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大丈夫

そう思っていると、そういう現実になる。
最近特に実感している。

私は子どもの頃、「大丈夫」という言葉があまり好きではなかった。

母にいつもそう言われていた。

私はそう言われる度に、

何でもかんでも大丈夫って言わないでよ
大丈夫じゃない私がダメみたいじゃん

って、怒ってた。
というより、拗ねていた。
そして、わかってもらえないという寂しさも抱えていた。

でも、母は心から本当にそう思っていて、そう口にしていた。
それを知ったのは、私が充分過ぎるくらい大人になってから。

母の言葉は、

「あなたも、兄ちゃんも弟も、みんな何があっても大丈夫だと信じている。それは昔も今も、ずっと変わりはない。だって、私が産んだ子だもん♪」

衝撃的だった。

何、その強さ…って。
どうしたらそこまで強くなれるんだろう…
すでに母親になっていた私は、それを持っていない自分を痛感し、母の強さに驚くしかなかった。

同時に、揺るぎない信頼を注いでくれていることが素直に嬉しかった。

また、心から信頼することには、とてつもない勇気がいることも思い知った。
その瞬間、私の中で何かスイッチが入ったような気がした。

母の「大丈夫」という言葉の背後にあるものを知ってから、私自身それを使うときの感覚が変わっていった。

出来事や状況が大丈夫なのではなく、
あなたたちが大丈夫。

そこには信頼と安心がしっかり乗っかっていて、覚悟が決まる、最強の言葉となった。

自分にも、大切な人にも、そんな思いを乗せて使えるようになったことが、今はとても嬉しい。

本当に「大丈夫」だった。

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