Ubuntu 24.04 LTS: Noble Numbat が降臨
先日、Ubuntu Desktop 24.04 LTS: Noble Numbat がリリースになりましたのでさっそく試してみました。
手順
1️⃣ ダウンロード
↓の本家サイトから6GBのisoファイルをDLして、USBに書き込みます。
8G以上のUSBメモリをご用意ください。
2️⃣ 書き込み
はmacで行いましたが、ブログなどで解説が多い標準の dd コマンドだと何時間もかかりますので、下の記事を参考に gddコマンドでサクっと書き込みしました。
注意点として、下の例では if=/dev/rdisk2 となっていますが、ご自分のUSBのマウントパスを確認して、正しい指定 (rdisk4 とか 番号が変わります)にすること。間違えると既存のドライブが消されて大変なことになります。
$ sudo gdd if=/dev/rdisk2 of=/Users/Downloads/raspi.img bs=1k status=progress
> 3074424832 bytes (3.1 GB, 2.9 GiB) copied, 255 s, 12.0 MB/s
2−1: ディスクの調べ方
$ diskutil list
よく見ると、diskutil のディスク表示は /dev/disk2 ですが、前述の gddコマンドでは /dev/rdisk2 と r がついています。 コレは高速化の秘訣で rowモードで書き込みするマウントパスなので、注意してください。
3️⃣ PCの起動設定(BIOS設定)
PCによってキーは違いますが、私のPCだと起動時にF2やESCボタンを押すと、「BIOS Setup Utility」画面に入ります。
こんなレトロなメニューが出てくるのでトップメニューからBOOTを選択、USBから起動するように設定します。
これで準備はOK!
先にUbuntu Studio 24.04 LTSを試してみた
マルチメディア関連ツールがプリインストールされている Ubuntu Studoも24.04が出ていたのでこちらを試してみました。
前述の方法でインストール用のUSBを作成して起動すると、高解像度なモダンな画面でインストールが進行します。
インストール時に言語もきかれ、日本語も対応しています。画像も日本語でガイドがあります。
バージョンの確認
派生パッケージなので念の為バージョンを確認。 Ubuntu 24.04 LTS とあるので間違いなく最新版です。
$ cat /etc/issue
Ubuntu 24.04 LTS \n \l
日本語のフォルダ名を英語にする
env LANGUAGE=C LC_MESSAGES=C xdg-user-dirs-gtk-update
Ibus の設定
Ubuntu Studioの日本語モード切替は IBusというアプリを使用しているので、キー設定をしました。
ツールバー左上のメニューを開いて検索でibus と入力すると 出てきます
起動したIBus設定で、次の入力メソッド に自分好みの Control + Space を再設定。英語キーボードを使っているのでcontrol+spaceが押しやすいのです。
はい、これで設定は終わり!
Ubuntu Studio24.04LTSを使った感想…
良いところ
あまり使い込んでいないのでまだよくわかりませんが、デスクトップでアプリの切り替えをするショートカットが使いやすいです。画面左に縦にスクロールする形でウィンドー一覧が表示され、クリックするといきなり選択ではなく拡大表示される直感的&操作ミスしずらい方式で、使いやすいです。
残念なところ
なぜかわかりませんが、快速だった LinuxMINT22と比べるともっさり動作。
KDE設定アプリの表示がバグったり(フレームバッファを壊しているような感じ。ドライバーが合っていないのか?)ブラウザの表示が微妙に遅い(※)…。スクロールで描画がチカチカするときがあり動きもギクシャクしています。
※ベトナムはネットの速度が不安定なので原因は単純でないかもしれません。
残念ながら、こちらの記事の方法は余計遅くなる結果に。なぜなのだろー
と調べたらデフォルトのDNSがよくないという話が。GWに試してみようと思います!
Ubuntu 24.04LTSの詳細
特に注意すべきポイントが記事に書かれていたのでざっくり(セキュリティー関連は膨大なので、それ意外)
デフォルトの Ubuntu Desktop インストールは最小限に
ネットワーク設定のバックエンドにNetplan
ppport には、クラッシュを処理するための systemd-coredump との統合が追加されました。 Ubuntu の開発者は、systemd-coredump を同時インストールし、coredumpctl を使用してクラッシュ データを分析できるようになりました。
が/etc/apt/sources.listから/etc/apt/sources.list.d/ubuntu.sourcesへ移行された等、パッケージやリポジトリ関連の設定が変更されています。以前と異なる設定方法になっていることに注意しましょう。
unattended-upgrade等の「自動的にソフトウェアをアップデートする」ソフトウェアにおいて、再起動が必要なデーモンやプロセスを自動的に再起動するようになりました。クライアントに適切なリトライが実装されていない、あるいは再起動によって設定が失われるような(あまり適切ではない)利用方法を取っている場合、暗黙のパッケージ更新によってサービスへの影響があるかもしれません。
Snap Store に代わる新しいUbuntu App Center
Cloud-init のサポート
Intel Xeon (インテル® QAT) の有効化
APTの1024-bit RSAキーの無効化とともに、設定ファイル
ツールチェーンのアップグレード
GCC は14 に、binutils は 2.42 に、glibc は 2.39 に更新されます。
Python はデフォルトでバージョン 3.12 になりました
PHP 3パッケージ バージョン 8.3.6
PostgreSQL 3パッケージ バージョン 16.2
OpenJDK のデフォルトは LTS バージョン 21 になりました
LLVM はデフォルトでバージョン 18 になりました
Rustツールチェーンのデフォルトはバージョン 1.75 です
Golang が1.22 にアップデートされました
.NET 8 がデフォルトになりました
Apache2 パッケージがバージョン 2.4.58
docker.io 22パッケージがバージョン 24.0.7 に更新
Django バージョン 4.2.11
exim4 メール トランスポート エージェントがバージョン 4.97
(詳しい資料)
おまけ:
VSCODEインストール方法