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No.1のリファラル採用SaaSを創るテック組織とは【代表鈴木、技術顧問和賀、Tech Lead籔下対談・前編】

MyReferの”Game-Change”を伝える公式note、今回はMyRefer SaaSプラットフォームを開発するテック組織についてインタビューしました。代表鈴木さん・技術顧問和賀さん・Tech & Creative部Tech Lead 籔下さんが考えるMyReferのテック組織とは?前編では、創業期から現在のテック組織についてご紹介します。

エンジニア転職手段の一つ”リファラル採用“のSaaSプラットフォーム

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リファラル採用活性化SaaS「MyRefer(マイリファー)」

――まずはMyReferの事業について、エンジニアの方向けにお話いただければと思います。
代表鈴木:
MyReferは、人と人とのつながりを活かしたリファラル採用を活性化させるSaaS「MyRefer」 を中心にHRテックのサービスを開発している会社です。

ざっくりお伝えすると、人事が社員のリファラルへの興味関心度合を可視化しながら社内に対してマーケティングできるクラウド、社員がSNSなどのソーシャルネットワークを活用して気軽に友人などに対して自社を紹介できるツール、そこから友人が興味を示して人事とつながり続けられるツールの3つから構成されているプラットフォームを展開しています。

現在は700社40万人の社員様にご利用いただくサービスですが、今後の事業展開としてはMyReferの既存のデータを生かした新たな新規事業やつながりを活かしたHRテックプラットフォーム構想を掲げています。

――MyReferのデータの面白さについて詳しく教えてください。
代表鈴木:
MyReferは、人と人とのつながり、つまり“信用”を通じたユニークデータを持っています。「社員が自社のどのようなことを友人へ生々しくおすすめしているか」というデータや、「友人のどんなところを推薦しているか」というリファレンスのデータがあります。

前者でいうと、直近いろいろな従業員サーベイが世の中に生まれていると思いますが、サーベイはどちらかというと受動的に聞かれたものを答えるものなので、僕自身も前職のサーベイでは当たり障りないように5をつけていましたけれども(笑)。リファラル採用で自社をおすすめしているということはいわずもがなファン社員なので、具体的にどのようにおすすめしたか行動データを取れることが僕らの1つの面白味でもあるかなと思っています。

後者でいうと、転職においては履歴書や職歴書などハードな情報ではなく、「誰が誰をなぜ優秀と言っているか」という信用情報が本質的なその人の市場価値だと思っています。そういったデータがMyReferの中に入っているので、人と人との“つながり”、そして信用情報を活かして「はたらくをアップートしていく」ことを目指しています。

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MyRefer代表取締役社長CEO・鈴木貴史

――実際、面接を受けに来てくださるエンジニアの方からは、MyReferってどのように見られているのですか?

Tech Lead籔下:
MyReferのサービスが好きだと言ってくれる方と技術に関心が高い方と両方いらっしゃいます。特に前者だと、そもそもリファラルで転職したことがあって、人の転職やキャリアの支援をしたいと思って調べていたらMyReferサービスにたどり着いたという方もいました。リファラル採用の事業にモチベーションを高くもっていただいている方が一定数いらっしゃいますね。

技術顧問和賀:
たしかにエンジニアってリファラル採用での転職が多いですからね。やっぱり一緒に働いて心地いい人がいると、その方に「うちに来てほしい」と声をかけることはよくあるかなと思いますね。

――エンジニアの方々の実体験として、リファラル採用への共感があるのですね。

セールスだけではイノベーションが起こせない。創業期からのテック採用への想い

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――振り返って、2015年の創業期からのMyReferのテック組織へのお考えについて教えてください。
代表鈴木:
僕自身はテクノロジー出身ではないですが、MyReferは創業期からエンジニア採用に力を入れています。背景としては2つあって、1つ目は僕自身がパーソル時代にエンジニア採用支援をしていたので、エンジニア採用の難しさや重要性を認識していたからです。

当時サイバーエージェントさんやリクルートさんなど大手Web系企業、コンサルファーム、SI企業などをご支援していましたが、特にソーシャルバブルの2012年頃はエンジニア採用がかなり激化していました。特にtoBのビジネスをメインに行う企業は生活者に身近なtoCサービスと比較して競り負けることが多く、例えば、サイバーエージェントさんでは営業会社というイメージからテクノロジーの会社へとシフトするために、アドテク本部を作ってエンジニアがメインの会社になるというブランディングを強化していて。エンジニア中心の組織を創らないと生き残っていけないのだと実感していました。

2つ目は、パーソル時代にセールスだけではイノベーションが起こせないと思っていたんですよね。インテリジェンス(現パーソルキャリア)は営業力も強く、個力の高い集団なんですよ。ただ、テクノロジーに全然力を入れていなかったので、その頃は社内のシステムも古かったですし、プロダクト自体も弱かったんです。あれだけセールスが強い会社なので、テクノロジーに力を入れたらよりイノベーションを起こせると思うことがありました。

技術顧問和賀:
そうですよね、プロダクトを売ったところでお客様の期待値から外れてしまうとダメなんですよ。そのお客様の期待値をクリアするのがエンジニアの役割なんですよね。そのバランスがないとイノベーションにつながらないと思います。

――そういった中で、最初はどのようにエンジニアのメンバーを集めていったのでしょうか。
代表鈴木:
最初は全くつながりがなかったので、ヘッドハンティングを使ったりフリーランスの強力なメンバーに来てもらったりしていました。最初の1,2年はフリーランスの方が多かったので、業務委託のメンバーが社員の面談をすることもありましたね(笑)。その頃から、ビジネスにも理解があるサービス志向のエンジニアを中心に組織を創っていました。当時は要件定義もみんなで考えていました。逆に、技術のみに尖った方も受け入れていたんですが、創業のリーンスタートアップフェーズでもあり、あまり長続きしなかったですね。

技術顧問和賀:
スピード重視なら技術に尖った方でも良いですが、長続きしないことが多いですよね。そのような状況になると、後から入った人が書かれたコードを見て「なんだこれ?」状態になってしまうという(笑)。であれば最初からビジネス志向のある方に入ってもらったほうがスムーズにプロダクト発展ができるかなと思います。

――それから、MyReferがスピンアウトする直前に籔下さんは入社されましたね。

Tech Lead籔下:
まさに鈴木さんから「スピンアウトする」という話を具体的に聞いて惹かれたことが理由でMyReferに入社しました。自分の人生の中でそういうチャンスがあるんだと気付かされて、大手企業から独立してベンチャーを立ち上げるところにチャレンジしたいと思ったんです。

ただ、入社後1カ月で独立になるとは思っていなかったです。当時は独立後のオフィスもまだ決まっていない中の独立で。前職に退職届を出して、その次の月にはパーソルキャリアにも退職届けを出していますから(笑)。

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MyRefer Tech Lead・籔下直哉

代表鈴木:
最初オフィス決まってなかったからね(笑)。

――そうだったんですね(笑)。スピンアウトのどのような部分に魅力を感じたのでしょうか。
Tech Lead籔下:
インテリジェンスで20年振り、サイバーエージェント以来のスピンアウトだということも、これからの可能性を熱く感じました。スピンアウトして組織をまさに創っていくタイミングなので、自分の色を組織に入れていくことができるところも魅力でしたね。開発から採用まであらゆる意思決定のスピードを速く、小回りをきかせながら実現していけると思ったからです。

前職でもリーダーとして社内向けのサービス立ち上げをやっていたのですが、役員への上申資料を作るための時間が費やされることもあったので。そういう間接費用を減らしながら組織作りをしていきたい想いがあり、大手企業からスピンアウトしてスピードを加速させるMyReferに共感しました。

代表鈴木:
まさに第二創業期としてエンジニア組織を創っていくタイミングだったので、マネジメント経験もありアジャイルな環境で開発をされていた籔下さんに期待していましたよ。入社が決まったときはガッツポーズしましたからね(笑)。

700社導入まで成長させた現在のMyReferテック組織とは

――2018年のスピンアウトから2年半たち、現在のTech組織についてメンバーや役割を教えてください。
Tech Lead籔下:
今は人数でいうと正社員9名、フリーランスが8名ですね。そして技術顧問の和賀さんに入っていただいています。正社員9名のうち、Tech Leadが私で、プロジェクトリーダー1名、フロントエンド3名、バックエンド3名、そして新卒メンバーも1名加わりました。

――開発はどのように進めていらっしゃいますか?
Tech Lead籔下:
スクラム開発を導入していて、その1週間でどのような開発を実施するかをエンジニア全員でプランニングします。

開発する内容に関してはスプリントによって様々ですが、事業戦略にもとづいた「トップラインを伸ばすための開発」、「VOC(Voice Of Customer)を中心としたチャーンを防止するための開発」、「プロダクトの世界観を創っていくための開発」をプロジェクトとして立ち上げています。プロジェクトリーダーを中心に、数スプリントに跨ぎながら一週間でどこまで進めるかをプランニングする形をベースとしています。

これらの開発は、代表鈴木さんを中心に私とプロジェクトリーダーとデザイナーの方を含めて定期的に議論しながら意思決定していくのですが、議論が白熱して着地しない期間はエンジニアが主導で何を開発するのかを決めながら開発を進めることも多いです。その場合は、着手しやすいVOCやエンジニアが実際にプロダクトを触っている中で出てきた改善案などのアイデアやパフォーマンス改善、UI/UX改善などを中心にプランニングします。

プランニングの場では各開発内容に対して全員でポイントを見積もり、一週間後に実際にさばけたポイントの内訳を可視化しながら、課題を出してリスト化して改善することをグルグル回しています。

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――技術顧問の和賀さんは、どのような役割で入っていただいているのでしょうか。
Tech Lead籔下:
いろいろな意思決定する上での指針を示していただく役割でMyReferに入っていただいています。例えば組織作りにおける課題やIPOに向けたガバナンスの整備、セキュリティ面でのコストのかけ方など、自分だけではジャッジしきれないことがありまして。それを和賀さんの過去の経験から今のフェーズでやるべきことのアドバイスを頂いたり、他社事例含めて指針を示していただいたりしていますね。

代表鈴木:
和賀さんは、我々とビジネスモデルが近いHRテックで上場されているカオナビさんの元CTOです。CTOって技術に尖っている方や発信力の強い方もいますが、特にビジネスも技術も両方のバランスに長けていらっしゃる方だと思います。ボードメンバーとしてHRテックプロダクトと組織すべてを見られていて、今後我々がぶち当たるだろう壁を全部経験されているので、それをふまえて参画いただきました。

技術顧問和賀:
先行き見えないことって不安になるので、壁にぶつかったとき僕も誰かに相談したいという気持ちは正直なところありましたよ(笑)。それでも、がむしゃらにやってきたことが結果として経験につながっているので、その経験値をもとにアドバイスできるかなと思っています。また最近は複数社の技術顧問を担っているので、各社で同じような問題を抱えつつ少しずつ違うところがある中、うまく共有したり展開して相乗効果もある形で支援しております。

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技術顧問・和賀勝彦氏

――MyReferテック組織の成長に寄り添っていただいているのですね。現在テック組織含めMyRefer全体としては、どのようなフェーズなのでしょうか。

代表鈴木:
僕が思う理想の組織像は、「誰でも売れる(優れた)プロダクト」を「石ころでも売れる(個力の高い)集団」が売っている状態だと思っています。
ゆくゆくでいうと時価総額1兆円を超えるようなビジョナリーカンパニーを創っていくことを目指していて。BtoBで高成長を遂げている企業は、筋肉質なセールス組織とテクノロジーが掛け合わさることで非連続な成長を遂げられた企業だと認識しています。営業最終日までプロフェッショナルに数字にコミットをする営業組織が土台にある一方で、プロダクトアウトで事業ドメインを広げて、どんどん非連続なイノベーションを起こしている。

僕らは今、セールスとマーケティングが掛け合わさった組織の再現性や、カスタマーインティマシーに則った総合提案力の強みを磨いてきたところです。一方で、テクノロジーで世の中を変えていくテック組織はまだ9名。ポジティブな前進点がある課題だらけだと思いますし、逆にテクノロジーのエッセンス入れるだけで、もっと事業が拡大していくフェーズだと思っています。

――ありがとうございます。続いて後編で、シリーズB資金調達を経た今後の展望と求める人材についてより詳しく聞いていきます。

テック組織の対談前編では、MyRefer SaaSプラットフォーム事業について、そして創業期から現在のテック組織についてご紹介しました。次回後編では、シリーズB資金調達を経た今後のテックの展望と採用について聞いていきたいと思います。次回もお楽しみに!

\ Game-changeするビジョナリーカンパニーを創る仲間を募集しています!/






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