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やっと読者になれた~おねフェアシリーズ15周年~
2024年の秋、早稲田の名物喫茶GOTOでひさびさにおねフェアの最後の担当編集者さまと会った。
ちなみにおねフェアとはお願い!フェアリーの略でこのことです。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4074.08.html
おねフェアという言葉は、ある日、突然ファンレターに書かれるようになり
わたしも小学生の子が某大型古本書店で「おねフェアはあります?」と店員さんに聞いていた場面に出くわしたことがある。
1巻は2010年に発売されたので2025年で15年。1巻がわたしのデビュー作なので作家15周年ということもあり、いろいろやりましょうよ。みたいな話し合いだった。
それがとても楽しかった。
わたしもとても楽しかったし、担当さまもとても楽しそうだった。
なぜかといえば、続きを書かないで完結したシリーズをどう宣伝し、読者に楽しんでもらえるかを考えたから。
シリーズをやっている最中は次巻と時間の戦いだった。(洒落です)
しかも当時のわたしは書くに精いっぱいで、気遣いとかコミニュケーションとか全く考えていなかったというか余裕がなかった。
今思えば担当様も17巻から引き継いだということで大変なことはたくさんあったと思う。
お互い全く余裕がなく、やっとおねフェアを楽しめるようになったのかもしれない。
そして、わたしは15周年記念のあることのために、2024年末、おねフェアシリーズを読み直した。
やっと読者として読んで楽しめるようになった。
最終巻が発売されたのが2019年の10月。
ちょうど、それから5年が経った。
5年経ったから、楽しんで読めた。
作者じゃなくてやっと読者になれたんだ!
だけど読んでいる最中、時々、自分とフェアリーといるかちゃんで「あたしたちがんばったね」と肩を叩きあい、「読者の熱があたしたちにのりうつって、この展開にこの文章になったね」と、笑い合いながらトークしちゃったりもあった。
そしてシリーズ終了後からもたくさん別の本を出させていただけたからこそ、読者になれたんだ。
そして、1巻の解説をここにアップした。
全23巻、順々に解説していこうと思う!!
たぶん、今年中に終わらないけど笑
挿絵を担当してくださったカタノトモコさんのこのブログを読みながら動画を観るとめっちゃ面白いです!