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矛盾を矛盾のままにしておく〜放っておけるチカラ〜


今日、私が参加したコミュニティのみなさんとお話をする機会がありました。


そこで、私が今大切だな、とつくづく感じたのは、


放っておけるチカラ、でした。


分からないままにしておく、
保留にしておく、


もっというと矛盾を矛盾のままにしておく、

矛盾を抱えておける、


自分の日常を思い返し、この力の重要さを感じています。


私の人生の在り方は、


前のめり、
白黒させる、
解決しないと、
私が何とかしないと、


みたいな交感神経優位で呼吸も浅く、人の境界線を超えてまでも、私は頑張るみたいなイメージ(苦笑)


でもそのやり方が、苦しい生き方だったと気づいたならば、別のやり方に変えた方がいいわけです。


その別のやり方が、『奇跡のコース』的に言えば
聖霊に預ける、ということになるのでしょう。


自分の力でやろうとすることから降りる。

もっと大いなるものに委ねる。


そして大切なことは、

そのままにしておいても大丈夫、


という心境になっていることだと感じます。


安心して神の愛に浸かっていられるような。


「棚上げしておく」という言葉を聞いたとき、あー、それ、私1番苦手だったかも、、、

と感じました。

分からないことがあれば、
知りたい!どうにかしたい!と逸る気持ち。


胆力がない状態ともいえるのかもしれません。


ですが一方においては、だからこそ、行動していろいろなことを促進させられたり、この真理に気づけたのだとも言えます。


最近、失敗も絶望も挫折も、結果オーライだな、ということもとても感じています。


そしてそれこそが、


矛盾を矛盾として抱えることであり、
分からないことを分からないままにしておく、


その大切さなのだとも思います。


有名な心理学者で河合隼雄先生がいらっしゃいました。


彼は著者のなかで、どれだけカウンセリングで話しを聞いても、その人のことは分からない、とおっしゃっていて、私はとても感銘を受けました。


また、彼の名言に「100%正しい忠告はまず役に立たない」というものがあります。

己を賭けることもなく、責任を取る気もなく、100%正しいことを言うだけで、人の役に立とうとするのは虫がよすぎる。そんな忠告によって人間が良くのなるのだったら、その100%正しい忠告を、まず自分自身に適用してみるとよい。「もっと働きなさない」とか、「酒をやめよう」などと自分に言ってみても、それほど効果があるものではないことは、すぐわかるだろう。   

『こころの処方箋』新潮社 河合隼雄


これもまさに、放っておくチカラがないばかりに、忠告する側の気持ちよさだけで、相手に言葉を投げてしまう分かりやすい例だと思います。

ただ観ていられる、
ただ聴いていられる、
ただ放っておける、
ただ分からないままにしておける、


これを本当にできるようになりたくて、私は今まで学んできたのではないかと思うくらいです。



ただ愛で観ていられることが自分にできればできるほど、他人にもできるのだろうと。


放っておく、分からないままにしておく、そのチカラの偉大さを、今日は書き留めておきたくなりました。


お読みいただきありがとうございます。

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