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私の愛する劇団の話。

このnoteは劇団ノーミーツ1周年記念企画「劇団員24人全員のnote」のひとつです。劇団ノーミーツ広報の佐藤瑞葉が書いています。その他の劇団員のnoteはこちらから。

はじめまして。劇団ノーミーツで広報をしています。佐藤瑞葉です。
普段は都内で大学生をしています。この春から4年生になりました。

突然ですが、私は劇団ノーミーツが好きです。

「『私と1年目の劇団ノーミーツ』をテーマにnoteを書いてください。」
一周年記念のお題。
その一文を見て、一番最初に思ったのはたった13字のことだけでした。

実はこのテーマで書く、となったときにいろいろなことを考えて。

激動だった2020年の話をしようかな、とか。今年1年自分がやってきたことの話をしようかな、とか。なに書いたら面白いかな、とか。
(ちなみに、アイキャッチのぬいぐるみたちは2020年の激動をずっと見守ってくれていた最高の相棒です。緊張を和らげ、いつもそばにいてくれました。)

ぐるぐる考えて、いろいろ書いていたんですが、私が言えることは「劇団ノーミーツが大好き!!」ということだけだと気づいたので、私が大好きな人たちの話をさせてください。

(ここまで書いたところで、note提出の〆切時間を越えました。時間は有限ですね…。)

初めて劇団ノーミーツに出会ったのは5月24日の夜でした。
劇団ノーミーツが生まれたころの私は、毎日父と将棋をして、暇を持て余す普通の大学生でした。今も普通の大学生ですが。

初めて劇団ノーミーツに触れたのは忘れもしない5月31日。
『門外不出モラトリアム 一夜限りの再演』
波のような、うねりのような熱意に浮かされて勢いだけで書いた感想。
わずか2500字の感想が画面を越えるとは思いもよりませんでした。

人生を変えた、いわば「エポック」な感想note。今読むと少し恥ずかしいです。

感想を投稿したのは観劇して、ちゃっかりYouTubeの打ち上げ生配信を観た後、深夜24時48分。

勢いのまま書いた感想は劇団ノーミーツのみなさんや役者さん、あの時一緒に観たみなさんなど、自分が書いた中では一番多くの人に読んでいただきました。
まさか自分の感想が作り手に届くなんて思わず。
「とにかく面白かったの!聞いて!」という気持ちだけを、ぎゅうぎゅうに詰め込んだnoteをお届けできたことは、2020年で一番素敵な偶然でした。

『門外不出モラトリアム』から2週間後。6月13日。
タイムラインに飛び込んできたのは、悔しい悔しいと思った劇団ノーミーツの募集。

お手伝い、そして参加するきっかけとなったbosyuの投稿。

SNSは好きだけど、得意であるとは言えない。経験もない。だめかも。でも、やってみたいな。どうしよう。

bosyuの応募に悩んだような、ちょっと思わせぶりなツイートをしてみました。今見返すと本当に恥ずかしくて、地中に埋まりたくなります。

ツイートした直後、信じられないことに小野寺さんとオギユカさんから「いいね」が来ていて。
「うそ⁉」「まさか⁉」と思いながら勇気を出して応募してみたら、その直後(まさかの0:44)にお返事がやってきました。その次の日にはzoomでご対面。
こんなスピード感で決まることある⁉と思いながらも、気が付いたらあれよあれよとお手伝いが決定。zoomしたその日にslackに入るも、使い慣れておらず挨拶がうまく送信できなくて、あたふたしたのをまだ覚えています。

気が付いたらnote企画のお手伝いをし、小野寺さんと取材をし、オギユカさんと記事を書き、とにかく字数が削れず頭を悩ませる日々。
さらに、パンフレットの対談も書くことになっていました。
1か月前まで課題のレポートしか書いたことなかったのに!!

最初はslackもうまく使えず、メッセージを送るのにも緊張し、zoomに入るのにも緊張し(緊張のあまり、最初の頃はこっそり膝にぬいぐるみを座らせていました)、slackの「ッカカカ」という通知音にも緊張していました。
だってよく調べたらどの人もプロフィールにいろいろ書いてあってすごそうだし、大学生いないし、私は今まで大人とまともにしゃべったこともないし。
おまけに私、親に絶対反対されると思って、bosyuに応募したこと言ってなかったんです。私の両親は未知のものへの警戒心が強いから。

(なんだかんだで見守ってくれている両親には本当に感謝しかありません。あと密かに支えてくれている妹にも。)

そんな中のスタート。ぶっちゃけ当時の劇団ノーミーツって猫の手も借りたいぐらい忙しくて(今もあまり変わらない気もしますが)、「いったいなぜこんなピヨピヨの大学生を……。」と当時は本当に不安に思っていました。
不安の中でどうにか進めたnote企画。
一番最初の構成案を出したときの小野寺さんの「え、めっちゃいいじゃん~~」も、どうにか字数を削って出したときのオギユカさんの「よくなってるよ!」も、泣きたくなるぐらい嬉しくて、ずっとずっと覚えています。

人生で初めて書いた記事。取材に緊張し、文字起こしに気が遠くなり、削れぬ文字数に頭を抱えながら書きました。

二人の一言一言に励まされ、お二人の役に立ちたくて、大好きな劇団ノーミーツの役に立ちたくて、とにかく必死に走り抜けました。
小野寺さんとオギユカさんが、最初にたくさん助けてくれたから、こうやって劇団ノーミーツの一人として今もがんばれているのだと思います。

結果、私は5月31日から2か月で劇団ノーミーツに骨抜きになりました。もうべた惚れです。
どうにか全世界に、この劇団がクレイジーでいとおしいことを伝えるしかない。そんなわけで8月16日の面談で、劇団ノーミーツの正式な劇団員になりました。

劇団ノーミーツの大人たちって、ずるいんですよ。

面白いものが大好きで、面白くすることが大好きで、作品にこだわりぎっちり詰め込んで。
これで胸が高鳴らないわけないじゃないですか。

『門外不出モラトリアム』も『むこうのくに』も『それでも笑えれば』も冷静に見てもわけわからないんですよ。1作目は緊急事態宣言中に会わずに作るし、2作目は気が付いたらzoomじゃなくなってるし、3作目は外に出て、ドローン飛ばして向かいの建物虹色にしてるし。

作品そのものにがっつり関わることが少ない分、いつも一人の観客として「次どんな面白いことが来るんだろう!!」とワクワクしています。そして、ノーミーツのみんなの飽くなき探求心と、絶対最後には成功させるパワーを尊敬しています。

「今の大学生、本当に暇なんです。高校生たちも大会なくなっちゃってもうみんな諦めモードで」
そう言った時は『全国学生オンライン演劇祭』をやるなんて思ってもいなかった。

誰かの何気ない一言がちゃんと形にしていく力をいつもこの劇団は秘めています。

それは、必ず「ありがとう」が返ってくるところや、すっと「最高じゃん!」「いいね」「やりたい!」が出てくるところから生まれる力なんじゃないかな、と思っています。

加入面談の日。ずっと劇団ノーミーツの一人になりたくて、でもスキルも人脈もなーんにもない私が入っていいのかなと悩んでいました。悩むあまり「劇団ノーミーツに入りたい」という、ややトンチキなパワーポイントを用意。あのとき、そんな私に「成長を期待している。」と声をかけてくれたこと。

素直な一言が返ってくること。ポジティブな気持ちを出すことに躊躇いがないこと。愛やリスペクトが存在し続けていること。

当たり前かもしれないけれど、でもそれを当たり前にしていくノーミーツの人たちを、当たり前になっていくノーミーツの文化を愛おしいなと思います。

ずるいです。そんな人たち、もう好きになるしかないじゃないですか。
おまけにやろうとしてる企画も、ことごとく全部面白い。
かっこいいなぁ!まったく!!ずるい大人たちですね。
みんな、私の心の師匠です。

劇団員として参加することを決めたzoomで私は宣言しました。
「劇団ノーミーツを全人類に広めたい」

それは、人脈もスキルもなんにもないただの私が、ここでまっすぐに活動していくための指標です。

道のりはまだまだ遠いですが、いつの日か電車ですれ違った知らない人が「来週劇団ノーミーツの公演観るんだ!楽しみ!」と言い、私がにやりと笑う日が来るまで、ずるいずるいとぼやきながら、せっせと愛を世に送り続けます。

半年前はあんなに緊張していたのに、今やslackの「ッカカカ」にもすっかり慣れました。
PCからのそのリズムに「はーい」と返事をしてしまうくらい。

ずっとみんなの大きい背中を見ながら必死に走って、転んで、擦りむいて、また走っての日々だったけど、少しは並んで走れるようになったでしょうか。

まだまだできないことも、未熟な部分もたくさんあるし、周りはすごすぎるし、思わず遠慮しちゃうときもあるけれど。自分の成長を喜んでくれる人がいて、それが大好きな劇団のパワーになるかぎり、スポンジのように、掃除機のようにぜんぶ全部吸い尽くして、なんでも屋さんになれたらいいなと思って、日々頑張っていきます。

今年は卒業、就活とさらにターニングポイントが迫りくる1年になりそうですが、劇団ノーミーツでも、そうでない場所でも、なんでもやって、もっともっとチャレンジできたらいいな、と思っています。(とりあえず劇団ノーミーツの社内報?を作りたいです!!)

最後になりますが、5月31日と6月1日の間の深夜、私のnoteを見つけてくれて本当にありがとうございました!!!

めざせ、ずるいくて無邪気なかっこいい大人!!

(これは完全な蛇足ですが、書き終えたあとに意気揚々とみんなのnoteを読みました。めちゃめちゃ面白かったです。さっそく「ずるい!」の嵐を巻き起こしました。みんなすごすぎませんか?ぜひ読んでみてください。)

最後に。ここまで読んでくださったあなたへ。
日頃より劇団ノーミーツを応援していただき、本当にありがとうございます。私の愛する劇団を、2年目も、その先もどうぞよろしくお願いします。


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