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新米ライターが選ぶ「読んでよかった本」Part2

こんにちは
myProductライターの原です!

以前投稿した『新米ライターが選ぶ「読んでよかった本」Part1』はご覧いただけましたでしょうか?
今回も『新米ライターが選ぶ「読んでよかった本」Part2』と題して、私が独断と偏見で選ぶおすすめの本を紹介します!

読んでよかった本:『書く仕事がしたい』by 佐藤友美

『書く仕事がしたい』という書名ではありますが、ライティングの本ではありません。「ライターとして生きていく」というのはどういうことなのか、ということが書かれています。

「それなら、私が読みたい本ではないな」と思ったそこのあなた!

そんなことはありません!
『書く仕事がしたい』は、「好きなことを仕事にする」ということの大変さ・覚悟について書かれている本です。何か新しいことにチャレンジしたいと考えている人に、ぜひ手に取っていただきたい1冊となっています!

というのも、私は学生時代からライターへの憧れはあったものの、新卒入社した会社では、ライターではない職業につきました。当時はその仕事にやりがいを感じていましたし、仕事が楽しいとも感じていました。

それでも、「ライターになりたい」と将来を夢見る自分がいました。

ただ、一方で、「失敗したくないし、このまま挑戦しないでいいかも」と自分に甘い私もいました

そんな私がこの本を読んで、ハッとさせられた一節があります。

彼女が通う会社は、最寄りの駅で降りてから会社に到着するまでに、大きな橋を渡らなくてはいけないそうです。朝の出勤時間は、同じ会社に通う大勢の社員たちが、一斉にその橋を渡っていくのだとか。
彼女は言います。
「私、毎朝、その橋を渡るたびに思うんです。ああ、今日も私、会社に通っちゃっているなあって。今日もライターになれていないなって」
当時の私は、若かった。だからつい、言ってしまったのです。
「ねえ、ライターになっちゃえば? あなたは失敗するのが怖いというけれど、毎日『今日もこの橋を渡ってしまった』と思いながら会社に通う人生って、もう十分失敗していると思うよ。失敗の見本のような人生だよ。ライターになっても、いま以上に失敗することないんじゃないかな」

引用元:佐藤友美「書く仕事がしたい」, CCCメディアハウス, 2021年11月, 21ページ

「いつかはライターになりたい! だけど今は社会人になりたてだし、他に覚えることがたくさんあるから」と、それらしい理由を並べて何もアクションを起こしてこなかった私にとっては、十分すぎるほど衝撃的な一節でした。

「挑戦してみたい」という気持ちがあるのであれば、その欲求には素直になるべきだし、くよくよ悩んでいるほうが「失敗」であり、挑戦することに意味があるというメッセージを受け取った気がしました。

人は(私は)、コンフォートゾーンにとどまり、できることだけをしようとします

ただ、挑戦したからこそ見えた景色があるはずですし、挑戦して失敗したからこそ学ぶことがあるはずです。

「今はできないと思う。だから、今はできることをやろう」と、これまでたくさんの成長機会を自分の意志で無駄にしてきました。それに気づくことができたからこそ、今の私の「挑戦することへのファーストステップ」は、早くて軽いです。そして、「失敗してもいい。経験から学ぼう」と、トライアルアンドエラーの毎日を過ごすことができています。

正直、著者の佐藤友美さんが一番伝えたかったメッセージではないとは思います。ですが、失敗恐怖症の私にとって「挑戦することの大切さ」を教えてくれた本となりました。

2022年も終盤です。
『書く仕事がしたい』は、来年こそは何か始めようと考えている方に、おすすめしたい1冊です。ぜひ、参考になさってください!



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