2分で読める子育てエッセイ【子供達が学校に行っているマニマニ】№75『でも・・・』
ある日、ダンナと散歩の途中、焼き菓子屋さんをみつけた。
しめしめ。今日は甘いものが食べたかったから丁度いい。3時のおやつに買って帰ろうか。
1袋5個入り850円。
ちょっと高い気もするけどたまにはいいかと「こしあん」「つぶあん」2種類を注文した。
待っている間、暇なのでいろいろ見てまわる。
その時、ハタと気がついた。
これバラ売りもしているの?
1つ160円?
今注文したのは?
まとめ買いだとお安くなるのかと思えばまさかの割高。
1個170円?
もしかしたら、贈答用とかいって袋代が余分にかかっているの?
お店の方に聞こうと目をやると、そのお菓子を準備してくれていたのはアルバイトらしき若いお姉さん。
いかにも慣れていません、入ったばっかりですという手つき。
小さな袋に5つ詰め込むのに大奮闘中。
「あれ? なかなかうまく入らない。あれっ? あれ?」
という声まで聞こえてくる。
すでにあと1つで完成! おめでとう! というところまできていた。
うーん。
いまさら、やっぱり袋はいらない。というのもはばかられる。
断るか、いや、このまま持ち帰るか。
悩んでいるうちに、準備が整った。
「大変お待たせしました。お会計は、1700円になります」
気のせいか、店員さんの額には、うっすらと汗まで。
頑張った感がハンパない。
100円高いっ!
とツッコみたい気持ちを、ぐっとこらえ、大人の余裕でお菓子の袋を受け取った。
せめてベテランのお姉さんだったら、途中で要らないといえたのに・・・。
お互い余計なことだったのに、労力と時間、さらにはお金までかけてしまった。
この100円は、お姉さんを応援するためのサポート代。
暗算が遅かったワタクシが悪いということにしておこう。
でも・・・袋2枚100円。食べられないのに、やっぱり高い。
グスン。
※※※ 追記
翌日うちの両親がやってきた。
この出来事を披露したところ、
「それは、要らないとは言えな~い!」
と大爆笑。
持ちネタとして、100円だと思えば・・・
悪くな~い。
いいなと思ったら応援しよう!
