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蚕は桑の夢を見る

先日、劇団番町ボーイズ☆ 結成10周年記念公演「蚕は桑の夢を見る」を観劇してきました!まだ公演中だからネタバレはなしです!

まずは「番ボ10周年おめでと〜〜〜〜!!」という気持ちでいっぱいです。
7年くらい前かな?当時観に行った舞台にメンバーが何人か出演していたのをきっかけに知って、それからゆるっと追うようになって気がついたら10周年を迎えていました。その頃からメンバーも、番ボも変わったなあと思いますが(当時推してた人も卒業したし…)イベントや各々の舞台で楽しませてくれるところは何も変わりません。

さて、そんな番ボの10周年記念公演。10周年にこれを持ってくるか…がシンプルな感想。そして何よりもちょっとびっくりするくらい面白い。マジで。

養蚕を生業とする神原の家に伝わる「蚕影様(こかげさま)」という役割と、その蚕影様になった七人兄弟の長兄・神原一夜を中心とした兄弟たちのストーリー。主人公の長兄・一夜と語り手の四男・幸四郎役を菊池修司さんと松島勇之介さんが回替わりで演じています。私が観た回は菊池一夜でした!

それぞれの配信やインタビューで「養蚕業について知っていると面白いかも」「カトリックの考えや言葉がよく出てくるから知っていると面白いかも」と言っていたのをよーく覚えているのですが、結論そこら辺全然わからなくても楽しめます。(ただ私はプロテスタントの学校に通っていたのでそこら辺でカトリックのこともちろっと勉強してたからすぐに飲み込める部分が多かったかもしれない…)
養蚕やカトリックについて、作品のキーワードの「蚕影様」についても劇中で幸四郎や兄弟たちがちゃんと説明してくれます。でも全然説明されてる感ないよ!

個人的にはこれまでの劇団番町ボーイズ☆(特に「逃げろ、逃げるな」前後くらいから)を知っているとより楽しめるなあと思いました。何せ「10周年記念公演」なので。
変わるもの、変わらないもの、変わっていくもの、変えないといけないもの。
番ボの歴史と七人兄弟たちの思いが重なって見えて、ぎゅっと胸が締め付けられました。確かにこれは今の番ボメンバーじゃないと上演できない舞台でした。
キービジュアルやあらすじを見ると暗い話なのかと身構えるけれど、でもとても優しい、救済の物語でした。冒頭とラストの幸四郎は同じことを語っているのにこんなに印象が変わるのか。
現実の出来事とリンクする部分もあったりして、もうそのシーンでは舞台上も客席もみんな泣いていました。というか客席ズビズビ言いすぎてうるさかった

あまりにも良すぎて違うパターンも観てみたいと松島一夜回も今度行くんですが、一夜と幸四郎の違い以上に影次の違いにも注目したいなと!
この神原兄弟の次男・影次は一夜の双子の弟で、数分の生まれの違いで長兄に、蚕影様になれなくて心を病み引きこもりになってしまった、という役。演じている堂本翔平さんが稽古場配信で「菊池一夜と松島一夜で違う感じにしている」と話していたのですが、もしかして佇まいから違ったりする…?
松島一夜の影次は今のところ画像でしか見たことがないのだけど、でも菊池一夜の時と既に印象が違う。書きながら観るのがめちゃくちゃ楽しみになってきた!

見終わった後はただただ「番ボ大好き!!」という感情にしかなりません笑
絶対アイドルやめないで、ってバズりましたけどもう「絶対番ボやめないで」って感じ。ありえない、無理な話なのはわかってるけど、そう思わずにはいられない、10周年記念公演だと思います。
8/4までシブゲキで上演しています!ご観劇の際はバスタオル持参をおすすめします。


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