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【今週の日本酒#15】産土_2021山田錦 生酒(花の香酒造:熊本)


ずーーーーーーーーーーーーーーっと気になってた熊本のお酒、やっと買えました。

信頼できる酒飲みから試飲会のタレコミを貰ったので視察に。


過半数が焼酎で、残りをリキュール(果実酒)と日本酒って感じでした。

秋田おなじみ雪の茅舎と、今日初めて見た百田(ひゃくでん)。試飲して割と気に入ったのでお持ち帰り。感想はまた後日……
珍しい活性原酒。お持ち帰り。
乳酸飲料系の甘さの裏に20度とパワフルなお酒なので飲みすぎ注意です。牛乳割りがイケるのだそう。
最も目をつけていた熊本、日本酒は置いてるかな?

熊本県コーナーの真ん中に並ぶ川辺を試飲したんですが、パッと見で日本酒に見えたけど球磨焼酎だったようです。アホすぎ…笑

代表の方と話していると、川辺は日本酒好きにウケが良いらしく偶然にも直感で川辺を選んだのも運命かもしれない。はい、お持ち帰り。

"純米"って字面と日本酒じみたボトルの佇まいに易々と引っかかった。愚かだ……



ちなみに球磨焼酎という単語が出てきたけど、米焼酎です。熊本県の人吉近辺の米を原料として作られた焼酎が『球磨焼酎』というブランドを冠することを国税庁に認められているそうです。
これを『地理的表示の産地指定』というんですが、認定を受けた焼酎(蒸留酒)は日本でわずか4つのみ。
・壱岐焼酎(長崎)
・薩摩焼酎(鹿児島)
・琉球泡盛(沖縄)
・球磨焼酎(熊本)
また産地指定は焼酎に限った話ではありません。日本酒という広い括りさえも実は産地指定を受けており、その定義が"原料に国産米を使い、日本国内で製造された清酒"です。
その他でいうと山梨のワインや和歌山の梅酒も産地指定に該当しています。

以上受け売りと雑談パート終了。


熊本のお酒について話していると、県内でしか買えないと言われている激美味な花の香が博多の某酒屋に流れることがあるという闇の情報を頂いたので向かってみると…

!!!!!!!!!!!

また別の話では他県に流すのは産土(うぶすな)ブランドのみで純粋(?)な花の香だけは県内限定らしいけど詳細はよくわかりません。


ほぼ熊本でしか買えない希少さと、県内トップクラスに美味いという評判でみるみるハードルが上がっていく。

ペイズリーのオサレな外装からもう強そう。


産土(うぶすな)です。
13度と控えめ。玉名地方に蔵があるそう。
峠の茶屋から玉名に抜けるルートのみかん畑が記憶に残ってます。


グラスに注ぐとシュワシュワと豊かな発泡ぶり。
これほどガス感が強い生酒となると、もうこれは呑気に2晩も置いてられません。フレッシュさが残っているうちに空けてしまいましょう。

そして待望のひと口。
非常に美味いです。
期待で上がりきったハードルを高々と超えていく、突き抜けるように爽快なシュワシュワ感。

甘い部類なんだけど、爽やかサッパリ系。シュワシュワしてる中にもふっくらした米の旨みがいい塩梅で気持ちよく飲めます。甘酸っぱい系とも取れそうです。

ライトな口当たりの日本酒には無性にみずみずしいつまみが欲しくなるので、貰い物のりんごを合わせたらイイ感じです。きゅうりの浅漬けとかもいいかもしれません。

"開栓注意"…まさか本当にぶっ飛ぶとは。

今まで生酒は幾つか飲んできたことあるけど、ここまでシュワシュワしてるのは今回が初めて。抜栓の途中でボン!!とキャップが飛ぶというのを初体験しました。

開けたてでシュワシュワの絶頂を確定で楽しめるのは宅飲みの特権だよね。

完全に冷酒一択なお酒とは思うんですが、せっかくの産土にあえて燗をつけてみる度胸は…ありません。


年末年始に熊本出張の話が出ているので、ぜひとも花の香との対面を願いたいところです。

【追記】年末年始で酒屋がどこも休み。解散!!!!!



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