『同じニオイがする』 №210【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ

ある日、いつものレトルトカレーを買ったら、賞味期限の印字の場所が変わっていた。それに気がついたのは、いつもの引き出しに並べたとき。
「おやっ？　前のは箱の底面に印刷されていたのに、今回は箱の裏側下側？」
みると箱の上面と底面、商品名の入った全く同じデザインになっていた。

もしかしたら、ワタクシのようなズボラが上下を確認せず、ポイポイつっこんでもキチンと並んでいます感をだしてくれるための改良なのかな？
ありがたい！と思う気持ち1割、うそ～ん賞味期限が分かりにくくなったよ～と有難迷惑なのが9割。ぶっちゃけ、前の方がよかったんですけど。

でもその騒動のお陰で今まで1㎜も気にしなかったことを発見した。それは賞味期限の下に印字されていたもの。

『じゃがいもの産地』コクサン

「え？　じゃがいもの産地をわざわざここに書くの？　原材料名のところでいいじゃーん」

何だかとっても気になり、前の箱と今回買ってきた箱とを並べて、しつこ～く見比べてみた。

「見逃してた～！　これに気がついていたら買わなかったのに～！」
確認すべき場所が増え、表示がより複雑になっていることにウンザリした。

※

「ここに書いてますよね？」とドヤ顔で言われても、読めるかこんなの！と言うような小さな字で、うんざりするほど長々と書いてある規約やなんとかルールブック。
このカレーの箱に必要なことが記載してあるのは違いないけれど、なんだか同じニオイがする。
とほほ。