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闘病から学んだ生きる力 ⑥
14歳の私から今の私はきっと想像もつかないと思うけど…。でも、今の私から過去を知ると今の私と繋がって…人として、仕事として
想いや行動に頷いてもらえるはず。
カッコ悪くてたまらん
2月 この頃は受験が始まる
どこでもいい。学校なんか
私学受けても、行くつもりないし。
1、2年生の女子たちが私のところへ、キャッキャッ笑ってやってくる。
『あぁー。バレンタインか』
何にも知らないだろし、わからないだろし、でももうこんなのをもらえる私じゃないし。
『ごめん。返せないし、もらえない。』
あー、カッコ悪くてどうしようもない。
申し訳ないけど、受け取れない。笑ってありがとう言えないんよ。
1年の夏過ぎた秋頃から、
知らない2.3年生の女子が休み時間教室へやってきては声をかけられてキャーキャー言うてる。
手紙もらったり握手したり?
何のこっちゃ💦わからん…
2.3年になったら今度は後輩達がやってくる、笑
誕生日には誰かわからん人からプレゼントがおかれてあった。手紙は、もらっても返事はかけん。
バレンタインも、たくさんいただきました。
口数少ない、気の強い、真っ黒けのスポーツ女子やったから、今思えばありがたい。けど、当時は女子に人気者も恥ずかしくてどうしていいかわからん🤣
そんな時も、あったねーー
パツンと張った心の軸
球技大会。
出来ひんのにチーム割りで私もチームの1人に入ってる。
ざわざわ目障りで、耳障りや。
『舞出来ひんの?チーム入っとるのに』
出来るなら最初からやってるわ!無神経な。。聞こえんふりしょ。
の瞬間
『はぁーーーっ』
大きなため息つかれた。
聞こえんふりが…できん。
我慢がブチッと断裂した!
いや、ぐにゃぐにゃやった私の心の軸が
頭から足の先まで
『パッツーーン‼️』と張った
立ち上がって振り返ってツカツカ歩いたら
『ドン!』体当たり
黙ってボール奪ったら、、、後先考えず
コートの中走り回ったる‼️
バスケットやったろやんけ!
どうせ誰も私の今、知らんしな。
今までの心の声とは全く逆
『舞、大丈夫なん?』K子は聞くけど
『知らん!ぶっ倒れても構わん!』
あたしだってわからん。
でも無理や。私のこと私が止めれん。
多分、久しぶりに感情が現れたらしい。
動けんわけじゃない、やるな!と言われたから出来んだけ。
多分、あの体育の言われたときから
人生初の後ろ向きが…こうさせた。
あー。。フラフラするかも
でも、この時久しぶりに顎上げたかも。
病気になったこと、ほんのワンゲーム忘れられた。
『なんや、出来るんやん』
こいつ、まだ言うか……
『うるさい、黙れ、関わんな』
心の声じゃなくて久しぶりに言い返した。
うーん、、言い捨てた。か
あ………ヤバイかも。
やってもた。紫斑が、広がっとる。
内緒に出きるか…フラフラするけど、まだ大丈夫。やろ
身体はヤバイけど、心がちょっぴり(^^)笑った気がする。
怒られて当然
翌日、怖い顔した母の重い声
『あんたー、球技大会』
『ん?』…(なんでバレたんや)
『バスケしとった、元気なってんなー』って同級生が自分の母に話したらしい。それを私の母は聞かされて、、、バレた。
母ちゃん噴火‼️
一言も喋らん私は、黙って怒られる。
めっちゃ怒られ、病院連れていかれる。
私の担当医は背の高い女医さん。
母は私のしたことを怒りながら先生に説明して、多分怒られると思ったはず。
私も思ってちょっと覚悟して行った。
けど、じーーっと私の顔見てから
『舞ちゃん、バスケやっちゃったか。楽しかった?』
『ん?…うん…』
『そう。でも、もうやめとこね。みんな心配だから。悪くなってないか検査しようね。』と、いってニコッと笑った。
怒らんのや。
ごめんなさい…は声にはでないけど、ごめんなさい、の気持ちと先生ありがとう、と思えた。言葉に出来ないいろんな気持ち、先生はわかってくれた気がした。
私はこうやっていろんな人に教えてもらう。相手を思う言葉の大切さ。
信頼ってこうやって生まれて行くんやって。
担当医の先生はいつも私が何かをやらかすと必ず私の気持ちを聞いてくれる。
勝ち気な負けず嫌いはそう簡単には消えないみたい