自分の守り方
知らず知らずのうちに身につけた自分の守り方がある。
例えば、猛烈に反応してしまう人、イラッとする人が現れたときに発動される守り方。
その守り方は、外に出そうが出さまいが、内側はかなり怒っているし、いつも誰かを責めているから、自分は全く心地良くない。
被害者意識から抜け出せない苦しさもある。
でも、やめられない。
それは自分が傷つかないために身につけた術であり、それでずっと乗り切ってきた自負があるから。
ただ、幸いにも、その守り方に違和感を感じるときが訪れる。
それは本当の自分に気づき始めたとき。
この違和感を見逃さないこと。
自分で自分を苦しめている?
目の前の人じゃない?
じゃあ…
という思いと共に、ないものにされていた自分の気持ちが暴れ出す。
その暴れている本当の自分を知り、それまでの自分の守り方を、もっと建設的なものに変えるタイミングだと理解すること。
その人のどこにイラっとするのか?
何に反応するのか?
何が嫌なんだろう?
そのときの私はどんな気持ち?
何を感じているんだろう?
そう感じているんだね
あのときのこと?それを思い出しているの?
また傷として残っているんだね
まずは、自分が自分に問いかけてあげる。
対話の中で、やさしい声がけもたくさんする。
そして、
この守りは確実に自分を守ってくれていたこと。
傷つかないよう、自分を大切にしようとする術だったこと。
ずっとずっと自分を守ろうと頑張り続けてくれたこと。
そのことに感謝し、自分をたっぷり労ってあげる。よく頑張ったねって。
これからは、自分のあらゆる感情にしっかり寄り添い、受容し、心穏やかになる守り方に変えていく。
攻撃的な守り方でなく、自分が自分を安心させる本当の守り方に。