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ベトナム中北部ツーリング(4) ケサン空軍基地からダナンへ

おはようございます。四時起床で今日の計画を考えながら近所を探索しましたが、ド田舎の坂の上にあるホテル周辺は民家がポツポツある程度。

ホテルのバルコニーからの日の出風景

(前日のNOTEはこちら)

ホテル前には牛たち。ちょうどご出勤の時間なようす。田舎の朝は早いですね。

本当になにもないところです

散歩は周囲に食事ができそうな店もないので早々に切り上げホテルで朝コーヒー。

ここも強風地帯らしく,ホテルの裏から風車が並んでいるのが見えました。

コーヒー飲んで目も覚めたので出発することにします。🏍


ケサン空軍基地(跡地)へ

ダナンまで直接帰れなくもないけど,どうするか。
若干、天気が悪くなってきましたが、フエに寄り道するか直接帰るか迷う迷う! このあいだ娘が来たときに案内したばかりのフエですが何度でも行きたくなるので困ります。😆 

いずれにしても時間の余裕があるので、まずはケサン空軍基地に立ち寄ることに。

大雨でもふらない限り、余裕でしょう

空軍基地博物館への曲がり角。看板が風化&劣化しててほとんど読めません。  

ちなみにこのあたり、山に囲まれて景色がすごく良いところです。

細い道を進むとさらに小さい分岐の看板

ちなみにケサン空軍基地はこういうところです。

アメリカ海兵隊が2個連隊(最大8000人ほど?)と南ベトナム軍のレンジャー隊が守りながらまさかの敗北、北ベトナム軍に包囲された攻撃は5ヶ月間に及び撤退に追い込まれ、米軍側の戦死が5000を超えるというベトナム戦争で最も激しい戦場の1つで、北ベトナム側は2469人の戦死と発表していますが、実際にはその倍以上が亡くなられているようです。

ケサン空軍基地博物館

展示場の建物

お客さんは他に1組でほぼ貸し切りです

慰霊の祠があります


サビだらけの戦車


真ん中がコーヒー売り場のおじさん。

見学をしていると、コーヒー売りのおじさんが周囲で拾ったとかいう軍人さんのバッジなどを売ろうとしてきます。はホーチミン市のいち場の軍用払い下げ店でも売っているので本物かわかりませんし、本物だったらもっと怖いのでやんわりお断りします。(てか、欲しくないし。。。)

巨大な輸送機

実際の戦いで墜落したのは補給機のKC-130だったそうで、こちらは米国から寄贈されたもの。

C-130A。国交回復してからアメリカにもらったらしいです

米国から観光用に軍用機をもらい受けるニュースを見ましたが以前のままでした。実際には別の中型輸送機を多用していたようなので、そちらの展示を期待していましたが残念。

C-130A


塹壕

当時と物ではないのかもですが兵士詰め所のような建物と共に塹壕があります。

この周辺で1万人が亡くなられてると思うとゾッとする雰囲気でした

上から見るとこんな。右にある畑はコーヒーでしょうか。ここは戦前からコーヒーの産地なのだそう。

基地は撤退時に米軍が破壊したそうなので元の状態かは不明です


↓は今回の旅で地味にお気に入りの1枚。ドローンで目的のものを真ん中とかシンメトリーに取るのってすごく面倒なのですが、だんだんと慣れてきたな!っていう一枚になりました。電池の残りが常に気になりますが落ち着いて撮るように練習していきたいです。

もう少し前進して撮りたかったなー。まだまだ余裕なし🥲

insta360 Goをぶら下げて撮影した動画。操作すると機体が傾くので特殊なジンバルがないと難しいことがわかりました😓

こんな形で取り付けて飛行します。発明!だと思ったんですけどね〜

mavic mini 3 proを使っていますが250g以下の小型機なのに多少積載させても安定して飛行するすごいやつです。


博物館の館内

以前に来たときには管理が悪く、ドアの近くなどは風雨で写真がボロボロでしたが現在はきれいになっています。

余談ですが、かつて米軍の砲兵部隊など支援部隊が配置されていたと思われる高台には風力発電塔が多数立っています。

博物館の展示では基地周辺の高台にはかなりの部隊が展開していたようです。

場所によってはラオス側かもしれません。 同じ場所で破壊と平和利用の差をわかりやすく見た感じがしました。

風力発電プラントはベトナム沿岸地域でも各地で見ることができますが、風力が豊富なラオスでは三菱が600MWの風力発電プロジェクトを進めています。急激な成長で電力不足のベトナムに電力を輸出する計画です。


ひと通り見たのでコーヒー休憩。バイクツアーで後から3組きましたがお客さんはアメリカ人っぽかったです。

標高が高いこの地では、近隣で戦争前からコーヒー栽培が盛んだそうでアラビカ種が生産されています。酸味があって好きなタイプなので500g(160kドン)を購入。前回も買ったけどお土産であげてしまって飲めなかったのでうれしー!エスプレッソは1杯20kで購入時にお釣りをもらい忘れたのですが、帰りに追いかけてきてお釣りをくれました。コーヒーのおじさん、正直者です。


山岳路でハンバーガー・ヒル近くの街へ

昨日来た道を一部戻る形で山の渓谷沿いの道を南下します。

長瀞とどこかを混ぜたような(笑

行き帰り通っても景色最高すぎる、ベトナムでも有数のツーリング街道じゃないでしょうか。さいたま奥地にも似たちょっと懐かしい雰囲気があります。

この橋(ダクロン橋)はHo Chi Minh Trail Monumentと呼ばれ、北ベトナム勝利の象徴的なランドマークとされているそうです。南への補給路の最重要地点であり大激戦が行われ「ベトナムは負けない」という誇りの象徴とされているとか。

橋を超えて南下するとワインディング天国となります。

橋をわたって山を超えるとこんな。やっほーい

道の周辺は少数民族のものと思われる高床式の住居が所々にあり、商店などはほぼ無い区間が続きます。

何にもない区間が続きます。

どうやって暮らしているのか、想像できません


ベトナムはすごいな、と感じるのは写真の通りものすごい僻地でもすでに電化と4G化が進んでいることです。今の時代、電気・パケット・スマホさえあれば何百もの機能をかねていますので、よく言われる「ベトナムは昭和のようだ」に見えても、内実は全く別次元の部分があるのです。

電線はあるけど、外灯は無いので夜間の走行は恐ろしそうです。

山の向こうはラオス。

南下するとものすごい高い尾根が見えてきます。ラオスとベトナムが別の国なのは行き来きが難しいからなんだな、というのが実感できました。

写真では伝わりづらいですが、超巨大な絶壁です。標高1000〜1400m 位の感じ?

たまに集落っぽいところもあり、子どもたちが手をふってハロー!と声をかけてきたり、ハイタッチをしてきます。

子どもたちが元気!先々でハロー!と挨拶してくれました。

ベトナムでもすでに少子化が始まっていて、男の子を選好する産み分けが問題になっているそうですが、山間部でも目にするのは男の子ばかりでした。

休憩タイム

お店を見つけてすかさず休憩、貴重なチェー屋さん!

なんと10kドンでした。甘いコーンペーストとタピオカの組み合わせがうまかった!


寄り道: 謎の少数民族?施設へ

お昼を過ぎた頃にハンバーガー・ヒル近くの街に到着。お昼休み?で通りも人影無し。飲食店もやってない感じでトロトロと走っていると、かなり巨大な施設?が見えたので立ち寄ることに。

高台から更に階段の奥にあり、道路からはよく見えなかったのですが上がってみるとこんな。

右下がり写真again 。落ち着いて撮ろう。

かなり大きな高床式のホールです。中では警備の人が昼寝していたのでそっと立ち去ります。

ジョジョの奇妙な冒険に出てきそうなデザイン。。。

が、横にはフットサルとかバドミントンのコートなど近代的な雰囲気の設備が。

少数民族な雰囲気もあるのですが、全体としては何がしたいのかわかりません。

ハノイの異民族博物館にもいた君か。。。お元気でしたか?

なんか、スポーツ公園と多目的スペースなのかな?という雰囲気です。

ニポポ人形を通り過ぎ巨大な少数民族高床式の横に高台への階段を発見。

暑いし登りたくないキモチ。。。

せっかくなので登ってみたら、どうやら地域の(夜の)デートスポット。
ベトナムってどこへ行ってもこういう「若者のための場所」がちゃんと作られているんです。少子化の日本も見習ってほしかったです。(30年前に)

写真では分かりづらいですが、あちこちにLED電飾やベンチが並び、夜はかなりロマンチックな理想な雰囲気です。

高台からの景色はこんな。あちこちにLEDオブジェのフレームがあったので夜はいい感じになるのでしょう。
なんだー、おっさんが1人で来るところじゃないじゃん!(笑

位置関係的に、あのへんかなと

ハンバーガー・ヒルへ行ったときのツーリングは以前にNOTEにしました。途中からずっと雨で大変なツーリングでした。


お昼!

ここからフエまでまだまだありますので軽く食事。
フォーのお店に行ったらフォーガー(鳥のフォー)ONLY。
でもなーんか臭かったなぁ。ヤギっぽい臭さ😭



最後の死闘

道を間違えたのか、最後の試練が待っていました。それは…

ガソリンスタンドが無い。


ハラハラドキドキな時間帯、省エネ走行でがんばる(泣笑

道はできたばかりのようです

道を間違えたのか、真新しいワインディングが続きます。前に来た時と明らかに違う景色。 天気も相まって景色や道は抜群によく快調に進みます。

しかし、本当になにもない。電線すら無いし。。。

が、距離を走ってるのにずっと山でお店もなく心配になてきました。
それにしても良い天気。まだ標高が高いので風が気持ち良いです。

途中からは工事もところどころしていて、、やはり新しい区間なのか…道間違えた??

何箇所かダートや砂利道も。

ベトナムって、ガードレールがなくて横は溝な道が多いのですが、よそ見厳禁な道でスマホ見ながら走行なバイクが多くて心配になります。

片側車線でかわりばんこ走行で待たされます。ガスがない時にこういうのヤメテー!w

段々と民家がふえてきました。そろそろフエ圏?

ガソリンスタンドを発見!

トレーラーが多いせいか、広い広い

結局フエ近くまで給油ができず100kmほどを走り、下りはクラッチを切るなどしてできるだけ燃費を押さえてなんとか予備タンク使わず乗り切りました、奇跡の194km、新記録です。(笑

意外と余裕がありました。概算でまさかの65km/L !!すごいよホンダ!!
工事とかあった割に進捗が良く、雲がふえつつ天気もまだ良いのでこのままダナンへ帰ることに。


ダナンに帰還

ここを通ったのはたった3日前なのですが、随分と昔な気がします。(笑

午後4時。峠飯で〆ます

即席麺焼きそばに目玉焼き&パクチーのっけ丼

峠からの絶景に、ダナンが世界的なリゾートであることを再認識しました。幸せの青い鳥は身近にいるもんなんですかね、やっぱり。 

I ♡ Da Nang!  です。

景色を見ながらぼーっと回想。。。たった4日のツアーでしたがいろいろと思うことがある道中でした。

ユヴァル・ノア・ハラリの本に「知ろうとしない人には”知らぬが仏”の状態にとどまり、知ろうとする人には真実を見つけ出すのに大変な苦労をする時代」とありました。しかし、実はその難しさが一番なのは自分の中を知ることなのかも?というのが今回の旅の感想。

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バイクは脳に血が巡る?

それと4日目にはっきり、「!!!」っと感じたのは「覚醒感」。
ずーっとパソコンの画面ばかり見ているので、脳の機能が低下しているのか?バイク乗り続けて4日目に「👀が覚めた」ような感覚に。 やっぱりリフレッシュは大切ダナン!と再認識いたしました。それと飯抜きが良い効果?四日間1日2食でしたが体調がすごくいい感じです。仕事してなくて楽しいからかもしれませんが,いずれにしても自分の事はよくわからないな,と改めて。🫣

(ハイヴァン峠に先日、ハイヴァン門がオープンしました)

長々とオチもないNOTEにお付き合いありがとうございました。

(おしまい)


4日目のお勘定

- ガソリン 70+ 65
- コーヒー15
- ケソン基地 50
- ケソンコーヒー豆 160k
- 基地コーヒー 20
- フォーガー 水2本 50k
- チェー 10
- 峠飯とオレンジジュース 80k
=================
合計: 520k (約3050円)


4日間の合計

距離:1375km
ガソリン:約23L
燃費:59.9km/L
費用:2,360,000ドン(約13900円)

費用はざっくりです。 出発前に入れたガソリンや記録漏れを入れても2万円は出ていないと思います。(笑

予備スマホのSIMは860円

先日、娘が来たときに使った余りSIMなので上の費用にはナビ用スマホのSIMは計上していないのですが、6GB/日で1ヶ月使えるタイプで15万ドン(約860円)でした。ベトナムは空港以外でも町中のお店でSIMを売っていて値段も手頃です。またキャンペーンで旅行者向けに無料のSIMを配っていたこともありました。

↓はViettelの旅行者向けSIMで5GB(15日)で6万ドン(350円)〜。


後記:

帰ったらサイドバッグがすっごい汚れてて、外の水道を借りて洗ったのですがそこそこ🐃💩を拾ったみたいで洗った手が臭い!w
サイドバッグは汚れるからねぇ、、、とはツーリング先輩によく聞いてはいましたがご利用は計画的に(笑


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