レーベンヘルツ(新版) / Löwenherz
■ゲーム内容
中世のイギリスを舞台にした陣取りゲームです。王様がフランスとの戦争に行って不在の間に各地の領主が領土を我が物にせんと暗躍します。
各プレイヤーは自分の城をマップに配置した状態でゲームが始まります。手番が来たらパワーカードと呼ばれる手札をお金を払ってプレイするか、手札をマーケットに売却してお金を得るかのどちらかを行います。その後、山札もしくはマーケットからカードを獲得して、手番が次のプレイヤーに移ります。
《パワーカードのアクション》
柵を置く
領土を拡張する
騎士を追加する
相手の騎士を1つ取り除いて、自分の騎士を増やす
隣接する領土の持ち主と不可侵同盟を結ぶ
パワーカードには、上のようにいくつか効果がありますが、要するに柵を好きなように引いて「ここ、オレの領地ー!」ってするのが目的になります。なお、お城を柵で囲って柵の中が1つの城しか無くなれば領地となります。そして、一度領地を宣言すれば、誰もその中に勝手に柵を引くことはできなくなります。
さて、一度領土が確定するとそれでおしまいかと言えば、そういうわけでもなく、領土を拡張するアクションがあります。領土の拡張は文字通り現在の領土をパワーカードに示されたマス数だけ拡げるのですが、相手の領土を侵略することも可能になっています。ただし、相手の領土を切り取る場合はその城が持っている騎士の数が上回っている事が条件です。
騎士はシンプルに増やすアクション以外に、相手の騎士を取り除いて、自分の騎士を増やす裏切りアクションなんかもあります。裏切りは終盤まで不要になることが多くマーケットに不用意に売られたりするので、それを持っていくプレイヤーが出ると、ターゲットはどこなのか詮索していったりします。
また、相手が騎士を増やしたりと侵略の予兆が感じられた時は強制的に不可侵条約を結べる同盟アクションを使って防ぐ事もできたりします。
ボード上には森や村、鉱山などが描かれており、自分の領土にそれらが含まれていると得点になります。特に中央には王様の城があり、これを領土に組み込むと多めに勝利点がもらえます。また、鉱山は勝利点の他に手番開始時の収入にもなるため、争奪戦が激しくなります。
ゲームは、領土の得点が規定の点数を越えるか、山札と手札を使いきったら終了です。
■遊んだ感想
領土を切り取ったりする攻撃要素があるため、殴り合いのゲームのように思われがちですが、同盟や裏切りがあったり、騎士の数を増やすのもそんなに難しくないため、意外と侵略するチャンスは多くありません。
どちらかと言うと自分の領土を作りつつ、他のプレイヤーを出し抜いて巨大な領土を作り上げる面白さのあるゲームです。
カタンのように直接的に交渉で資源をやり取りするような事はありませんが、いち早く隠れた狙いに気付いたプレイヤーが他のプレイヤーと協力して防ぎにかかったりする事が必要となります。
カタンとは異なるアプローチの陣取りですので、カタンが好きな方には一度体験して貰えるといいなと思います。
ルールの複雑さ :★★★★★★☆☆☆☆
駆け引き :★★★★★★★☆☆☆
運の要素 :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度 :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆
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