自分との対話から創造性を呼び起こすアートプロセス
こんにちは、マイです。デンマークのフォルケホイスコーレでの生活が3週間過ぎました。今日は私が選択している「Vedic Art」について触れたいと思います!
Veda(ヴェーダ)はサンスクリット語で「知恵・知識」という意味ですが、ヨガなどを普及したインドのMaharishi Mahesh Yogi(マハリシ・マヘーシュ・ヨギー)氏のもとで教えを受けたスウェーデン出身CurtKällman(カート・シェルマン)氏が1970年〜80年代に「Vedic Art」というメソッドを体系化しました。
Vedic Artには17の原則があり、そのプロセスによって自分の本質とつながり、より深いレベルで本来の創造性を引き出すことを目的としています。オリエンテーションで先生から
「私は何も教えません。進めていく経験がすべてです。」
そんなようなことを言われ面食らいました。そして腑に落ちないまま授業が始まりましたが…
当日、「何をするか」は知らされるけれど、「どうやるか」は教わらない。
先生はクラスにいて、静かにファシリテーター的役割として存在し、技術的なことは指導しません。単純な質問(例えば課題に際して使う道具とか)があれば答えてくれる程度です。
最低限のルールはあるものの、その課題・作業にどう向き合い、どう捉えるか、どの位時間を使うか、また「今日は何もしない」という選択もあったりと、自己解釈で進んでいきます。
アートの素養がある人には、より深い創造力を高める効果があり、全くの素人にとっては、自分の本質を探求したり、GOALに向かうプロセスの中での様々な発見があったりと大変興味深いメソッドです。
だいぶ頭の固い大人達からすると、常に釈然としないこの状態に「つまらない」とか「意味がない」などと感じてしまうこともあるでしょう。
授業は「習うもの」という受身の発想では機能せず、自分が何を求めているのか心の声を聞き、子どものように心の赴くまま主体的に選択していくことが望ましいとされています。
あくまでも前提は、人間に本来備わっているクリエイティビティを呼び起こす、ことから自己探究に進むためのプロセスで。
日本のいわゆる情操教育の美術とは違って欧米流の、自己表現としてのアートであるといえます。
最終的には何かしらのアートワークを完成させることになりますが、その姿はまだ私達には見えていません。
先週のクラスを終えて、確実に「これはするべきだ」「これをしなければ、この結果にならない」
というような常識的な物事の解釈や意識のコンフォートゾーンからは、否応なしに離れていく事になるだろうと思います。
次回も引き続き、クラスの考察をしてみたいと思います!
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