さとうみづは

大学4年生。ぼんやり日記。 twitter:@mzb_yk83

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ごくごく平凡などこにでもいる学生が劇団ノーミーツを観た話

たぶん、私、今、この2か月の中で、一番、どきどきしてる。 お気に入りのロルバーンのノートの片隅に、そう走り書きをした。 いくつかあるTwitterアカウントのひとつ。お気に入りだけを詰めた宝箱のようなそれに、先週の土曜日とあるツイートが載った。それが劇団ノーミーツとの出会いだった。個人的に好きで一方的にフォローしている、ユニークな歌人さん。「フォロワーひとりひとりにおすすめだよって言って回りたい。」と書いてあったそれを何気なく、タップして予告編を観た。 チケット販売のリ

    • 記憶は忘れられて血肉になる、という実感の話

      普段行かない、自分の住む町の中心地から少し離れたところにある自転車で30分、車でだいたい15分ぐらいの図書館に家族が行ってきたらしい。 夕方にその話を聞いた瞬間、ぱっと思い出したことがあって、それを忘れないように書いておきたくなった。 「こそあどの森の物語」というシリーズの児童書がある。 読んだのは小学生の頃で、どんな話だったかしっかり覚えている部分なんて微塵もないんだけど、いくつか鮮烈に覚えているシーンのようなものがある。 主人公の男の子が住む家がちょっと変なこと。

      • 私の愛する劇団の話。

        このnoteは劇団ノーミーツ1周年記念企画「劇団員24人全員のnote」のひとつです。劇団ノーミーツ広報の佐藤瑞葉が書いています。その他の劇団員のnoteはこちらから。 はじめまして。劇団ノーミーツで広報をしています。佐藤瑞葉です。 普段は都内で大学生をしています。この春から4年生になりました。 突然ですが、私は劇団ノーミーツが好きです。 「『私と1年目の劇団ノーミーツ』をテーマにnoteを書いてください。」 一周年記念のお題。 その一文を見て、一番最初に思ったのはたっ

        • 一本のけやきからサバンナを夢見る

          近所に、小さめの雑木林と公園を混ぜ合わせたような不思議な空間がある。 そこは、小学校に通う道の途中にあって、周りは一軒家ばかりだから、小さい森のようなそこは、いつも少し違う時間軸で進んでいるような気がしている。 一見すると木がたくさん生えている公園、なのだろうけど、大小さまざまな木が生えている様子は森のようで、ずっとあそこは私にとっては一番近い森だ。 小学校の頃って、みんなクワガタとか、芋虫とか、ザリガニとかを飼っていて、生き物が苦手な私はなにも飼っていなかったのだが、小

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        ごくごく平凡などこにでもいる学生が劇団ノーミーツを観た話

          2020年、正しさのない道をゆく

          私は、決められないひとである。 2020年の4月に自粛が始まってから今日まで、新しく始めたことがいくつかある。 そのうちの一つである将棋は父から半年くらいかけて、ずっと手ほどきを受けている。なお、勝てたことは一度もない。現状私が真っ先に倒すべき相手は父であり、日々虎視眈々と勝利のチャンスを狙っている。今のところ勝てたことはないが。 将棋を初めて慣れてきた頃からずっと父に言われる言葉がある。 「正解を求めるな。」 次の一手を指すときに、 「これどう?」「これあってる?」「正

          2020年、正しさのない道をゆく

          眠らない船

          少し前に人生初の「非行」をしました。 非行と言っても大したことはしていなくて、ただ単にオールしただけなのですが。 その日の朝、まだ朝とも言えないような暗い時間に、自分と同じような若い人がたくさん駅に向かって歩いていく姿を見ました。 夜になっても眠らない大きな街から、自分の家を帰る(違う人もいるのでしょうが)人達の流れは、不思議と同じ気配を纏っていて、奇妙な一体感があったことを覚えています。 所属する劇団の公演日が近づいています。 slackの通知が何時になっても光っ

          生まれて初めてお芝居に行ったときの話

          「生まれてはじめて」という代名詞のつく瞬間は、「はじめて」という言葉が擦り切れた靴底みたいになるほどたくさんあって、そういうもので今の私は作られているんじゃないか、と思う。 昨日私は、生まれてはじめて、自分がアルバイトしたお金で、自分が観たいお芝居のチケットを買って、一人で劇場に行って、生のお芝居を観た。 今までの人生の中で、生のお芝居自体はコントと、それから招待していただいたものをそれぞれ一回ずつ、体験したことがある。 ただ、自分でチケットを買って生のお芝居を観に行っ

          生まれて初めてお芝居に行ったときの話

          5年以内に私は必ず東京外環自動車道を走る。

          今日、20歳が終わって21歳が始まった。 そこで、私は進路やキャリアプランなどと一切関係ない目標を一つ立てることにした。 それが「5年以内に必ず東京外環自動車道を走る」である。 全然意味がわからないと思うけど、この話を伝えるために、父とキリンジと私の話をさせてほしい。 「キリンジ」という歌を歌う兄弟を知っているだろうか。 これを読むあなたが「キリンジ」を知っていなくても、もしかしたら「エイリアンズ」は知っているかも。 今は「KIRINJI」というグループに改名して、そ

          5年以内に私は必ず東京外環自動車道を走る。

          こんな時間に「Mystery of Love」を聴きながら泣いているの、私だけなんじゃないだろうか。

          これを読んでいる人で「Mystery of Love」を知っている人はどれほどいるのだろう。 「Mystery of Love」は『Call Me By Your Name』の挿入歌だ。音楽に詳しくないのでなんの楽器かはわからないのだが、後ろでぽろぽろと鳴る音が雨のようで心地良いので気になった人はぜひ聞いてほしい。 今は深夜の一時過ぎだ。そして私はなんだかわからないけれどとにかく泣いている。正確には泣いていた。 17歳っていいなぁという漠然とした若さへのあこがれがずっとあ

          こんな時間に「Mystery of Love」を聴きながら泣いているの、私だけなんじゃないだろうか。

          「感度」という網

          (写真は文章と何ら関係のない先日の月である) このところ、何故か「感度」という言葉と遭遇することが多い。 「感度が、高い、低い、よい…」続く言葉はいろいろあるが、おおむね何かの尺度に近い使われ方をしているように感じる。 はてさて、「感度」ってなんだ??? その謎を解明すべく、私はアマゾンの奥地に…は行かず、深夜机でぼーっとノートに書いて眺めてを繰り返している。 考える中で固まってきたひらめきがある。 私の考える感度が良い人とはこうだ。 「私がいいな、と思ったもの

          「感度」という網

          世の中の日記の始まりはどんな一文なのだろう。 有名なのは紀貫之の「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」だろうか。 日記は得意ではない。なにせ継続して何かをすることが信じられないほど苦手なのである。すぐ飽きてしまう。でも今日は雑記を書くのにちょうどいいタイミングだったのだ。 日記だと気に食わないのでラジオってことにしてしまおう、と思いついたのは今日の午睡の最中であった。私の脳内は妙におしゃべりで放っておけばずっと一人でしゃべっている。もっとも私自身も相

          どこにでもいる大学生の私はどうコロナと向き合うか

          ただ自粛しているだけなのに「しんどい」今の私の生活はおおむね平穏だ。日常を保つために日々戦ってくださっている多くの業界の方が私の生活の平穏を支えている。 だが、しんどい。 こんなことを言っていては日々を支えてくださっている人にあまりにも申し訳ない。情けない。確かに私は日本中を探したらどこにでもいる、ありふれた大学3年生の一人である。特筆すべき能力もない。今までの20年間、それなりにいろんなことがあったが、私のような無力な学生にこの状況が何とかできるとは思えないし、自分にで

          どこにでもいる大学生の私はどうコロナと向き合うか