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ピカピカのお肉

五島に島留学中の長男からほぼ猪の姿のままの2頭のお肉が届いた。
頭と足の先が落としてあって内臓もとってあり綺麗に皮が剥いである。
小さめの猪で箱を開けた時は私にとっては衝撃的な姿ですぐに蓋を閉じてしまって、しばらくは生前のこの小さな猪のことを勝手に想像したりして見られなかった。
息子は全く平気なようでやった捌ける!とか丸焼きか?とかなんとか言っている。
娘は一瞬見て逃げていって肉も食べない!と言っていた。
同じようなお肉が二つあり、父ちゃんの帰りも今日は特に遅いと言っていたし連絡も取れないし、冷蔵庫にも入らずどうすれば良いのかとお肉たちを前に途方に暮れていたが、息子が通うフリースクールを主催しているかとちゃんならどうにかしてくれそうだ!と連絡するとどうにかしてくれるというのですぐに持っていって、翌日のスクールで子どもたちと捌いて食べることになった。
フリースクールでは次男も一緒に捌く作業をしたらしくて
仕事から家に帰ると玄関に綺麗に分けられたピカピカのお肉が箱に入って置いてあった。
「俺が捌いた!」と満足げな自慢げな表情で話す次男を見て、他の子どもたちも、スーパーのお肉も元は動物で生きていたということを少し体感出来たのかもしれない、良い体験になっていれば良いなと思う。
因みに罠にかかった猪を皮を剥ぐ、内臓を取るなど送ってきた姿までの作業をしたのは長男らしい。
15歳で肉を捌けるなんて、なんと逞しくなったなあと感慨深くてしみじみと子どもの成長の姿に思いを馳せて感動する。
お兄ちゃんがこの猪と出会って弟がここまで作業したというお肉は今まで食べた肉の中で一番の美味しさだった。
こういう食べ物はピカピカ光って見える。明らかに違う。
本当に命に感謝。いただきました。

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