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よかったもの2023
書籍部門
・『絶縁』
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日本はじめアジア諸国の作家9人による合作。
テーマはタイトル通り「絶縁」なのだが、この単語から出力される世界が三者三様で大変おもしろかった。それは親類との絶縁であったり、過去との絶縁であったり、はたまた政治との絶縁であったり。
個人的な好みとしては「逃避」「無」の二作を挙げたい。
・王谷晶『40歳だけど大人になりたい』
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「不摂生な売れない小説家」であるところの著者が40代を迎えての心境や諸々を語る一冊。
自身の生活態度から目を逸らしつつ、過度な自己責任論を振りかざす世間にチョップをかます作者の生き様にすごく元気をもらえる(もらっちゃっていいのか?)。
自分の知らない生き方を垣間見た気がした。
・デヴィッド・バーン『音楽のはたらき』
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みんな大好きデヴィッド・バーンが音楽に向け続けてきた熱視線が本の形になったもの。
音そのものの性質についての講義、自身の音楽キャリア(アルバム発売時の財務状況まで!)、音楽が地域の犯罪率を低下させた事例など、とにかく扱われるトピックが幅広い。
この人は一体どれだけの興味関心を音楽に注いできたのだろう、という畏怖の念を覚えた。
映画部門
・BLUE GIANT
雪祈が楽しすぎて演奏しながら立ちあがっちゃうシーン。あそこがこの映画、ひいては音楽そのものの本質だと思う。
演奏のCG部分でやや冷めることは否めないものの、根本の大切な部分を完璧に描き切っているためにそこまでの減点要素にはならなかった。
JASSのみんなにはいつまでも幸せでいてほしい。とりあえず雪祈は危ないバイトを辞めてください。
・Pearl パール
「映画館で観る」という選択に関して、喜びと後悔を同時に感じたのは初めてかもしれない。
やっとの思いで掴んだ一縷のチャンスを逃してしまったパールの心中たるや……。とはいえ、そのパールの凶刃に倒れたみなさんの心中たるや……。
というか、あのエンドロールを観て心に傷を負った人の互助会とかないですか?
・デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム
デヴィッド・ボウイ好きとしてこの映画に触れないわけにはいかない……のだが、こんなに「観た」という実感が湧かない映画もそうそう無いのではないか。
未発表の秘蔵ライブ映像は編集で切り刻まれ、スタジオ音源には謎のSEがオーバーダブされ……。とにかく監督のエゴがうるせぇ!!
これを書いている今もそれ以上の内容は一切思い出せないし、何なら映画館の帰り道に寄ったデカい公園の芝生の色の方が鮮明に思い出せる(綺麗な緑色でした)。
音楽アルバム部門
・Iggy Pop - Every Loser
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伝説級のミュージシャンが伝説級のアルバムを作ったというシンプルな話。
単独来日公演待ってます。
・Neutral Milk Hotel - In the Aeroplane Over the Sea
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2023年に最もハマったアーティストはNMHだと思う。
とにかくフロントマンのJeff Mangumの存在感が凄まじい。バリバリに歪ませたフルアコと野暮ったい歌声のマリアージュには極めて高い中毒性があり、時間を忘れて聴き入ってしまう。
・ゆらゆら帝国 - ミーのカー
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日本にこんなにかっこいいバンドがいたなんて……。月並みだけどもっと早く知りたかった。
うねりまくるベース、タイトなドラム、そして坂本慎太郎のギターと声が合わさり、彼らの独壇場が完成されている。
個人的にはRush以来の完璧な3ピースバンドだと思う。
アニメ部門
・呪術廻戦
七海先生(私の好きなキャラ)が死んじゃったのでもう終わりです。
・スコット・ピルグリム テイクス・オフ
正直、3話ラストのキスシーンだけ200,000,000回ぐらい見返してます。本当に。
・ガンダムSEED
新人類と旧人類の間の軋轢というコンセプトはわかるが、イマイチ没入できなかった。
※主な原因:フレイ・アルスター
・ガンダムSEED Destiny
苦痛に耐えながら全話視聴したが、続編を作った必然性自体特に感じられなかった。
※主な原因:シン・アスカ
その他
・休職
仕事を休んでいた期間に母から家事を学び、実家暮らしの分際でありながら大体のことはできるようになった。会社を離れてなお学習を怠らない学徒の鑑といえる。
・テトリス
突然ハマり、テトリス99の有料パックを買って延々CPUと戦い続けている。最近は窮地に陥った場面でいかに息を乱さず立て直せるか、ということを意識しながら対戦に臨んでいる(アスリート?)。
・髪を伸ばした
せっかく仕事を休んでいるので数ヶ月髪を伸ばしてみたが、何かが便利になるとかは特になかった。ただ自分の髪質についての理解は深まった。
来年について
抱負とかは特にない。私が「嫌だな」と思うような出来事がひとつも起きなければ良し。