印帳。しかし、その実態は、2者の権利侵害と発覚で頒布差止に。
裏表紙のロゴと表紙の狐シルエットは水色ことり作品のトレース同然の酷似。
表紙稲穂図はイラストACわびさび様の作品ですが製品化は不可の素材です。
 2つの主要なイラストモチーフを取り除けば文字しか残らない御朱印帳です。

著作者権と著作者人格権についての弁護士の見解

  • ひだちデザイン清水宏積氏の本件使用行為は、 Mizuirokotori の有する著作権のうち複製権、翻案権ないし公衆送信権を侵害するもの

  • 武信稲荷神社は、 本件イラストを、鳥居や稲穂のイラストと組み合わせて使用するなどの改変をしており、 これらの改変はMizuirokotori 氏の意に反するものです。 さらには、本件イラストを、Mizuirokotori の氏名を表示することなく使用しています。 したがって、本件使用行為は、 Mizuirokotori の有する著作者人格権のうち同一性保持権および氏名表示権を侵害するもの

著作者人格権とは

著作物の創作者である著作者が精神的に傷つけられないよう保護する権利の総称である。
美術・文芸・楽曲・映像といった著作物には、著作者の思想や感情が色濃く反映されているため第三者による著作物の利用態様によっては著作者の人格的利益を侵害する恐れがある

Wikipedia
著作者権と著作者人格権についての弁護士の見解

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