見出し画像

クロノロジック:パリ1920 / Kronologic: Paris 1920

デザイナー:Fabien Gridel, Yoann Levet
アートワーク:Arch Apolar, Yann Valéani
出版社:OrigamesSuper Meeple, Tendays Games
プレイ時間:30分
プレイ人数:1~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

『チューリングマシン』のデザイナーコンビによるロジックパズル的なゲームです。1920年のパリ、オペラ座を舞台に様々な事件の犯人、時間、場所を特定していきます。

ゲームには15のシナリオが収録されていて、選んだシナリオで指示された通りにセットアップをしていきます。

上から場所、人物、時刻。シナリオごとに場所カードが変更される。

各プレイヤーには衝立とオペラ座の見取り図が配られます。見取り図は1~6の時間ごとに分かれていて、誰がどこにいたか?そこに何人いたのか?その場所には何回訪れたのか?を記載する事ができるようになっています。

個人用のメモ。誰がいつどこにいたのか?何人いたのか?何回訪れたのか?をメモしていく。

そして、ゲームを始める前に、それぞれの人物が1時間目にどの部屋にいたのかを共通の情報として書き込み、シナリオの概要を聞いてゲーム開始です。

ゲームが始まったらスタートプレイヤーから場所カード1枚と、人物もしくは時間タイルから1枚を選びます。この2枚を組み合わせると、タイルの穴からヒントが見える仕組みになっています。

こんな感じでカードとタイルを組み合わせると、穴から答えが見える。

ヒントには自分だけが知る非公開情報と全員が知る公開情報があります。

場所と人を選んだ場合は、何回その場所を訪れたかが公開情報となり、非公開情報として、そのうち1回の時間が示されます。

場所と時間を選んだ場合は、その時間その場所にいた人数が公開され、非公開情報として、そのうち1人は誰であったかが示されます。

人と時間と言う組み合わせは選択できません。

重ねるとこんな感じでヒントが見える。

また、ゴールデンルールとして人物は時間が移ると必ず隣の部屋に移動しており、2時間連続で同じ部屋にはいない事になっています(シナリオによっては違うかもしんないけど)。

ホントはアルファベットで人物を表すけど、大体こんな感じでヒントを記入していく。

ゲーム中、1度だけ被害者と犯人が2人だけになるタイミングがあり、そこで犯行が行われた事になります。

それが分かったら正解を確認します。一番早く正解できたプレイヤーの勝ちです。正解を確認して間違ってたらアウト。

■遊んだ感想

テーマを乗せることで没入感を生み出したロジックパズル。

ゲーム自体はチューリングマシンと同じようなシステムなのですが、確定情報を少しずつ獲得していく形なので、チューリングマシンよりも遊びやすく感じました。

そして、オペラ座を舞台にした殺人事件、人物が部屋を移動していくと言うテーマが乗った事により、「この人は2回舞台にいて、今ここにいるってことは…えっ?もしかして、この人が…!!」みたいな感じで、実際に事件を推理しているような没入感がありました。

プレイ時間に対して満足度の非常に高いゲームだと思います。


ルールの複雑さ  :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★☆☆☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?