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札幌銭湯スタンプラリー2024のこと(その25・川沿湯)

2024年9月21日、川沿湯さんへ。
札幌銭湯スタンプラリー2024の25軒目。

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正直に告白しなくてはならない。書くことがない。

サウナ ★★★
水風呂 ★★
ととのいスペース ★★★ 
動線 ★★★★

常連のマナーがちと残念😢

とかやりかけたが、魂は売れない。
なんだよ「ちと」って。面白いと思ってんのかハゲ。

書くことがない。
いや、川沿湯に特筆すべきところがないわけではない。川沿湯は素晴らしい。

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…半分だけ嘘をついた。川沿湯に特筆すべきところはない。しかし、だから、川沿湯は素晴らしい。

特筆すべきところのある銭湯なんて、洒落臭いだけだろう。銭湯は日常で、凡庸であるべきだ。

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「♪ここはお風呂の遊園地〜 何てったって宇宙一〜」

北海道に伝わる、わらべ唄である。サンパレスというレジャー施設について歌っているという説が有力だ。

ことわっておくが、サンパレスを腐すつもりはない。

腐すつもりはないが、サンパレスが日常かというと、絶対に違う。

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サンパレスは自ら「お風呂の遊園地」と称している。遊園地は、まさに非日常だ。

対して、銭湯は遊園地でない。せいぜい、公園だろう。
錆びたブランコと、そもそものバランスが狂っているシーソーと、汚すぎる便所。鉄棒後に手の匂いを嗅いで「鉄臭ぇっ!」とかな。

ミッキーこそいないが、日常においては十分に楽しい。

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サンパレスは自ら「宇宙一」と称している。宇宙一なんて、日常であるはずがない。フリーザかよ。

対して、銭湯は宇宙一でない。せいぜい、地区大会4位だろう。
公立校だけど練習に練習を重ね、受験勉強も頑張り、たどり着いた準決勝。明らかに1.5軍の私立校にボコられるが、君たちは立派だ。

繰り返すが、サンパレスを腐すつもりはない。
ただ、仕事帰りにお邪魔して、疲れや鬱憤を洗い流すのはサンパレスでない。銭湯だ。

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カニやらコーンやらバターやらが乗ったラーメンより、ナルトやらメンマやら薄いチャーシューやらが乗ったラーメンのほうが愛おしい。

ピンドンのシャンパンタワーより、いいちこソーダのほうが愛おしい。

銭湯とはつまり、そういうことだ。
日常と凡庸の尊さよ。

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書くことがないなりに搾り出そう。

その日の川沿湯はとにかく混んでいた。俺の銭湯史上、最高の密度だった。

「土曜日だぞコラ!サンパレスとか行けよ!」
と思ったが、人々は意外にも、いや当然に、住宅街に佇む中華屋のラーメンを、角打ちで供されるいいちこソーダを、銭湯を、欲しているのかもしれない。

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銭湯は日常で、凡庸であるべきだ。
日本中、どこの銭湯も湯は熱く深く広く、常連たちが
「大谷ってのはすごいねぇ」
と、ドジャースよりも大洋ホエールズといった面で語り合っていなくてはならない。

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帰り道、チャリをかっ飛ばす。寒い。
夏に始まったスタンプラリーだが、気がつけば完全に秋だ。

夏にもぎとったオリーブ 秋に読みあったストーリー。

誰かがそんなことを唄っていた。

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25こめ。爆発する 僕のアムール。

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