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ゲーム2社の担当者が語る就活に必要なポートフォリオの作り方
はじめに
このイベントはG2 Studios、ワンダープラネット2社合同イベントのレポートです。当日の実況はツイッターハッシュタグ#G2Xワンプラで学生からコメントもたくさんいただいておりますので、ぜひご覧ください。
<前回の様子はこちら 就活生必見!予約800名超え3社合同イベントレポート【自己分析のコツあり】>
登壇者紹介
G2 Studios株式会社 (@G2Studios_PR)
ヒューマンリレーションマネジメント
採用担当 大田 一貴 (@hrmkota)
研修担当 宮地 葉平 (note)
ワンダープラネット株式会社 (@wonpla)
コーポレート部 組織開発グループ
山本 遼介氏
G2Xワンプラ第4回、今回はいつも以上に就活生へのメッセージが強い回となりました。人事・研修担当から各職種に対して「学生のうちにこれはやってきてほしい」を伝えました。こちらを一部抜粋して皆さんにお伝えします。
・・・なぜ、事前に自社選考のことを赤裸々に2社とも伝えるのでしょうか?それは毎年、ポートフォリオをみて「もっとこうアピールしたらいいのに」と、もどかしく感じることがあるからです。選考を受ける皆さんが、スキルをアピールできれば、私たちも1人1人きちんと良さを感じることができ、スキルも確認できるからです。
だからこそ、今回は特にゲーム業界に興味ある方は要チェックです!
エンジニア
1.ハードスキル or ソフトスキル どちらも大切
ハードスキル=技術・専門知識
ソフトスキル=働き方・コミュニケーション能力
きっと学生さんは就活する際にハードスキルが大切だ、と思っている人も多いかと思います。でも実はソフトスキルもかなり重要視して見ています。それはチームで働くうえでコミュニケーションは必須だからです。
では、ハードスキルはどのくらいあれば良いのでしょうか。G2 Studiosの場合は「一人でゲームがつくれること」が大切だと伝えました。まずはタイトル→インゲーム→リザルトの一連のサイクルを作れるようになりましょう。また、コードを確認する企業も多いので、関数の説明や処理の内容が他人から見ても解るようにコメントを入れてみましょう。
2.作品提出の場合、2Dと3D/個人製作とチーム制作どちらがいいのか
こちらもよくある質問ですが、G2 Studiosでは「どちらでも大丈夫」です。それよりも「作ったゲームに対して反省/発展が行えるか」が大切です。
コードで似たような処理が発生した際にクラスや関数にまとめられているかを確認したり、または制作終了後に、今回の制作ではもっとこうやって改良できた等「振り返られているか」を面接で確認することが多いです。そのためゲームの内容ではなく、それを制作した過程で「何を学んだか」が大切になってきています。
3.就活までにやってほしいこと
チーム開発において自分自身のコードを「他者」に見せてください。そして「他者」のコードを自分が読んで理解することができるようになってください。相互チェックができ、読んでもらった際にすぐ理解してもらえるコードになっているかを確認してください。これを行う事で注意する点が明確になります。チーム開発する上で大切なことが学べるはずです。会社ではチームでゲーム制作している会社が多いのでぜひ実施してみてください。
4.プログラミングテストについて
ワンダープラネットでは作品は確認せず、かわりにプログラミングテストを受けてもらいます。初級・上級等ランクを分けた問題があります。好きな言語で調べて解答することも可能です。ここでコーディング力を確認しています。(イベントでは話があがりませんでしたが、G2 Studiosも選考でプログラミングテストを実施しています)
プランナー
1.一人で企画書が作れる
コンセプト・ターゲット・プラットフォーム・どの程度のユーザー獲得が見込めるか等を考え、自分がやりたいことだけを盛り込む「自分軸」ではなく「他人軸」で作れるかがとても大切です。また、考えたものをわかりやすく資料に落とし込んで説明できているかも大切です。ぜひ「このゲームがなんで面白いのか」をわかりやすく、他人軸で説明できるようになってみてください。
2.一人で仕様書が作れる
仕様書とはまだ世の中に形になっていないゲームを作成するうえで他職種へ情報を伝えるための説明書です。画面にどんなパラメーターがあるか(HP、攻撃力等)、画面上どこになにがレイアウトされているかをExcelに書き出します。まだ一度も作成したことない方は、まずは既存のゲームを見て作成してみましょう。また、作成したあとは「なぜここにこのボタンがあるのか、この色なのか」を考察してみましょう。
3.ワンプラでは作品提出がない代わりに課題提出があります
自由記述の3~5問で正解が無い問題を出します。その中で、どんな考え方や価値観を持っているかを問うような問題を実施します。また、文章能力も見ていて、どれだけ論理的にわかりやすく伝えることができているかを確認しています。プランナー職では、論理的思考力をかなり重要視しています。
デザイナー
1.ポートフォリオ選考があるため、準備する
G2 Studios、ワンダープラネット共にポートフォリオ選考を行います。そこで見ているポイントは下記だと山本さんは語ります。
クオリティ
テイスト
スピード
もちろんページ数が多ければ良いというわけではないです。多すぎず、少なすぎず・・・ベストなのは30ページ程かと思います。
2.強みと幅をアピールする
企業ごとで求めているテイストが違うので、しっかり「この会社で働く」ことをイメージできているポートフォリオであることが大切です。
・掲載するといいこと
作品の説明/プッシュポイント/作業時間/使用ツール
・ポイント
強みは最初の方のページでアピール!
自分が描きたいものだけ載っているポートフォリオではなく、何でそれを描こうと思ったのか、アピール点も記載するとより伝わります。また、作品の幅も多いほうがいろんなジャンルに対応できると感じるため効果的です。ポップなものとクールなもの、大人から子供、男性女性等・・・複数作品があるなら是非掲載しましょう。
さいごに
レポートいかがでしたでしょうか?2社とも全職種で共通していることがありました。それは「第三者目線」で制作できているかどうかです。自分で遊んだだけだと自己満足でおわってしまう。客観的に見ることが大切ですね。ワンポイントアドバイスとしては「ほかの人に意見をもらったか」「誰が見てもわかりやすいか」です。ぜひ周りの人に意見を聞いてみましょう。
また、冒頭でハードスキル/ソフトスキルという話もしましたが、加えて選考では会社のビジョンと自身の働くビジョンが合うかもとても大切です。今の時点で働くビジョンが固まっていない人も多いと思いますが、その場合はぜひ自己分析を進めていただき、どのような考えの会社が自分にあうのか検討いただけると嬉しいです。今回のイベント・ブログが皆さんの就活の役に立てていたらうれしいです。
最後までお読みいただいた方ありがとうございました。
G2 Studiosはついに本選考の募集がスタートします!
エントリーお待ちしております。