「あゝ今日も、頭の中だけいそがしい・・・『あなたは今、書いていますか?』・・・」
あと何ヶ月かしたら、やることがある。大事なことだ。
恩師にクリスマスカードを贈るのだ。
これは毎年恒例だ。近所の文房具店でこれ、というカードを一枚買う。
何か一言添えたら、ポストへ。
返信はない。ご高齢なのだ。
信じたくないが、もう天に召された可能性もある。が。カードが返送されてこないので、まだしつこく毎年贈り続けている。
何しろ「最後の恩師」だ。
他にもお世話になった先生はおられたが、もうこの世にいらっしゃらない。
もう、ほんとに、最後のお一人なのだ。
その先生が若