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札幌銭湯スタンプラリー2024のこと(その19・鶴の湯)

2024年8月28日、鶴の湯さんへ。
札幌銭湯スタンプラリー2024の19軒目。

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説得力があるとかないとか、人はいう。

説得力とは何か。それは文字通り、説いて納得させる力である。

しかし、説得力のある人が理路整然とした、ロジカルな話しぶりかというと、必ずしもそうではない。

むしろ、無茶苦茶なことをいっている人に対し
「うーむ、説得力がある」
と感心することのほうが多いくらいだ。

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歴史上、狂っているとしかいいようのない所業に及んだリーダーは少なくない。
人として明らかに間違っているにも関わらずトップに君臨できたのは、民衆の支持を得るだけの説得力があったからだろう。

「言葉の意味は分からんが、とにかくすごい自信だ‼︎」

真理を孕んでいる。

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では、説得力の正体は何か。

残念ながら私にはわからない。
説得力を感じることはあるものの、その理由を明らかにすることができない。

少なくとも、話の組み立て方とか論理性とか、そんな単純なことではないのだろうと思う。

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プロレス中継で
「いや~、説得力のある技ですねぇ」
という解説を耳にすることがある。

誰のどの技に説得力を感じるかは答えられるが、その理由を明らかにできない。
少なくとも、技の難易度とか相手へのダメージとか、そんな単純なことではないだろう。

説得力なるものの正体が何なのか、私はまるでわかっていない。

しかし、それを感じることはできる。

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鶴の湯には説得力がある。それを感じる。
では、鶴の湯の説得力は何ゆえか。

番台の後ろに鎖座する巨大な時計か。
白ケロリン桶か。
女将の愛嬌か。
和式便器か。
サウナに流れるグッドミュージックか。
よくわからない映画のポスターか。

恐らくその全てが説得力を醸しているのだろう。ひとつでも欠けてはいけない。

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銭湯の説得力。
私は銭湯に何を説得して欲しいのか。

政治家の説得力が彩るのは、政策の正当性だ。
プロレス技の説得力が彩るのは、己が強者であることの必然性だ。

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銭湯の説得力が彩るのは何か。

湯の熱さか。
湯舟の深さか。
浴後にいただくオロナミンCの美味さか。
ととのい値か(何それ)。

その全てのような気もするし、その全てでないような気もする。

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長州のラリアット。
ヒロ斎藤のセントーン。
驚異的摩訶不思議なカルストーンサウナ。

全て、説得力がある。

説得力の正体はわからないが、シンプルさと歴史は重要な要素かもしれない。

鶴の湯のおかげで、少し答えに近づけたような気がする。

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ちなみに、説得力のあるプロレス技として私が真っ先に思い浮かべるのは、鶴田のバックドロップである。

鶴の湯。鶴田。

説得力とはつまり、鶴なのだろう(違うよ)。

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19こめ。鶴田、オー!

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