クルセイダーズ / Crusaders: Thy Will Be Done
■ゲーム内容
十字軍の遠征をテーマにしたゲームです。核となるシステムはマンカラになります。
基本的なゲームの流れは、自分の兵力を蓄え、マップ上の騎士を動かし、敵の軍勢を倒し、建物を建築する。と言った感じです。パッと見た感じはお互いにぶん殴り合うゲームに見えますが、プレイヤーはあくまで十字軍の傘の下にいる騎士団なので、一緒に敵対する民族をぶん殴る形になり、プレイヤー間での殴りあいはありません。
個人ボードの左側にはウェッジと呼ばれる三角形のタイルが置かれ、それが組み合わさってマンカラを構成しています。各ウェッジにはアクションが設定されています。また、マンカラにはコマが置かれ、その数がアクションの強度となっています。
手番が回ってくると、マンカラの中から任意のウェッジを選択します。そして、ウェッジに書かれたアクションを実行します。その後、選んだウェッジ上に置かれたコマをマンカラで言う種まきの要領で、時計回りに各ウェッジに撒いていきます。ちなみにアクションを選ぶ代わりにウェッジをアップグレードすることも可能です。アップグレードしたウェッジは2つの異なるアクションを実行できるようになります(アクションの強度は2つのアクションの中で分割されます)。
移動以外のアクションであれば、どのアクションを実行しても大体得点が入ります。しかし、徐々にコストが重くなっていくため、実行するために必要なコマの数が増えていく事になります。
例えば、移動先に陣取る敵の民族を『十字軍』アクションで取り除く時は、敵の強さに応じたコマが必要になるわけですが、その後、倒された民族の強さが1つ上昇するため、次にその民族を倒すためには1つ余分にコマがウェッジ上に置かれていないといけません。
また、アクション同士にはシナジーがあり、アクションを行うことで、別のアクションを強化する事ができます。例えば兵士を集める『召集』アクションを実行すると『十字軍』アクションで常にコマが+1されていると見なされたり、特定の建物を建築すると追加の騎士や移動力が手に入ったりと言った具合です。
メインボードでは早取りの要素があり、各マスで建物を建てられる数が決まっていたり、各マスに配置された敵対勢力も倒されてしまえば、取り除かれてしまいます。
ゲームの終了は、ゲームの準備段階で用意された得点が枯渇する事がトリガーとなります。あらかじめ決められた点数を全員で取り合うわけですね。
■遊んだ感想
ウォーゲームのような雰囲気がありながら、実際はプレイヤー間での攻撃要素は薄く、ボード上の要素の早取りがメインとなるため、そこまでインタラクションが強いゲームではありません。
移動する→敵を倒す→建設すると言った流れを繰り返していくので見通しはしやすいのですが、そのアクションを必要な強さで打てるのかはマンカラ次第と言う儘ならなさがとても面白くできています。
拡張要素に関しては、建設できる建物が増える事で、建物同士のシナジーが発生したり、影響力アクションが大きく変化します。個人的には、こちらをいれた方が面白いと感じているので、基本を遊んでみて面白かったと言う方には、是非オススメしたい拡張です。
ルールの複雑さ :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★☆☆☆☆☆
運の要素 :★★★★☆☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆
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