ナチュラルボーンなティール組織に出会って感じたこと。
先日、ある機会を通じて、まさにこの方々は "ティール組織だ!" と思う組織に出会った。その方々は、ティール組織なんて意識したことはなくて、結果的に(私がいうには)ティール組織になっていたのだ。
どんな方々なのか
いわゆる組織へのコーチングをされている会社のメンバーで、同じ会社に所属しながらも、普段は個人事業主として活動されている方々だった。その方々に、あるチームワークを発揮する研修を受けていただいたところ、見事に、決められたリーダーがいなくとも、それぞれが得意分野でリーダーシップを発揮し、めちゃくちゃ個性豊かなメンバーが集まっている中でもそれぞれを尊重して行動していた。まさに有機的な組織であることを感じた。
学んだこと
そこで確信に変わったのは、改めてティール組織は1つの組織形態の概念であるということだ。ティール組織著者のフレデリック・ラルー氏は新しい形態として現れ出した組織の特徴を抽出したところ、存在目的・自主経営・全体性を共通して持っていた、そしてそれをティール組織とした、と表現している。それが初めてしっくりきた。私が出会った組織は、本人たちが意識せずともティール組織だったのだ。(なろうとしてなったのではない、という意味)
そして目の前でナチュラルボーンなティール組織が機能するのを見て、とても感動した自分がいた。今まで私が見てきたように、ティール組織を目指したい!と言って出来上がった組織ではなく、そこにいるメンバーたちが自然と行動して行った結果、ティール組織の概念に当てはまるような組織となっていたことに感銘を受けたのである。
そうして感じた悔しさ
感動した反面感じたことは「とにかく悔しい」。私は一企業の研修担当として、ティール組織を取り入れた組織に変わる際のタスクフォースの一メンバーとして、どのようにすればティール組織の概念を組織に取り入れて運営できるだろうか?を考えて行動してきた。それはある意味、上から下に浸透させていくかのようなアクションに近かったと思う。一方で、先日出会った組織は全員が、考えて行動した結果、自然と自主経営をしていたのだ。ホールネスを体現していたのだ。
企業や組織により様々なアプローチがあってしかるべきと思うので、どちらが正解とか、良いとか悪いとかいう問題ではないのかもしれない。でも、私ははっきりと "悔しかった"。
今回出会った組織とそもそもの成り立ちや人数、雇用形態など様々な違いがある中で、何がその違いを生んだのか、因果関係や相関関係はわからない。でもそこを追求することにこそ、目指す組織へ近づく糸口があるのではないかとワクワクしている。
色々な学びをもたらしてくれたこの出会いに感謝します。