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面接の心得:本質的な考え方
初めまして。ライです。
日本の就職活動は、20数年間の生き方を、たった40分間の面接でいかに伝えるか、よく見せるか、好きになってもらうか、これが全てです。
もちろん、学歴、経歴、学業成績、Webテスト...面接に進むための関門は幾つかありますが、これらは
①変えられないもの
②努力でどうにかできるもの
のいずれかに当てはまるので、今回は触れないこととします。
①については割り切って、
②については努力してください。
本記事では、私が思う【面接の心得を3つ】をお伝えしたいと思います。
心得①学チカは手段である
面接では、過去・現在・未来の3時点のうち、過去についての質問が最も多いです。
そして、この過去の経験で主に問われるのが、皆さんもご存知の通り、【学チカ】です。
多くの就活生は、まず、この学チカで悩みます。
「インパクトが弱いんじゃないか」
「他の人と被って差別化できないのでは」
「どこまででっち上げて良いのだろうか」
「リーダーの方が良い?」
これらの悩みをもつ就活生に会うと、正直イライラします。考え方が間違っています。
なにが間違っているのかというと、
悩みの焦点が学チカのエピソード自体に向いているからです。
面接官は、あなたが何を成し遂げたのか、そのWhatには興味がありません。
どんなにプロ級に野球が上手くても、どんなに難しいビジネスコンペで優勝しても、素晴らしいボランティア精神で人の命を救っても、
就職後同じ活動をすることはないので、正直どうだって良い。
知りたいのは、
学チカを通じたあなたらしさです。
学生時代、その学チカの中で、
どう頑張ったのか
なぜ頑張れたのか
あなただったから成し遂げられたことは何なのか
ストーリーはどうだって良い。
主人公のキャラクターが知りたいんです。
映画と同じです。
映画は、たった2時間程度で、様々な登場人物の性格や関係性、価値観を描写します。
全てのシーンは、登場人物を説明するために存在します。
そして、私たちは、主人公の成長や考え方の変化、登場人物同士の関係構築、お互いを思う気持ちに感動させられます。
どんなに野球に興味がなくて、ルールさえ分かっていなくても、野球少年たちの熱い友情に心が動くでしょう。
身近に亡くなった人がいなくても、病気の辛さを経験したことがなくても、重病の主人公に感情移入するでしょう。
題材はなんだって良いんです。
大事なのは、主人公のキャラクターを知り、
ビフォアアフターを知り、考え方を知る。
感銘を受けたり共感したりする。
そうやって心は動く。
面接も同じです。
40分間で、学チカというエピソード(ストーリー)を用いて、自分という人間(主人公のキャラクター)を説明してください。虜にしてください。
そうすれば面接官の心は動きます。
学チカは自分を伝えるための手段です。
心得②人はそう簡単に変わらない
心得①では、過去の学チカの話をしました。
ここで多くの就活生が犯す過ちが、過去・現在・未来の切り離し。
「学生時代は◯◯だった。
だから、社会人になったら△△してみたい。」
「大学では◯◯に注力していた。
でも実は、幼少期から△△に興味があって、
社会人になったら△△を追い求めたい」
なんだか説得力がありません。
「学生時代、◯◯で頑張ってきた。
だから、社会人でも◯◯な働き方がしたい。」
納得感があります。
この◯◯に当てはまるのは、具体的な名詞ではありません。あくまでも定性的、抽象的な考え方や価値観の話をしています。
学チカが体育会部活の話だとしましょう。
同じ部活生でも、そこから得られる◯◯は人それぞれです。
仲間と本気になれる瞬間にモチベーションが上がると分かれば、そんな環境がある業界を探せば良い。
主将経験からチームを引っ張る先導力が強みだと自覚して、リーダーシップが求められる働き方を模索しても良い。
部活という学チカのエピソードから、
「◯◯という自分らしさ」を抽出し、
それを「◯◯という働き方」に転用する。
人は簡単に変わらない。変われない。
だから、これが正しい【学チカ→志望動機】の流れです。
映画で言えば、学チカは志望動機の「伏線」ということになります。
そしてだからこそ、(心得①に戻りますが、)
学チカは本当の1番の自分らしさを証明するための手段であるべきなんです。
心得③面接は会話に過ぎない
最後に、内容ではなく、話し方の話をします。
面接は、言うまでもなく採用選考の1ステップですが、「審査」と捉えてはいけません。
みなさんも、新歓や新人教育を一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
例えば部活の新歓期。
「即戦力になりそうな人」もいれば、
「戦力になるかは分からないけれど、教えてあげたい、育てたいと思う人」もいるのではないでしょうか。
新卒採用はポテンシャル採用なので、
前者の「即戦力」は期待されていません。
その場合、後者の「部下にしたい」という気持ちが勝ちます。
面接を一方的な審査と捉える就活生は、
1を聞かれた質問に余計な飾りをつけて10で答える。或いは、弱みや挫折などマイナスな面を問われているのに、無理やりプラスで締めくくる。
ここで、就活生は自分のアピールに走ってしまい、自分を良く見せようとするので、
面接官としてはその本当の姿が見えて来ず、信頼しきれない。
完璧な人間なんて存在しないので、良い面ばかりをアピールし、審査における合格点を獲得しようとする行為は逆効果なんです。
逆に、
面接を双方向の会話と捉えられる就活生は、
1聞かれたら1答える。マイナスを聞かれればマイナスを答える。
弱みが見えた方が、人間は信頼できます。
信頼できそう、信用できそう、
そんな気持ちが「部下にしたい」に繋がるんです。
・・・・・
以上が面接の心得3選です。
23卒の皆さん、
本質を見失わず、納得内定に向かって頑張ってください!^ ^