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苦手の登場回数が圧倒的に少ない人生でありたい

小学生のとき給食のトマトがどうしてもムリだった。

先生は私が食べられないと言うたび、箸でこれでもかというくらい小さくちぎって「これならどう?!」と言い続けた。鬼かて。

その気迫に毎回負けて、トマトを我慢して食べるのだけど、毎回つらすぎて泣かざるを得なかった。

それ以来給食でトマトが出る度にこれをやるのか…と考えるとあまりにもしんどいので、近くの席のトマトが食べられる子と取引して、先生の目を盗んではその子の皿に移していた。

これは私にとって、苦手なことを回避できた瞬間だった。




義務教育は苦手と向き合うことが多かった。

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