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益田ミリ「今日の人生」から感じたこと


#読書の秋2020


私が紹介する一冊は

益田ミリさん 著

「今日の人生」

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益田さんを存じ上げていなかった私、カバーの可愛さに惹かれ、ジャケ買いするように本を買ったのがこの本との出逢いです。

益田さんの視点でありふれた日常に感じた、小さな幸せ、モヤモヤ、いろんな感情が綴られています

言語は人に馬鹿にされたくないから覚えようというのは間違えだ、人と話したいから勉強する。
でないと、自分がその言語を話せるようになった時、できない人を見下すようになるのではないか?

海外旅行で、店員さんに言語のすれ違いで冷たい態度を取られたことから益田さんが感じたことです。

私が同じ立場であれば「悔しい」という気持ちが大きくなって心が空っぽな気持ちになったり、むなしい気持ちが襲ってきます。

それを、益田さんは冷静に捉えているところが素敵だと思いました。

相手にわからなくても、日本語でいいから「それは失礼だ!」と言えば良かった、自分を守ってやれなかった。

「自分を守ってやれなかった」

この一言に私はハッとしました。

私は過去にいじめにあったことがあります。とにかく時間が解決するのを待って過ごしました。気の強い友達に揉まれて、言い返すことで傷つくことが怖かったんです。

しかし今もその傷は癒えていません。何も行動に起こせなかったからです。

「あなたのこと好きじゃない」何度も言われた言葉を、私も一言言ってしまえば良かった。それで今の傷が癒えるなら相手の反応がどうであれ、意思表示をすればよかったなと思います。

傷つけられたから人を傷つけていいとはならないですが、何か一つ行動できていたら、いつかの自分が救われたのではないのかなと思います。

益田さんの日常から共感する気持ち、寂しくなる気持ち、忘れていた気持ちをたくさんすくいとってくれます。


一方的な「頑張って」よりもずっと心に寄り添ってくれる本です。

心がささくれたとき、何度でも私はこの本を開くと思います。


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