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アラフィフ女の心のつぶやき その2

以下は全て妄想、フィクションです。
自分の体調回復のために、妄想してみました。

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私の家の執事、黒岩は、私の生まれる前の話を始めました。

カンタービレさまは、なぜ自分がここに生まれてきたのか、長い間、考えて来られましたね。
なぜ、この親だったのか、と。
でも、実はそれはあなたさまが、生まれる前に選ばれたのです。

えええーーーっ!?

生まれる前に、カンタービレさまの魂は、迷っておられました。アラブの大富豪の娘として生まれるのがいいのか、それとも、親に恵まれず、惨めな存在として生きてきた今の貧乏な親を選ぶのか。

ええっ、アラブの大富豪の元に生まれるかもしれなかったのっっ?!
絶対そっちがよかったわ!!なんで、私は惨めで貧乏な親を選んだの?!

カンタービレさまの魂は、お金や地位、名誉にそんなに興味がなかったのでございます。そして、まずは、この世で困難を乗り越えるという体験したかったのです。貧乏や、惨めな親の元に生まれたらどうなるかということを。そして、特に、超未熟児で生まれ、虐待を受けたあのお母様のことを、救いたいと願ったのです。

なんちゅー、バカな魂なんだっ!!そんなこと苦しいばっかりに決まっとるじゃないか!!
私が長年嘆き悲しんだことを、自分で選んだことと言われると、うむむ、、、
マゾだったのか?私の魂はっ?!

いえ、マゾというわけではございません。
とにかく、この世に出て来る前に、さまざまストーリーを作られてきたのです。そして、そのための親を選ばれたのです。魂は、半生を存分にその体験ができて、半分くらい満足しておられます。

そ、そーなのっ?半分、満足しているの?
こんな体になってしまったのにっ?!あ、あとの半分は?!何を目指しているのっ?!

あとの半分はこれからのお楽しみでございますから、黒岩の口からは申せません。

なによ、黒岩、意地悪ね。

意地悪ではありません。カンタービレさまの魂が望まないことをするわけにはまいりません。
それより、
これまで、頑張りすぎましたからね。
カンタービレさまはチャレンジャーなので、普通の人ならば選ばない困難な状況の中でどこまでやれるか、ご自身を試してみたかったのです。だから、
カンタービレさまの頑張りは、すごかったのです。

じゃ、じゃあ、こんな体になったのは、自分のせいなの?!

その分、ものすごい体験を味わえたではありませんか。

・・・それはそうだけど、、、
あんまり、励まされてる気がしないわね。。。黒岩、あなたの言ったことは、私もうすうすそうではないかと思うことはあったのよ。
でも、正面きってそういわれたら、なんだか複雑だわねえ。反抗したくなるわ。
最近ね、心に浮かんでくる言葉は、もう疲れた、なのよ。

そうなのでございますか。
もう、疲弊し、このまま進んでいくわけにいかない、というご自身の内側からの言葉なのですね。それに従うことにされたのですね。それでいいではありませんか。ご安心して、ゆるりとなさいませ。
でも、まだまだ、働かないご自身を完全に許されてはいないような時がございますね。

そうねー。自分をごくつぶしだと思うことはあるわね。

ご自身の刃をご自身に向けてしまわれるのですね。

そうね。つい、やってしまうわね。黒岩、あなた、カウンセラーみたいな返しが、うまいわねえ。

お褒めのお言葉、ありがとうございます。
ともかく、ご自身に刃を向けるのはおやめくださいませ。疲れはてたお体にさわります。それよりも、黒岩が口うるさく申しております、こまめな運動を、、、

ああっ、また、それを言うのねっ!
しんどいから休みたいのに、動けって、矛盾してないかしら?動いた後が、かなりしんどいから、だんだん動きたくなくなってきたのよっ!!加減が難しいのよーーーっ!

しんどい時は、黒岩がお身体の調整やサポートをして参りますので、ご安心を。
今日のお身体の調整は終わりましたので。また、夕方にでも少しお散歩なさいますか?

お散歩、わかったわ。気が乗ったら行こうかしら。車で散歩にいい、川沿いで木陰のあるところまで連れて行ってくれないかしら。あ、あんまり遠くはダメよ。車に乗るだけでも疲れるんだから。

承知しております。お散歩に最適な場所を探しておきますので。では、お腹がすかれましたら、昼食ご用意いたします。お申し付けくださいませ。一旦、黒岩、家事に戻るため、下がらせていただきます。

黒岩は施術をしつつ、私の生まれる前に自分が生まれるところを選んだとかという話をしゃべりまくって、部屋を後にした。。。
腑に落ちるような落ちないような。複雑な気持ちになりつつ、私はお腹が、空くのをのんびり待つことにした。

つづく

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#もし願いが叶うなら




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