【紹介】今までに読んだ猫ブログや猫の本
【紹介】今までに読んだブログや本について
何度も読み返し、自分を助けてくれたブログと、本たちがあります。
猫の看取りの本だったり、ペットロスの本だったりがほとんどですが、まだ若い猫さまを飼っていて楽しく暮らしている方、これから飼う方、または、今まさに猫さまを失って、悲しみの中にいる方・・・
どんな方にも、どれもすごく良いブログと本なので、機会があったら触れて頂けたらと思って、紹介してみることにしました。
私の駄文では、100分の1も伝えられないと思うので、「ちょっとコレ気になる!」と思われた方は、ぜひお手に取ってみて頂くことをおススメいたします。
【最初の1歩】「猫はニャーとは鳴かない」(宮脇灯子さん著)
朝日新聞さんが開いている『sippo』という動物ブログの中にあるブログです。
ぽんたという、元野良猫と、動物を飼ったこともなかった飼い主さんとの、3年未満の短いけれど、心温まるエピソード満載の日記となっています。
ただ、普通ではないのは、このぽんたは、お家に来てたったの4ヶ月で「慢性腎臓病」と診断されてしまうことです。余命2年と言われ、飼い主さんの決死の看病にはとても胸を打たれます。
そして、2年9ヶ月の闘病の末に、虹の橋を渡るのですが、それまでの経緯が本当に克明に綴られていて、何度も涙しながら読み返しました。
まだ、このブログを見つけた頃には、れんれんも闘病中だったので、どんな風に腎臓病が進行して行くのかなどを知ることが出来て、大変参考にもなりました。バイブルとして読ませて頂いていました。
私は、この飼い主さんのように、2年9ヶ月も生きさせてあげることは叶いませんでしたが、それでも気持ちは一緒で、「どこまでも猫さまのために」という思いだけは、心に刻むことができました。
同じ腎臓病に苦しむ子を持つ下僕(飼い主さん)の方には、ぜひ読んでほしいブログです。
それと共に、この方は本業がライターさんであり、旦那様が写真家さんでもあるので、文章の素晴らしさや、可愛いぽんたの写真(やっぱり、プロが撮ると違います!)をたくさん見ることが出来るのも、楽しみの1つでした。
ちなみに、このブログは「ハチワレ猫ぽんたと過ごした1114日」と言う書名で河出書房出版さんから書籍化もされています。
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【覚悟を決めた時に】「はじめての猫のターミナルケア・看取り」(猫びより・編)
れんれんの病状がいよいよ悪化してしまい、不安でどうしようもなかった時にアマゾンで発見して、本を送ってもらう時間が惜しくて、その場で電子書籍で購入しました。
買った経緯は、何しろ評価がめちゃめちゃ良かった、というのが大きかったです。悪い印象の方が全然居なかったですから!
確かに良本でした。マンガについては、多少出来過ぎな部分もあるのですが、それでも、頑張る鈴木くんを心から応援したい気持ちになったり、一緒に無力感を味わったり、先が見えない怖い気持ちや、もすけとの別れなど・・・みんなみんな、自分とれんれんとの生活にも当てはまって、やはり何度も読み返しました。
マンガの途中には、文章での説明や細かい補足などのページも付いていて、それもとても役に立ちました。
「猫のQOL(クオリティー オブ ライフ=緩和ケア)」について、深く知ったのも、この本からでした。
どこまでも治療し続けて猫さまを苦しめるばかりではなく、猫さまらしく、その子の思う通りに、生きたいように生き、寿命を全うさせてあげることも、下僕(飼い主さん)としての重要なことなのだと、教えてもらいました。
最後の頃に、れんれんを病院に連れて行くのをやめて、家でずっと一緒にいてあげようと決めたことに間違いはなかったのだと、この本を読んで思えた次第でした。
【次に繋げたい】「猫とさいごの日まで幸せに暮らす本」(加藤由子さん著)
この本は、れんれんが亡くなってから半月くらいの頃に買いました。
もっと早くに、まだれんれんが元気だった頃に読んであげれば良かったと心の底から感じました。
まだ若い猫さまと一緒にいる方にも、ぜひ家に1冊おいて頂きたい本です。
猫さまは、本当に光の速度で私たちの年齢を追い越していってしまうんだなぁと、最初のページにある年代比較表(猫さまの年齢が人で何歳に当たるのかを計算してくれています)を見ると、しみじみ感じてしまいます。
そして、若い猫さまと楽しく生活することはもちろんのこと、7歳を超えて壮年に入っていく猫さまとの生活の方法や、シニア猫との心細やかな付き合い方が載っていて、とても役に立ちます。
最期の看取りについてや、その後のお葬式関係のことにまで言及があり、まさに、猫さまとの別れまでをきちんと書いてある、なかなかない本だと思います。
猫さまの飼い方や、子猫のしつけ方の本、病気に関する本などは、世の中にたくさんあります。
でも、老いて行くことは、当たり前のことなのに、なかなか書いてくれている本は少ないのが現状だと思います。
猫さまに限らず、全ての生き物はいつか亡くなって行くのですから、きちんとそのことにも前向きに覚悟して向き合うのが、飼い主の務めなのだな、と、この本に教えられました。
【一番辛い時に】「うちのこにあいたくなったときよむ、ほん」(松原ゆーこさん著)
わかりやすくやさしい文章で、虹の橋の子が、いつも自分を見てくれていること、呼べばすぐここに来てくれること、彼女の最愛の猫さまのこと、自分とウチの子とが、どれだけ深く繋がっているかなどを、やさしく、そして染み渡るような文体で書いてくれています。
もう、理屈じゃなく、癒されました。
そして、この本にある、“虹の橋のあの子との話す方法”は、私も実践させて頂き、本当に実感し、とてもとても感動と感謝をしました。
この本に導いてくれたのは、あの子なのだという1文に、心から涙が溢れました。
難しい本ではないので、すぐに読めてしまいます。でも、深い深い安らぎをくれます。
とはいえ、結局、この本だけでは、すぐにはペットロスを脱することは出来なかった私でしたが、なんだかんだといろいろな本を読んだ中で、やっぱりこの本に一番救われたと思っています。
ペットロスに悩んでいる方がいらしたら、ぜひご一読をおススメします。
【決定打?】「ペットがあなたを選んだ理由」(塩田妙玄さん著)
著者の塩田妙玄さんは、現在僧侶であられ、カウンセラーなどの色々な資格も持っていらっしゃる方で、昔はライターをしていたとのことで、文章も軽妙で読みやすい上に、内容に重みがあります。
そして、かなりリアルな描写が多いです。
一番ロスが酷かった時に読んでしまった私は、最初から最後まで涙が止まらなくて、目がパンパンに腫れ上がってしまいましたw
なので、あまり辛い時に読むのは、おススメできないかもしれません。
でも、この本がかなりのカンフル剤になったことは確かな気がしています。
ただペットロスの人を慰めるばかりではなく、あんまりぐじぐじしてると、猫さまだって不幸になっちゃうわよ!「死んじゃってごめんなさい」って泣いてるわよ!と、お尻を叩かれたような気がするからです(笑)
そこまでの具体的描写がある、ということではなく、私がただそう感じたというだけなのですが。
そして、流石に仏門に入っていらっしゃる方の言うことだけあって、内容の説得力が違います。
押し付けがましい説教を聞かせる訳でもなく、ごく気軽な馴染みやすい文体で語りかけているのですが、いつの間にか、彼女の見ている世界をリアルに垣間見てしまう、そんな体験のできた本でした。
ペットとは関係ない部分ですが、心底怖いな、と感じたのは『バチは神様が当てるものではなく、自分に返ってくるものだ』と言う部分でした。
確かに、動物を虐待したり、物にあたったり、暴力を振るったりする人が幸せを感じるわけはないですよね。何か不満があって、そういうことをして、でもそれで幸せを感じるのかというと、そんな訳はないです・・・結局、その人は巡り巡って、自分で自分に不幸を招いてしまうのだ、と言うことで。
うわぁ、世の中ってこういう仕組みになってるんだ、と心から怖くなりました。
神様より、怖いのは人の心の方なんだなと。
ペットロスに関することだけではなく、色々な学びのあった本なので、ご一読をおススメします!
(ちなみに続編もあり、まだ読んではいないのですが、きっと素敵な本だと思うので、先日購入しまして、現在読んでいる最中です)
【番外】「まんがで読むはじめての保護猫」(猫びより・編)
この本は、ちょっと自分の指針とは外れているのですが、前に読んだ「はじめての猫のターミナルケア・看取り」の続編の形を取っていまして。
もすけを亡くした鈴木くんが、半年後に新しい猫さまと出会い、保護して行くことで、さらに新しい出会いや生活を送っている様を、可愛らしい漫画で綴ってくれています。
途中にはもちろん、さまざまな保護猫に関する情報ページも満載に入っています。
保護猫にはもちろん興味はありますので(初代のむぎは、自力ですが保護した猫でしたし)購入の理由はそれもありましたが、なんと言っても、もすけ亡き後の鈴木くんの行く末が気になって購入しました。
これから私が出会う子が、保護猫になるのかどうかは、まだ分かりません。
でも、お家がなくて、悲しい思いをしている猫さまたちが、この世の中で「自分の帰るお家」をずっと待っているのだと思うと、機会があればぜひに、と考えずにはいられなくなりました。
【まとめ】たくさん教えられたこと
やはり、本やブログや、そういった文章たちの教えには、特別な力があるなぁと、しみじみと感じてしまいました。
れんれんが闘病中に、闇雲にネットの情報や、色々なサイトの病気情報なども読みました。
確かにそれらも「現状を知る」と言う意味では役には立ちましたが、上の本たちのような、自分の心のあり方や、猫さまの気持ちを推し測ったりすることへの配慮は、ほとんど無かった気がします。
そういった、ペットの心や、下僕(飼い主さん)の心のケアこそ、これからの動物との共生社会に必要になってくるんじゃないかな、としみじみと感じました。
ペットさんがいなくなり、何年も悲しみから抜けられずに生きている方々はたくさんいらっしゃると思います。(もちろん、それはペットさんに限ったことではなく、人や他の何かもあると思いますが)
毎日をどう暮らしていくか。
軽やかに明るく暮らしていきませんかと、著書の中で僧侶の塩田妙玄さんはおっしゃっていました。
そんな、すぐに簡単にはいかないよと、その時、私は思いましたが、よく考えたら、ちょっとした心の持ちようなのかもしれないと、最近は感じ始めています。
自分で不幸だ不幸だと思い込んでいたら、いつまでもそこから抜け出せないですよね。
そこから、出たいのに出られない、と、もがいているうちは良いのですが、だんだんと不思議に居心地が良くなっているのかもしれない・・・と思えてきて、無性に危機感を覚えました。
自分は不幸だから仕方がない。良いことがないのは、こうだから、ああだから、仕方がない。
そんな風に、自分を初めから諦めてしまっては、あまりに自分が可哀想だし、虹の橋から私を覗いているれんれんとむぎだって、心配して仕方がないに違いありません。
やはり、幸福や、自分の未来は、自分で切り開いていかなければならないのです。
それも、どっちに転ぶかなんて、それこそ神様だってご存知ないことでしょう。
それだったら、未来に希望を持っていた方が楽しいですし、毎日にやりがいも感じます。
れんれんもむーちゃんも、きっと笑って応援してくれると思うのです。
あなたが失った、大事な誰かも、きっとそれを望んでいらっしゃるのではないでしょうか。
何だかまとめが長くなってしまいました。このnote自体もかなり長めですみません(汗)
本紹介は、どうしても1つにまとめたくて、こうなりました。
他にも、何冊か読んだ本はありますが、特に気に入った本を厳選しました(それでこの量?)
あなたの琴線に、どこか触れてくれるものがあれば良いな、と思います。
まいまいこ